アオギリは、6~7月に、枝先にたくさんの小さな白い花をつけます。名前は、葉が桐ににており、樹皮が青い(緑)ことに由来します。街路樹や公園樹などにされますが、伊豆半島・紀伊半島などの太平洋側や、大隅半島、沖縄などに分布するアオギリ科の落葉高木です。
アオギリ(青桐)の白い花
アオギリの白い花
近くの広場のアオギリに花がさいていましたが、
そろそろ終わりのようで、白い花が地面に落ちています。
花は、枝の先に、いくつもの小枝を出して花をつける25~50cmほどの円錐花序で、日が当たる方向にいくつもつけています。
一つひとつは、小さな花ですが、たくさん集まって大きな花になっており、遠くからでもよく目につきます。
花序は、雌花、雄花が混じってさいているとのことですが、花びらはなく、黄味を帯びた白い花です。
きれいな花とはいえませんが、たくさんの蜜を蓄えているので、昆虫が集まってきているようです。
(^⊆^)
アオギリの実
この写真は、写真集から借用したものです。
このように、袋果で、長さ8cmほどの舟型をしており、熟す前に裂け、皮の縁に5mmほどの大きさの種が1~5個ついています。
この実は、10月頃に熟しますが、熟した種は、炒って食べることができるとのことです。
戦時中には、炒ってコーヒーの代用に使ったともいわれます。
桐の葉ににたアオギリの葉
アオギリは、葉にも特徴があります。
枝に互生し、長い葉柄を持った葉で、長さ、幅ともに15~25cmで、掌状に3~5裂します。
このように葉の先が割れた葉は、皇室や政府で使われている「桐の紋章」のデザインに使われています。
アオギリの青い樹皮
アオギリの幹や枝は、写真のように平滑で青い(緑)いろをしています。
そして、青い色をした若い樹は、幹や枝でも光合成をしているとのこといわれます。
最初にこの樹を見た時の印象は、この幹や枝が緑いろをしていることでしたが、
見分けるための手がかりになるだろうと思います。
ただ、老木になると灰白色に変化します。
アオギリの樹高は、15~20mになります。
アオギリの基本情報
アオギリ(青桐)は、中国南部・東南アジア原産で、日本の伊豆半島・紀伊半島、愛媛県、高知県、九州の大隅半島や沖縄に分布するといわれるアオギリ科アオギリ属の落葉高木です。
奈良時代に日本に渡来して野生化したとする説や、日本が原産とする説もあるとのことですが、公園樹や街路樹に植えられています。
アオギリの名前は、葉が桐ににており、幹が青い(緑)ことに由来するといわれます。
別名はアオノキ、漢名は「梧桐」と書かれますが、中国では伝説上の鳥である鳳凰が止まる樹とされています。
学名は、Firmiana simplex
英名は、Chinese parasol tre
アオギリの花期は6~7月で、枝の先端に円錐花序で、黄味を帯びた白い雄花と雌花をたくさん咲かせます。
実は袋果で、長さ8cmほどの舟型をしており、熟す前に裂けます。皮の縁には5mmほどの大きさの種が1~5個つき、10月頃に熟します。
葉は互生し、長さ、幅ともに15~25cmで葉柄を持ち、掌状に3~5裂します。
樹高は15~20mで、幹や枝は緑いろをしており、若い樹は幹や枝でも光合成を行うと言われます。
樹皮は強く粘性物質を含むため、縄にしたり、和紙を漉くための糊にされてきました。
材は、軽くて柔らかいため、建築や家具などに使われます。
また、皇室や日本政府で使われている「桐の紋章」は、アオギリの葉をデザインしたものと言われます。
アオギリとしては、原爆で被爆して生き残り、今は平和記念公園に植えられている「被爆したアオギリ」が知られています。
花言葉は、「逞しい」「秘めた恋」「秘めた意志」で、9月3日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia アオギリ
樹木図鑑 樹木ペディア アオギリ
被爆したアオギリ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 アオギリ
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