ドクダミは、ジュウヤク(十薬)とも呼ばれ、日本の三大民間薬の薬草として利用されてきました。初夏に花びらのような4枚の萼片をつけ、中心部に円筒状の花穂をつけた白い花を咲かせます。全草にアルデヒドを含み、傷つけると特有のにおいがします。
薬草として利用されるドクダミに咲く白い花
ドクダミの白い花
いま、ドクダミ(蕺)の白い花が盛りで、あちこちに咲いています。
4枚の楕円形の白いガク(萼)と、円柱状の花穂は、ヤマボウシの花によくにています。
名前は、薬効があるため「毒を矯(た)める」と呼ばれていたものが、「毒矯め(ドクダメ)」と転訛し、「毒矯み(ドクダミ)」と呼ばれるようになったとされます。(「矯める」には、「悪い性質・習慣や癖などを直す」という意味があります。)
生薬はジュウヤク(十薬)と呼ばれ、ゲンノショウコ、センブリとともに、日本の三大民間薬として利用されてきましたが、
いまもハーブとしていろんな使い方がされています。
別名は、ドクダミソウ、ドクダメ、ギョセイソウ、などとたくさんつけられています。
ドクダミの花には花びらがなく、花びらのように見えるのは、葉が変形した萼で、中心部の花穂にたくさんの小さな花がついています。
写真で、白く見えるのは雌しべで、黄色いのが雄しべの胞子嚢のようです。
花が終わると種をつけますが、地下茎でもよく伸びて増え、繁殖力が強い植物なので、「野性」という花言葉がつけられています。
いまは、たくさんの花が咲いていますが、それぞれ形は微妙に違っているようです。
ドクダミの茎や葉
ドクダミは、赤っぽい茎で、草丈は20~50cmになりますが、長い葉柄のある葉が互生しています。
そして、上部の葉の付け根から花茎をだし、その先に花を咲かせています。
葉は、ハート型のような広卵形で先が尖っていて、縁に鋸歯がなく全縁です。
こちらの葉はきれいな緑ですが、前の写真のように、一部が茶色くなったものも見られます。
写真のように、繁殖力の強いドクダミは、密集して生えているのをよく見かけます。
少し油断すると、このようになってしまいます。
ドクダミの基本情報・花言葉
ドクダミ(蕺)は、東南アジアに分布し、日本では北海道南部から四国、九州に分布するといわれる、ドクダミ科ドクダミ属の多年草です。
昔から薬草として利用され、ゲンノショウコ、センブリとともに、日本の三大民間薬とされてきました。
ドクダミの名前は、「毒を矯(た)める」から、「毒矯め(ドクダメ)とが転訛し、「毒矯み(ドクダミ)」と呼ばれるようになったされます。
(「矯める」には、「悪い性質・習慣や癖などを直す」という意味があります。)
別名は、ジュウヤク(十薬)。薬草としての効能がたくさんあることから、つけられたとのことです。
他にも、ドクダミソウ、ドクダメ、ギョセイソウ、ジゴクソバ、ウマゼリ、などとたくさんつけられています。
学名は、Houttuynia cordata
英名は、fish mint、 fish plantなど
花期は5~8月で、茎の上部の葉腋から出た花茎の先に、花びらのような4枚の苞をつけます。
また、中央に小さな花からなる円柱状の花穂をつけますが、実はつけず、繁殖は地下茎によります。
草丈は20~50cmで、赤っぽい茎が立ち、全縁の卵形の葉が互生します。
全草にアルデヒドを含んでおり、傷つけると特有のにおいがします。
内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに利用され、外用薬としては腫れ物、吹き出物、皮膚病などに使われてきました。
いまも、どくだみ茶やハーブ、化粧水などで利用されています。
ドクダミの花言葉は、「野生」「白い追憶」で、5月15日の誕生花です。
「野生」は、繁殖力が高く、ちぎれた地下茎からでも繁殖するたくましさに由来するといわれます。
「白い追憶」は、白い萼が郷愁をさそうとしてつけられたのでしょうか。
参照サイト
Wikipedia ドクダミ
松江の花図鑑 ドクダミ
LOVEGREEN ドクダミチキンの作り方
花言葉-由来 ドクダミ
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