散歩の途中、空き地でヤエザキニホンズイセンを見かけました。冬に咲くニホンズイセンかと思ったのですが、よく見ると、花の中央の副花冠の部分にもたくさんの花びらがあり、八重咲でした。白地の花の、中心部の黄の花びらが印象的な可愛いスイセンです。
中心部の黄色い花びらが印象的なヤエザキニホンズイセン
ヤエザキニホンズイセン(八重咲日本水仙)が咲いていました。
写真のように、スイセンの中心部の副花冠の部分に花びらがついています。花の大きさは、ニホンズイセンほどで、少しちいさめです。
全体葉白ですが、花の中心部が、ラッパスイセンのような筒状ではなく、花びらでクシャクシャとしていますが、印象的で面白いと思います。
また、花は、細長いたくさんの葉の間から伸びた花茎の先に、房になって複数で咲きます。
ニホンズイセンは、地中海原産ですが、室町時代に中国を経由して日本に渡来したとされます。外来種なのですが、古い時代に入ってきたからでしょうか、ニホンの名前がつけられています。(^_^)
スイセン(水仙)は、漢名の水仙を音読みしたものですが、中国の古典をもとに、水辺で育つ姿を仙人にたとえてつけられたと言われます。
よく知られている一重のニホンズイセンは、つぎのような花の形で、12月ごろから咲き始めます。
正月前から咲き始めるスイセンなので、よく知られているのではないかと思います。こちらも、花柄の先に、複数の花を咲かせ、八重咲きと同じような咲き方をします。
昨年12月に我が家の花壇で咲いたニホンズイセンの様子は、つぎの記事に書いています。こちらもご覧ください。
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別の種類ですが、八重咲のスイセンは、我が家の花壇でも咲きます。
このスイセンは、全体が黄色ですが、やはり副花冠の部分にたくさんの花びらがついています。昨年は3月中旬ごろから咲き始めました。花の大きさも、ヤエザキニホンズイセンより大き目です。
こちらは、数年前に山で咲いていたものなのですが、スイセンにも八重咲があるのだと少し驚きましたが、球根を少しもらって花壇に植えたものです。毒性が強いのか、山の中でも、鹿にも食べられずに育っていました。
スイセンの花は、いろんな種類があって見るのが楽しいのですが、今回は八重咲きのニホンズイセンを知ることができました。
3月半ば近くになって、一重のニホンズイセンも元気に咲いていますが、ここのヤエザキニホンズイセンもたくさん増えたようで、一面に咲いていました。
スイセンは球根が分球して増えますが、このように増えている様子を見ると、繁殖力もありそうです。
本日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 (^⊆^)
ニホンズイセンの基本情報・花言葉
ニホンズイセンは、地中海沿岸の原産で、関東以西に自生すると言われるヒガンバナ科スイセン属の球根性多年草で、有毒です。
日本へは室町時代に中国を経由して渡来したと言われます。
スイセン(水仙)の名前は、漢名の水仙を音読みしたものと言われ、「仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」とする中国の古典からつけられたもので、水辺で咲く姿を仙人にたとえたことに由来します。
別名は、八重房日本水仙。
学名は、Narcissus tazetta var. chinensis。
花期は12~4月ごろで、副花冠が多弁化した花を咲かせます。1本の茎に、房になって数個の花がつきます。
草丈は、15~50cmほどになり、有毒です。
ニホンズイセンの花言葉は、「自己愛」、「自惚れ」で、12月30日の誕生花です。
花言葉は、水鏡に映った自分の姿に恋をして花になったギリシャ神話の美少年ナルキッソスに由来すると言われます。
参照サイト
pino blog よく見かけるスイセン
植物の生態散歩 スイセン(水仙)八重咲ニホンズイセン
重井薬用植物園 スイセン(ヒガンバナ科)
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 ニホンズイセン
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