オオアレチノギク(大荒地野菊)の花期は7~10月で、茎の上部に円錐花序になって小さな頭状花が咲き、綿毛をつけます。南アメリカ原産で、アフリカ、オセアニア、アジアなどに移入分布し、日本では本州から九州で見られるキク科イズハハコ属の二年草です。
オオアレチノギク(大荒地野菊)に咲くたくさんの花と綿毛
オオアレチノギクの頭状花
オオアレチノギク(大荒地野菊)は、空き地などで良く見かける背が高い雑草です。
休耕地なのでしょうか、畑のような場所に、たくさん群生していたので、撮らせていただきました。
荒地などで育つ大きなキク科の野草ということで、この名がつけられたようですが、
南アメリカ原産で、繁殖力が強く、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれています。
日本では、1920年に東京で確認されたいわれますが、今は本州以南に帰化しているようです。
2mほどでしょうか、長く伸びた茎の上部にたくさんの枝を出し、円錐花序で頭状花を咲かせています。
よく見る野草なので、見かけられた方も多いのではないでしょうか。
ただ、近縁種に、北アメリカ原産のヒメムカシヨモギ(姫昔蓬)があり、よくにているので、
見分けるのがむつかしいと言われますが、ここでは花の様子(舌状花が見られない)から、オオアレチノギクと判断しました。
名前にキクと入っているようにキク科の植物ですが、ヨモギにもにているように思います。
花は、茎から伸びた上のほうで、いくつもの茎の先に複数の花を咲かせる円錐花序になって、咲いています。
個々の花は、頭状花ですが、舌状花がついていないので、花らしくない花だと思います。(^ ^;)
花が終わったあとは、実に萼(ガク)がたくさんの毛状構造になり冠毛(カンモウ)と呼ばれる綿毛をつけ、風によって運ばれます。
写真のたくさんの綿毛は、もとは萼(ガク)だったようです。
花より、この綿毛のほうがよく目立っているようです。
葉・茎
オオアレチギクはまっすぐに高くのびていて、
茎や葉は、灰色がかった灰緑色をしており、葉は狭披針形で、両面に短毛が生えています。
冬は茎が枯れてなくなり、根生葉だけになりますが、倒披針形で鋸歯がつきます。
また、茎は1.5~2mほどの高さになり、軟毛が生えます。
オオアレチノギクの基本情報・花言葉
オオアレチノギク(大荒地野菊)は、南アメリカ原産で、アフリカ、オセアニア、アジアなどに移入分布し、
日本では本州から九州で見られるキク科イズハハコ属の二年草です。
日本では、1920年に東京で確認されたいわれます。
学名は、Conyza sumatrensis
英名は、Sumatran fleabane
花期は7~10月で、茎の上のほうに円錐花序で、小さな頭状花をにたくさんつけます。
頭花は長さ5mmほどで、舌状花は小さく花びらがないように見えます。
茎につく葉は、細長い披針形で、表面に短い毛が生え、ほとんど鋸歯はみられません。
冬は、根生葉で過ごしますが、浅い鋸歯のある細長い倒披針形になります。
草丈は、1.5~2mになります。
近縁種に、ヒメムカシヨモギ(姫昔蓬) や アレチノギク(荒地野菊)があります。
ヒメムカシヨモギは、舌状花がつき、頭状花が3mmほどと小さい、ことなどがオオアレチノギクと異なる点になります。
日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選ばれており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。
オオアレチノギクの花言葉は、不明です。
参照サイト
Wikipedia オオアレチノギク アレチノギク ヒメムカシヨモギ
松江の花図鑑 オオアレチノギク
しずおかみんなの しぜんたんけんてちょう ヒメムカシヨモギ
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