キリンソウ(麒麟草、黄輪草)に咲く星のような黄色い花

2022年6月15日

キリンソウは、5~8月に、花序になってたくさんの星のような形の黄色い花を咲かせます。草丈は20~50cmほどで、たくさんの茎に肉厚で、鋸歯のある葉をつけます。中国、朝鮮半島や、日本全土の日当たりのいい場所で見られるベンケイソウ科の多年草です。

キリンソウ(麒麟草、黄輪草)に咲く星のような黄色い花

キリンソウの花

キリンソウの黄色い花

道路沿いの石垣に、キリンソウ(麒麟草、黄輪草)の花が咲いていました。

花は、以前記事に書いたマルバマンネングサににた、黄色く星のような形の5弁で、1cmほどの大きさです。

マルバマンネングサにくらべて葉や茎は大きく、花序になってたくさんの花をつけるので、よく目立ちます。

花期は5~8月なので、これから長く楽しませてくれそうです。

名前のキリンソウは、漢字では「麒麟草」や「黄輪草」と書かれますが、「麒麟草」の由来ははっきりしないようです。

もう一方の「黄輪草」は、花序で咲く花の様子からつけられたといわれます。

マンネングサ科の多肉植物の多年草で、セダムの仲間になりますが、別名にキジンソウとキジグサがあります。

同じベンケイソウ科で、北海道、カムチャッカが原産のエゾノキリンソウ(蝦夷麒麟草)の可能性もあるかと思われます。

間違っていたら、ご容赦ください。(⌒ ⌒;)

プランタなどで栽培されているのを時々見かけますが、ここでは石垣で大きな株になって育っています。

茎の先端で咲く花々

写真のように、30cmほどに伸びた茎の先端に、集散花序でたくさんの黄色の花をつけており、

いくつも咲いているので、遠くからでもよく目だちます。

ここに生えていることは、花が咲くまでは気が付かなかったのですが、たくさんの花が咲いたのでわかりました。

やはり、花の役割は大きいようです。(^_^)

石垣で生えるキリンソウ

ここのキリンソウは、このように石垣に生えていました。

コンクリートで固められた石垣に隙間があったようで、そこにしっかりと根を下ろして育っています。

花言葉は、「警戒」「警戒しながら」「要注意」で、8月13日の誕生花です

なぜ、この花言葉なのかはよくわからないのですが、

繁殖力がつよいから気をつけようということでしょうか?

キリンソウの茎や葉

キリンソウの茎や葉

キリンソウの根元を見てみました。

根元からたくさんの茎が出ており、草丈は30cmほどです。葉は肉厚で、丸めの楕円形で、先端が幅広になっているようです。

また、大きくなった葉の縁には鋸歯がついています。

密集したキリンソウの葉

こちらは、別の場所で撮ったものですが、たくさんの葉が密集してついています。

先端の葉は、写真のように輪生のように付いていおり、きれいです。

花はもちろんきれいですが、このように葉だけでも楽しませてくれます。

キリンソウの基本情報・花言葉

キリンソウ(麒麟草、黄輪草)は、シベリア東部、中国、朝鮮半島や日本全土に分布するベンケイソウ科の多年草で、葉は肉厚で多肉植物です。

キリンソウ(麒麟草)の名前は、「傷薬の草」から転訛したとの説がありますが明確ではないようです。

また、「黄輪草」の表記は、花が茎の先端に集まって咲くことに由来すると言われます。別名としては、キジンソウとキジグサがあります。

学名は、Phedimus aizoon var. floribundus

英名は、Sedum

花期は5~8月で、茎の先端に集散花序で、たくさんの黄色の花をつけます。花の直径は1.3cmほどの星形で、花弁は長さ6〜7mmの披針形で、5枚つきます。

また、雄しべは長さ5〜7mmで、10本つきます。

葉は肉厚で、茎に互生し、長さが2~7cmの広倒卵形から広倒披針形で、縁には浅い鋸歯があります。

草丈は20~50cmほどになりますが、地理的な要因によって草丈、葉、枝分かれの形態は変化すると言われます。

また、薬草や食料難の時期に食用にされたこともあると言われます。

花言葉は、「警戒」「警戒しながら」「要注意」で、8月13日の誕生花です

参照サイト

Wikipedia キリンソウ

野の花賛花 エゾノキリンソウ

庭木図鑑 樹木ペディア キリンソウ

松江の花図鑑 キリンソウ

みんなの趣味の園芸 セダム

Chills Laboratory  キリンソウ

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