3月終わり近くに、中国原産のサンシュユ(山茱萸)が、樹全体に黄色い花を咲かせています。葉が出る前に、花序になって鮮やかな黄色の小さな花を咲かせるので、ハルコガネバナ(春黄金花)とも呼ばれます。実はグミににていて赤く熟し、薬用にされてきました。
サンシュユ(山茱萸)は、黄色い花を咲かせ、赤い実をつけます
サンシュユの黄色い花
サンシュユ(山茱萸)の花がさいていました。
クロモジやダンコウバイ・アブラチャンににた黄色い花が、5mほどの高さの樹いっぱいに咲いています。
葉は、花が終わってから咲くので、花がよく目立ちます。別名は、ハルコガネバナ(春黄金花)。サンシュユの呼び名は、漢名の山茱萸を音読みしたもので、ハルコガネバナ(春黄金花)は日本でつけられた名前です。
サンシュユの花言葉は、「持続」、「耐久」で、3月17日の誕生花。
「持続」、「耐久」は、サンシュユの実に薬用効果があることに由来すると言われます。
近くで見る花は、鮮やかな黄色で、1か所からたくさんの花柄を出して咲いています。
花期は3~4月初旬で、枝の先に直径2~3cmの散形花序で咲き、4枚の苞葉に包まれた黄色で直径が4~5mmの小さな花をたくさんつけます。花びら4個で反り返り、雄しべは4個ついています。
この樹は高いため、花が高いところに咲くので、花の細かい様子は見えません。でも、まだ花がまだ少ないこの時期に、樹全体に黄色く咲いているので、よく目立っています。(^_^)
サンシュユの赤い実と葉
花が咲いた後には、細長くグミににた実をつけ、10~11月ごろに赤く熟します。思わず食べたくなりますが、残念ながら、生で食べることはできませんが、完熟したものはジャムにできるといわれ、乾燥して生薬として利用されてきました。
葉には葉柄があって互生し、長さ4 ~10 cmほどの長楕円形です。鋸歯はなく、葉裏には毛が生えます。側脈は5 ~7対あってよく目立ち、葉先が湾曲します。秋になると、紅葉します。
このように、サンシュユは、花がきれいで、赤い実がつき、紅葉もするので、公園樹、街路樹、庭木などに植えられてきました。
サンシュユは、樹高が5 ~10mほどになりますが、樹皮は薄茶色で、写真のように薄く剥がれ落ちます。
サンシュユの基本情報・花言葉
サンシュユ(山茱萸)は、中国浙江省や朝鮮半島中・北部が原産といわれ、日本では東北から九州で栽培可能とされるズキ科ミズキ属の落葉小高木です。
日本へは、江戸時代の享保のころ朝鮮半島を経由して種子がもたらされ、薬用として植えられたと言われますが、いまは公園樹や庭木などに植えられています。
山茱萸(サンシュユ)は、漢名で、音読みがサンシュユとなるため日本での名前になりました。別名は、ハルコガネバナ(春黄金花)。春に、葉が出る前に黄金色の花が咲くためつけられたとされます。
学名は、Cornus officinalis
英名は、Shan zhu yu
花期は3~4月初旬で、葉が出る前に、樹全体に黄色い花をさかせます。枝の先に直径2~3cmの散形花序を出して、4枚の苞葉に包まれた黄色で直径が4~5mmの小さな花をたくさんつけます。花びら4個で反り返り、雄しべは4個つきます。
葉は葉柄があって互生し、長さ4 ~10 cmほどの長楕円形で、鋸歯はなく、葉裏には毛が生えます。側脈は5 - 7対あり、葉先の方に湾曲します。秋は紅葉します。
果実は核果(石果)で、長さ1.2 ~2 cmの長楕円形。グミの果実に似ていて、10月中旬 ~11月に赤く熟します。生食には適していきませんが、味は甘く、酸味と渋みがあります。
樹高は5 ~10mで、樹皮は薄茶色で、薄く剥がれ落ちます。
実は、強精薬、止血、滋養強壮、頻尿、収斂、冷え性、低血圧症、不眠症に効果があるとされ、生薬として利用されてきました。
サンシュユの花言葉は、「持続」「耐久」で、3月17日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia サンシュユ
庭木図鑑 植木ペディア サンシュユ
LOVEGREEN サンシュユ
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