ハナトラノオは、7~10月ごろ、長く伸びた茎の先に穂状になって鮮やかなピンクの唇形花をつ咲かせます。北アメリカ東部原産のシソ科の宿根性多年草で、日本へは明治末ごろに観賞用に移入されましたが、今は野生化が進んでいるようです。
ハナトラノオ(花虎の尾)のピンクの花
ハナトラノオの花
近くの道沿いに作られた花壇で咲くピンクのハナトラノオ(花虎の尾)の花です。
暑い夏が盛りを過ぎ、少し涼しくなってきたころにきれいな花をたくさんつけ、和ませてくれます。
ハナトラノオはケシ科ですが、多年草なので、毎年同じ場所でこの花を見ることができますが、
地面からまっすぐに伸びた茎の先に、咲くたくさんの唇状の花が見事できれいです。
ハナトラノオという名前は、長く伸びた茎に横向きについた花がつぎつぎに咲く様子が虎の尻尾のようだとしてつけられました。
花の形が四角形のようで角ばっているとして、カクトラノオの別名もあります。
つぎの写真のように、たしかに、花を正面から見ると、角ばっているように見えます。
このように見ると、鮮やかで、華やかな花だと思います
花の長さは3cmくらいで、直径2cmくらい、
上唇は、花を覆うように、下向きに垂れていて、
下唇は白っぽく、縦方向についた濃紅の点々の模様が目につきます。
花の中には、雄しべが4本、先端が2つに分かれた雌しべがついていいます。
何よりも、花全体のピンクがはでやかできれいですね。
少し離れて見ると、何本もの茎がのびて、賑やかです。
花言葉は、「達成」「達成」「感望みの成就」「希望」「あなたとの約束」「素直さ」などたくさんありますが、皆、感じがいいですね。(^⊆^)
たくさんついたツボミを見て、明日はここまで咲くかもしれないと期待していたところ、そうなったので「達成」というの花言葉がついたとか。
つぎつぎに咲く花を、期待しながら毎日見るのも、楽しいかもしれませんね。(#^.^#)
昨年の写真ですが、クロアゲハも飛んできて蜜を吸っていました。
クロアゲハは、オニユリやクサギなど、いろんな花によく飛んできているのを見ますが、ここにも来ていました。
ハナトラノオは、北アメリカ東部から、明治末期ころに日本に観賞用に持ってこられたと言われますが、
地下茎がよく伸びる強い花で、繁殖力が強い植物のようです。
いまは、野生化したものも、見られるようです。
茎や葉
ハナトラノオは地下茎からまっすぐに茎を出し、
草丈は1~2mほどになり、その先に花を咲かせますが、
茎の断面は四角形状で角ばっています。
また、写真のように葉は茎に対生しますが、葉柄はなく、形は披針形から長楕円形で先が尖り、鋸歯が見られます。
対生してついた葉の付け根から茎がのび、
その先にも穂状に花を咲かせているのがわかります。(^_^)
ハナトラノオの基本情報・花言葉
ハナトラノオ(花虎の尾)は、北アメリカ東部原産のシソ科トラノオ属の多年草です。
日本へは、明治末から大正期のころにはいってきました。
ハナトラノオの名前は、長く伸びた茎に横向きについた花が、次々に咲く様子が虎の尻尾のようだとしてつけられたと言われます。
別名は、カクトラノオ。花の形が四角で角ばっていることに由来します。
学名は、Physostegia virginiana
英名は、virginia lion’s heart
花期は7~10月で、茎の先に長さ20cmほどの穂を出し、長さ3cmほどのピンクの唇形の花を4列につけます。
葉は対生しますが葉柄はなく、披針形から長楕円形で、鋸歯があります。
茎は断面が四角形で、地下茎から直立し、無毛で断面は四角形で、高さ1〜2mほどになります。
地下茎がよく伸び、育てやすい花と言われ、当初鑑賞用に栽培されていましたが、いまは、野生化しているものもみられるようです。
花言葉は、「達成」「達成感」「望みの成就」「希望」「あなたとの約束」「素直さ」で、
6月20日、7月20日、7月27日、8月19日、10月31日、1月7日の誕生花です。
たくさんついたツボミを見て、明日はここまで咲くかもしれないと期待していたところ、咲いたので「達成」の花言葉がついたとのことです。
参照サイト
みんなの趣味の園芸 ハナトラノオ
Green Snap ハナトラノオ
Chills Laboratory ハナトラノオ