花のいろが変化し、黒い実をつけるランタナ(七変化)

2021年10月12日

ランタナは、5月から10月ごろまで長く咲き、つけた実は黒く熟します。黄いろく咲いてオレンジや赤く変わるものや、白く咲いてピンクに変わるものなどがあり、「七変化」とも呼ばれます。日本へは江戸時代に渡来し、いろんな色の品種がつくられています。

花のいろが変化し、黒い実をつけるランタナ(七変化)

ランタナの花と実

ランタナの花

散歩みちで、初夏に見かけたランタナです。

家の前のちょっと空いた場所に植えられていて、きれいな花が目を引きます。

私がランタナを見かけるようになったのは最近なのですが、江戸時代に南アメリカから観賞用にもってこられた栽培品種です。

日本でも長く栽培されてきたようです。

暖かい地方の出身なので、寒さには弱く、路地栽培は関東地方南部以南が適しているようです。

花期は5~10月と長く、黄いろく咲いてオレンジ・赤紫に変化するものや、しろからピンクに変わるものなどがあり、「七変化」とも呼ばれます。

このように、花のいろが変化することや花がたくさん集まってさくことから、

「心変わり」「合意」「協力」などの花言葉がつけられており、10月27日、11月9日の誕生花です

「心変わり」は花のいろが変化することから、

「合意」「協力」は小さな花がかたまってさいていることに由来します。

ランタナの個々の花はラッパ状の唇形花で、散形花序になって、3cmほどの大きさになって咲きます。

そして、花序の外側から内側に向かって、いろが変わりながら順番に咲いていきます

写真では、中心部はまだツボミのようで、リボンのような形をしています。ちょっと面白いですね。

花のいろは、最初は黄色に咲き、しだいにピンクに変わっているようです。

このように、違ったいろで咲いているので、見た目が華やかできれいに見えます。(^⊆^)

また、ランタナの花のいろは、オレンジ、黄、白、赤、ピンクなど、いろんな種類があるようです。

オレンジ色のランタナ

こちらは満開で咲いていますが、このいろの組み合わせもいいですね。

花言葉は、「心変わり」「合意」「協力」「厳格」で、10月27日、11月9日の誕生花です

「心変わり」は、花の色が徐々に変化する様子から、

「合意」や「協力」はたくさんの小さな花が集まってさくことに由来するようです。

そして、花が終わったあとには、たくさんの黒い実がかたまってつきます。

春から秋へと、長い期間花を咲かせながら、実もつけています。

この実にふくまれる種には有毒物質が含まれており、栽培する場合は、注意が必要です。

ランタナの黒い実

実の中には有毒な種が1個入っていますが、鳥たちにとっては無害のようで、食べられて種子散布されるようです。

なお、熱帯や亜熱帯地方では、自生して繁殖しすぎてこまるとのことで、

国際自然保護連合によって、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

寒さには強くないようなので、日本ではそれほど繁殖はしていないようです。

でも、つぎの写真のように、野生化してコンクリートの隙間のようなところに生えているものも見かけます。

道路わきに生えたランタナ

暖かいところでは、このように元気に育つようですね。

葉や茎

ランタナの葉

ランタナの葉は茎に対生し、長さ8~12㎝の卵形で濃い緑色をしており、

形はアジサイの葉ににているとも言われますが、小さめで、縁に鋸歯がつきます。

ランタナの茎

樹高は20~100cmで、茎は角ばった4稜形になり、開出毛が見られます。

樹があまり大きくならず、きれいな花を長く咲かせるので、庭に植えるのもいいだろうと思います。(#^.^#)

ただ、種に有毒物質を含むので、その点は注意して育てたいですね。

ランタナの基本情報・花言葉

ランタナ(七変化)は、南アメリカ原産で、世界中に帰化植物として分布しているクマツヅラ科シチヘンゲ属の常緑小低木です。

日本へは江戸時代に渡来し、鑑賞用に栽培されていますが、暑さに強く、寒さには弱いと言われ、

小笠原諸島や沖縄諸島では自生して分布しているようです。

和名は、きれいな花の色が時間とともに変わることから、シチヘンゲ(七変化)。

学名は、Lantana camara

英名は、Lantana 

花期は5~10月で、花のいろはオレンジ、黄、白、赤、ピンクなどたくさんの種類があります。

ひとつ一つの花はラッパ状の唇形花で、散形花序になってたくさん咲きます。

花筒部は長さ約1㎝で、その中に雄しべ、雌しべがついています。

花序全体の大きさは直径3㎝くらいで、

花序の外側から内側の順に、花の色が変わりながら(変わらない種類もあるようです。)咲きますが、

蕾はリボンのような形をしています。

実は黒色をした液果の集合果で、種が1個ずつ入っています。

種には有毒物質であるランタニンを含んでおり、栽培する場合は気をつける必要があります。ただ、鳥はこの実を食べ種子散布されます。

葉は対生し、長さ8~12㎝の卵形で濃緑色、縁に鋸歯があります。

樹高は20~100cmで、茎は4稜形(断面が四角形状。「稜」は、「かど」のこと。)で、開出毛がみられます。

熱帯や亜熱帯地方ではよく繁殖するため、国際自然保護連合によって、世界の侵略的外来種ワースト100に指定されています。

花言葉は、「心変わり」「合意」「協力」「厳格」で、10月27日、11月9日の誕生花です

「心変わり」は、花の色が徐々に変化する様子から、

「合意」や「協力」はたくさんの小さな花が集まってさくことに由来します。

参照サイト

Wikipedia ランタナ

三河の植物観察 ランタナ

みんなの趣味の園芸 ランタナ

花言葉-由来 ランタナ

関連投稿

黒い実がなる植物30種~ブログ記事から~

身近に見る、黒い実がなる植物30種類をまとめました。写真に簡単な説明をつけて、アイウエオ順に表示していますので、植物の名前を調べるための参考にしていただけるものと思います。 黒い実がなる植物30種~ブ ...

  • B!