フウセンカズラ(風船葛)は、7~10月ごろに、5mmほどの小さな花を咲かせ、直径3cm前後の袋状で風船のような可愛い実をつけます。英名はballoon vine,、heart seedで、北アメリカ南部原産のムクロジ科のツル性の一年草です。
小さな白い花を咲かせ、風船のような実をつけるフウセンカズラ
フウセンカズラの実
知人のお宅でフウセンカズラ(風船葛)の花が咲き、実がついていたので撮らせていただきました。
緑の葉の中についた緑の実なので、うっかりすると見のがしそうですが、
風船のような特徴のある形が幸いしてか、みつけることができました。
直径が3cmほどの大きさで、折り紙で作ったような丸い風船のような実で、
この実が気に入られて栽培されているようです。
花言葉は、「一緒に飛びたい」「自由な心」「多忙」「あなたとともに」など。
「一緒に飛びたい」「自由な心」は、空を飛ぶ風船のような実から、
「多忙」は、たくさんつける花や実の様子に由来するようです。
「あなたとともに」も、親しみ深い風船のような実からつけられたように思われます。
花言葉とはいうものの、実の特徴を表したもののようです。(・_・)
ふっくら膨らんでいて、たしかに風船のようで可愛いですが、
3つに角ばっていて、中は3つの部屋に分かれています。
そして、一つの部屋に種が1個づつ、計3個の種が入っています。
若いうちは緑いろですが、熟しすと茶色くなります。
借用した写真ですが、種が透けて見えます。
中の種は、5mmほどの大きさで、黒いいろですが、ハート形の白い模様が入っています。
英名の「heart seed」は、この模様に由来するとのことです。
猿の顔のようだとか、栃の実のようだとか、いろんな見方があるようです。
種も愛嬌があって、ちょっと楽しくなります。
フウセンカズラの白い花
フウセンカズラの花は、直径5mmほどで、写真のように白い花ですが、
小さいので、あまり目立ちません。
この小さな花から、3cmほどの大きな実ができるのも、
おもしろいものだと思います。
いい写真が撮れなかったので、素材サイトから借用したものです。
花弁が4枚で、花弁の間に見える2枚は萼でしょうか。
花弁の内側についているのは鱗片と呼ばれる花弁の付属物で、先端が黄色くなっています。
可愛い花ですが、構造はいま一つ理解できていません。
詳しくは、「続・樹の散歩道」などをご覧ください。(⌒ ⌒;)
フウセンカズラの葉、茎
フウセンカズラの葉は、写真のように三出複葉で、ツルに互生します。
複葉の長さは5~10cmほどで、小葉は柔らかく深い切れ込みがはいっています。
茎は2~3mほどの長さに伸び、巻きヒゲを出してものにつかまって伸びます。
あまり見たことはありませんが、アサガオやゴーヤのように、日よけ用に育てられることもあるようです。
フウセンカズラの基本情報・花言葉
フウセンカズラ(風船葛)は、北アメリカ南部原産のムクロジ科フウセンカズラ属の一年性のつる性植物です。
長く伸びたツルに、風船のような形の果実をつけるのを楽しんで栽培され、名前の由来になっています。
学名は、Cardiospermum halicacabum
英名は、balloon vine, heart seed
花期は7~10月で、葉腋からのびた長い柄びさきにに、4~5mmほどの4弁の白い花を、数個咲かせます。
花の後につく果実は、直径3cmほどの3稜かある風船状で、当社は緑色ですが、そのご茶色くなり枯れます。
種子は、1つの果実に3個入っており、直径5mmほどの球形で黒色くなめらかですが、白い猿の顔のような模様がつきます。
葉はツルに互生し、5~10cmほどの三出複葉で、小葉は柔らかく、あらい鋸歯があります。
ツルは長さ2~3mに伸び、巻きヒゲを出してものにつかまって伸びます。
フウセンカズラの花言葉は、「一緒に飛びたい」「自由な心」「多忙」「あなたとともに」などで、9月17日、9月27日などの誕生花です。
「一緒に飛びたい」「自由な心」は、空を飛ぶ風船のような果実からつけられ、
「多忙」は、たくさんつける花や果実の様子に由来するようです。
「あなたとともに」も、親しみ深い風船のような果実からつけられたように思われます。
参照サイト
Wikipedia フウセンカズラ
みんなの趣味の園芸 フウセンカズラ
LOVEGREEN フウセンカズラとは?
日本植物生理学会 みんなのひろば 風船葛で不思議なこと
続・樹の散歩道 フウセンカズラの花は両性花なのか・・・
HORTI フウセンカズラ
Chills Laboratory フウセンカズラ