マユミ(壇、真弓)は、5~6月に花序になって薄緑いろの花をさかせ、秋につけた実は4つに割れて、赤い種があらわれます。名前は、弓を作る材料にされたことに由来し、北海道から屋久島にかけて分布するニシキギ科の落葉小高木です。
春に薄緑の花が咲き、秋に実から赤い種がでてくるマユミ(真弓、壇)
マユミの赤い実
通りかかった道沿いに植えられたマユミ(真弓、壇)の樹に、たくさんのきれいな実がついていました。
薄いピンクの果皮が4つに割れて、赤い実が覗いていてきれいです。(#^.^#)
近縁種のツリバナによくにているので、混同しがちですが、ツリバナは5つに割れるので、識別できます。
微妙な違いですが、たしかな違いです。
日本の山野に自生していると言われますが、庭木などにもよく植えられているようです。
マユミはニシキギ科の樹木で、ニシキギ(錦木)によくにた、きれいな花や実をつけます。
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10月になり、ニシキギ(錦木)が色づき始めました。これからはじまる真っ赤な紅葉は見事ですが、秋に熟して赤い種をのぞかせる実もこの樹の特徴で、庭木によく植えられます。枝につく突起の形から、カミソリノキと ...
いままでの写真の実は、果皮が開いていましたが、開く前はつぎのような形です。
直径は1cmほどの球形で、すこし角ばっているように見えます。
薄いピンクの果皮と、赤い種の組み合わせが、かわいいですね。
なお、実には毒があるようですが、ヒヨドリやメジロなどは平気で、餌するようです。
マユミの花
マユミの花は、5~6月に咲きます。
花の大きさは1cmほどで、薄緑の花びらが4枚ですが、あまり目立たない感じです。
この点もニシキギとよくにているように思いますが、
新しい枝の根元近くに、長さ2~4cmの長さの集散花序で、1~7個の花をつけます。
マユミは、(花には気の毒ですが)実の方がきれいで、見栄えがするようですね。(^_^)
花言葉は、「あなたの魅力を心に刻む」「艶めき」で、11月11日の誕生花です。
花言葉ですが、こちらもマユミの赤くきれいな実にちなんでつけられたようです。
葉・樹
マユミの葉は、長さ5~15cm 幅2~8cmの楕円形状で、
長さ0.5~2cmの葉柄があり、枝に対生します。
また、葉の表面の葉脈がよく目立ち、縁には細かな鋸歯が見られます。
葉は秋に、赤く紅葉すると言われますが、この樹はこれからのようです。
樹高は、高くなると3mくらいになると言われますが、この樹は150cmくらいでしょうか。
あまり上には伸びず、枝は垂れ下がっているように見えます。
この樹の幹の太さは、5cmほどですが、
樹皮の色は灰白色で、縦方向に裂けめのような筋が見られます。
先に述べましたが、材は強くてよくしなるため、昔から弓の材料にされてきましたが、
材は狂いが少ない特徴もあるため、印鑑や櫛にも使われます。
マユミの基本情報・花言葉
マユミ(真弓、壇)は、中国、朝鮮半島南部、サハリン、南千島や、日本の北海道から屋久島にかけて分布するニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木です。
マユミ(真弓)の名前は、昔、強くてよくしなるため、弓を作る材料にされたことに、
また、マユミ(檀)は、この樹の樹皮で加工した和紙がダンシ(檀紙)と呼ばれたことに由来します。
別名は、ヤマニシキギ(山錦木)、カンサイマユミ、オオバマユミ、エゾオオバマユミ。
学名は、Euonymus sieboldianus Blume var. sieboldianus
英名は、Hamilton’s spindletree, Himalayan spindle
花期は5~6月で、新しい枝の根元近くに、長さ2~4cmの集散花序で1~7個の花をつけますが、
花は1cmほどの大きさで、花びらは4枚の薄緑色で、あまり目立ちません。
実は、径1cmほどの球形の蒴果で、4稜あり、角ばります。
いろは、白、薄紅、濃紅などがありますが、いずれも熟すと果皮が4つに割れ、4個の赤い種が現れます。
近縁種のツリバナは、よくにていますが、果皮が5つに割れる点が異なります。
葉は長さ0.5~2cmの葉柄があって対生し、長さ5~15cm 幅2~8cmの楕円形で、細かな鋸歯が見られます。
樹高は3mほどになり、樹皮は灰白色で、縦方向に裂けめが見られ、
老木になると割れ目が深くなり、剝れるようになります。
材は強くてよくしなるため、昔から弓の材料にされてきました。
狂いが少ないため、印鑑や櫛に使われます。
花言葉は、「あなたの魅力を心に刻む」「艶めき」で、11月11日の誕生花です。
マユミの赤くきれいな実にちなんでつけられた花言葉だろうと思います。
参照サイト
Wikipedia マユミ
みんなの趣味の園芸 マユミ
EVERGREEN マユミ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 マユミ
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