山道で咲くジキタリス(別名:キツネノテブクロ)のピンクの花

2021年6月26日

山道で、ジキタリスのピンクの花が咲いているのを見かけました。花期は5~7月で、まっすぐ伸びた茎に、釣鐘状の花を穂状に咲かせる栽培用の草花です。ヨーロッパが原産のオオバコ科の二年草や多年草です。有毒植物なので、動物に食べられずに育っているようです。

山道で咲くジキタリス(別名:キツネノテブクロ)のピンクの花

ジキタリスのピンクの花

ジキタリスの花

久しぶりに走った林道沿いに、いままであまり見かけたことがない、ジキタリスの花が咲いていました。周辺は落ち葉やシダ類などしか生えていない山路に、場違いな派手なピンクの花なので、異様に感じました。

ジキタリスは、ヨーロッパから西アジアなどが原産の栽培用草花ですが、誰かが種を蒔いたのでしょうか。有毒植物なので、鹿などに食べられることなく、元気に育っています。むしろ、競合する植物を、鹿が食べてくれるので、好都合のようです。

花は、ホタルブクロのような形で、直径が2cmくらい、長さは4cmくらいでしょうか。長く伸びた茎や分かれした枝にそって穂状に花がつき、下から順に咲いています。

花の後には、実がつき、花の上にはツボミがついています。花期は5~7月なので、長く咲き続けているようです。

また、花の内側には、たくさんの斑点がついていますが、小さな虫もはいっているようです。

ガードレールの傍で咲くジキタリス

この花は、林道のガードレールの外側にポツンと生えていました。まさか、こんなところに、このような花が咲いているとは思いませんでした。

田舎では鹿やイノシシなどの動物がいて、普通の植物は食べられますが、有毒植物などが元気に育っているのをよく見ます。育っている植物には、動物が避ける何らかの理由があるのだろうと思います。

ジキタリスの葉

近づいて見ました。丈は1.3mくらいでしょうか、しっかりとした茎がのび、したのほうに花を咲かせる枝が2、3本あるほかは枝分かれすることなく、まっすぐに伸びています。

花がつくのは、地上から50cmくらいから上で、その下には、たくさんの葉が互生しています。冬の間は、根出葉で過ごすようです。

葉は互生し、長さ5~15cmの針形(ヒシンケイ)で15cm以下の葉柄があり、縁に細かな鋸歯がみられます。

最初に見た株は、単独で生えていましたが、道を進むにしたがって、群生している場所が増えていました。

群生して咲くジキタリス

群生するジキタリス

落石防止用のネットが張られ、比較的ひろくてなだらかな場所に、たくさんの花が咲いていました。

道から離れていますが、ちょっとした花畑のようです。

群生するジキタリス

こんなところに、どうして生えてきたのか不思議ですが、この下には花が咲いていない葉だけの状態のものもみられ、まだまだ増えつつあるようです。

ここだけでなく、道の近くで群生しているところもありました。

道端の群生

自然のままの状態なので、茎が倒れていたりで、あまりきれいな状態ではありませんが、かなりのスピードで増えているようです。

ジキタリスが、増えすぎて他の植物を駆逐して増えてしまうと、そのうちに、特定外来生物ということになるかもしれません。

白やクリーム色の花のジキタリス

白い花

ジキタリスは、いろんな栽培品種があるとのことなので、ほかの色がどんなのか調べて見たところ、白、クリーム、黄、オレンジ、紫、茶など、たくさんの種類があるようです。

ここでは、白やクリームいろの花の写真を掲載しましたが、このいろもきれいですね。

クリーム色の花

ジキタリスの基本情報・花言葉

ジキタリス(別名:キツネノテブクロ)は、北東アフリカ~中央アジアやヨーロッパを原産地とする、オオバコ科ジキタリス属の二年草から多年草です。

学名は、Digitalis L.

英名は、Fox grove

別名のキツネノテブクロは、英語名を訳したものとのことです。

たくさんの栽培品種が開発されており、白、ピンク、オレンジ、黄などの色の花があるようです。

ジキタリスの花期は5~7月で、花の径は2~4cm、長さは4~7cmです。茎にそって釣鐘形の花を穂状につけ、下から花が咲きます。

また、花の内側に特徴のある斑点がつきます。(新しい品種では、斑点がないものもあるようです。) 花が終わると、さきが尖った蒴果ができ、秋に茶色い種を放出します。

草丈は40~200cmで、葉は披針形(ヒシンケイ)で、互生します。

ジキタリスの花言葉は、「不誠実」「不真面目」で、3月27日、5月23日、6月13日の誕生花です

この花言葉のいわれは、つぎのようです。

「ギリシア神話のエピソードに由来します。全能の神ゼウスは、妻ヘラのサイコロ遊びを心よく思っておらず、サイコロを取り上げて地上に投げたところ、この花が咲いたといわれています。」(HORTI ジキタリス より)

おわりに

林道を走っていて、思いがけない花に出会いました。栽培品種が、このような山の中に生えているのですから、少々驚きました。

有毒植物なので鹿などの動物に食べられず、繁殖したようです。

人も、人生を生き抜くためには、身を守るものを身につけておくのが有利という教訓にも思えますが、どうでしょう。(・_・)

参照サイト

Wikipedia ジキタリス

植物の名前を探しやすい デジタル植物写真集 ジキタリス

花と緑の図鑑 ジキタリス

HORTI ジキタリス

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