「猫じゃらし」として知られるエノコログサ(狗尾草)の花穂

2021年7月18日

「猫じゃらし」とも呼ばれるエノコログサは、8〜9月に長く伸びた茎の先に円柱状の花穂をつけ、たくさんの毛を伸ばしてブラシ状になります。猫のまえで振るとじゃれるので「猫じゃらし」、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として「エノコログサ」と呼ばれます。

「猫じゃらし」として知られるエノコログサ(狗尾草)の花穂

エノコログサの花穂

道ぞいに咲く猫じゃらしの花

道路ぞいの草むらで、元気に群生している「猫じゃらし」、エノコログサ(狗尾草)です。

猫じゃらしは繁殖力が強いようで、このように群生しているのをよく見かけます。

世界の温帯地方に分布しているといわれ、日本全土にも生えるイネ科エノコログサ属の一年草です。

「猫じゃらし」の名前は、穂のような花穂(カスイ)を猫の前で振ると、じゃれつくためにつけられました。

また、「エノコログサ」は、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として「いぬころぐさ」と呼ばれ、それが「エノコログサ」に変化したと言われます。

花言葉は、「遊び」「愛嬌」で、10月4日の誕生花です。

可愛い花穂が親しみ深く、猫をじゃらしたりして遊んだりすることからつけられました。

エノコログサは、日本では縄文時代の前半にはなかったといわれ、その後、アワと一緒に入ってきたものでアワの原種と考えられており、飢餓の時には、食べられたこともあると言われます。

実は、卵形に近く長さ1.2〜1.3mmほどと小さなものなので、集めて食べるのも大変ではないかと思われます。

食べるものが不足したために、このようなものまで食べる対象にした思うと、大変な状況だったのだろうと想像されます。

エノコログサはどこででもよく見かけますが、つぎの写真のように、コンクリートの割れ目に生えているのをよく見かけます。

コンクリートの隙間の猫じゃらし

道沿いで群生していたのとは全く違って、狭い空間に根を張って、こじんまりと生えています。

エノコログサにはいろんな種類があるようなので、違った種類かもしれませんが、背丈も葉の大きさも違うようです。

ただ、単独ではえているので、花や茎の様子を観察するには好都合だと思います。

細い茎が地表を這い、節から根をおろして、茎が立ち上がり、その先に花が咲く様子がよくわかると思います。

エノコログサは、5〜9月ごろに、長く伸びた茎の先に、円柱形で長さ3~7cmの花序をつけますが、たくさんの毛をつけるためブラシ状になります。

葉は、長さ5〜20cm、幅0.5〜1.5cmの細長い披針形で、薄くて緑いろですが、光沢はありません。

草丈は40~70cmほどになり、細い茎がまっすぐにのび、途中に葉をつけ、先端に花穂をつけます。

茎の先につく花穂は、小さめですが、よくみるときれいです。

赤みを帯びたものと、緑のものがみられますが、どちらもきれいだと思います。

赤みを帯びた猫じゃらしの花穂

普通は緑いろの花穂が多いようですが、このように赤い色をしたものも見られます。

猫じゃらしとして遊ばれことがありますが、切り花のように生けるのもいいかもしれません。(*^m^*)

緑の猫じゃらしの花穂

 

猫じゃらしの基本情報・花言葉

猫じゃらし(エノコログサ)は、世界の温帯地方に分布し、日本全土にも生えるイネ科エノコログサ属の一年草です。

だだ、日本では縄文時代の前半まではなかったといわれ、アワとともに伝わったと考えられており、アワの原種といわれます。

「猫じゃらし」の名前は、花穂(カスイ)と呼ばれる穂のような花を振ると、猫がじゃれつくことからつけられました。

また、「エノコログサ」は、「狗(イヌ)の尾っぽににた草」として、「いぬっころぐさ」と呼ばれていたのが、「エノコログサ」に変化したといわれます。

学名は、Setaria viridis 「Setaria」は、ラテン語の 「seta(剛毛)」が語源で、花穂を囲む剛毛に由来し、「viridis 」緑色を意味します。

英名は、green bristlegrass

花期は5〜9月で、長く伸びた茎の先に、円柱形で長さ3~7cmの花序をつけ、たくさんの毛をつけるためブラシ状になります。

実は、卵形に近く長さ1.2〜1.3mmで、昔は、カラスムギなどとともに、飢饉時などに、食用にされたこともあったといわれます。

葉は、長さ5〜20cm、幅0.5〜1.5cmの細長い披針形で、薄く。

草丈は40~70cmで、細い茎がまっすぐにのび、途中に葉をつけ、先端に花穂をつけます。

エノコログサには、アキノエノコログサ、キンエノコロ、コツブキンエノコロなど、いろんな種類があるようです。

アキノエノコログサは、

花言葉は、「遊び」「愛嬌」で、10月4日の誕生花です。

猫と遊んだり、こども同士で遊んだりしたことにちなんだもので、ピッタリではないでしょうか。

参照サイト

Wikipedia エノコログサ

松江の花図鑑 エノコログサ

Chills Laboratory エノコログサ

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