ホタルブクロは6~8月ごろに、長さが4~5cmほどで、白や淡紫色の釣鐘状の花を、下むきにつけます。名前は、この袋のような花に子供が蛍を入れて遊んだことなどに由来するとされます。また、花が教会の釣鐘を連想させるとして、花言葉は「正義」「忠実」。
釣鐘のような形のホタルブクロ(蛍袋)の白い花
ホタルブクロの花
5月中ごろからだったでしょうか、ホタルブクロ(蛍袋)の花が、咲いています。
白い釣鐘のような花で、この花を見ると夏が近づいたのを感じます。
名前は、子供が袋のようなこの花の中にホタルを入れて遊んだためとか、
花の形が灯ろうのようだとして、灯ろうの古語である「火垂(ホタル)」が使われたとする説などがあるようです。
また、釣鐘のような形をしているので、ツリガネソウ(釣鐘草)とも呼ばれるようです。
冒頭の写真は、家の近くの石垣に生えたホタルブクロです。多年草なので、毎年同じ場所に生え、花を咲かせているようです。
花の長さは4~5cmほどで、釣鐘のような独特な形でした向きに咲きますが、細長く皺がついたツボミも見られます。
花の中がどうなっているか、ちょっと失礼して、下から撮らせてもらいました。(⌒ ⌒;)
花の根元から先の方までは筒状ですが、先端が5つにわかれており、紫色の点々の筋が見られます。外から見たときは目立たなかったのですが、意外でした。
後で書きますが、紫いろの花もあるので、白い花にも紫の要素があるということでしょうか。
ちなみに、白い花は関西に多く、関東は紫が多いといわれています。
雌しべと雄しべに近づいて見ました。
黄色みをおびたひも状のものが雄しべのようですが、雌しべの先は白く、3つに分かれています。
写真のように、先客も来ていました。他の花にも入っているのかもしれませんね。(^_^)
いまの時期は、国道沿いに群生しているのを方々で見かけます。
写真のように、たくさんがかたまって咲いています。ホタルブクロは、種でふえるとともに、地下茎も伸びて増えるようなので、繁殖力も強そうです。
こちらは、以前、我が家で撮った紫のホタルブクロです。
紫の花もきれいですね。
余談ですが、同じ花でも、関東と関西で色が違うものとして、ゲンノショウコがあります。こちらは、関西がピンクで、関東が白と言われます。
なぜ地方によって色が違うのか、興味深いですね。
ホタルブクロの花言葉は、「正義」「忠実」などがありますが、花の形が教会の鐘のようだとして、教会をイメージしてつけられたとのことです。
子供がホタルを入れて遊んだというイメージとはすこし違うようですね。
ホタルブクロの茎と葉
ホタルブクロの草丈は40~80cmほどになりますが、茎の途中で枝分かれし、その先端に花をつけています。
写真のように、茎は濃い茶色のような色になることが多いようです。
葉の形は、根元が太く、先端が細くなった披針形と呼ばれる形で、縁に不規則な鋸歯が見られます。
ホタルブクロの基本情報・花言葉
ホタルブクロ(蛍袋)は、東北アジア、朝鮮半島や日本全土に自生するキキョウ科ホタルブクロ属の多年草です。
名前は、花が下向いて咲く様子を灯ろうのようだとして、火垂(ホタル、灯ろうの古語)としたという説や、
子どもが花にホタルを入れて遊んだという説などがあるようです。
別名は、ツリガネソウ(釣鐘草)で、花の形が釣鐘のような形であることに由来します。
学名は、Campanula punctata
英名は、Spotted bellflower
花期は6~7月で、茎や枝の先に、長さ4~5cmの釣鐘形の花を咲かせます。
花冠は、いろは白や淡紅紫で、濃い斑点がつき、先端が5裂します。なお、白い花は関西に、淡赤紫は関東に多いと言われます。
葉は、根生葉と茎葉があり、根生葉は卵心形で花期には枯れます。
茎葉は互生し、長さ5~8cm 幅1.5~4cmの三角形状卵形や披針形で、縁に鋸歯があります。
草丈は40~80cmになり、茎には粗い毛が付きます。
ホタルブクロの花言葉は、「正義」「忠実」で、6月5日、7月10日、11月26日の誕生花です。
ホタルブクロが、教会の鐘を連想させるとしてつけられたとのことです。
参照サイト・書籍
Wikipedia ホタルブクロ
みんなの趣味の園芸 ホタルブクロ
花言葉-由来 ホタルブクロ
林弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」