アベリアは、花期が6~11月と長く、いい香りがする小さな白い花を咲かせます。剪定に強く育てやすいため、生垣や道路沿いなどによく植えられます。和名にはハナツクバネウツギなどがあり、花言葉は、「強運」「気品」「謙虚」「謙譲」で、7月7日の誕生花です。
生垣などに植えられ、白い花を咲かせるアベリア(ハナツクバネウツギ)
アベリアの白い花
6月になると、生垣や道路沿いに植えられたアベリア(Abelia))に、たくさんの花が咲いているのをよく見かけます。
毎年、このころから暑い夏を経て、11月過ぎまで、長く咲き続けて楽しませてくれます。
名前のアベリアは、ツクバネウツギ属のラテン語名で、
日本名は、ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)や、ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)などがあります。
花が少ない暑い時期や、寒い冬の時期にも咲くので長く楽しませてくれますが、昆虫にとっても貴重な花のようです。
樹高は2mほどで、日陰でも育ち、暑さや寒さ、そして刈り込みにも強く、丈夫で育てやすい樹といわれ、生垣などに適しているとされ、
道路沿いや公園などに植えられているのをよく見かけます。
花は、枝先の葉腋から円錐花序になって、釣鐘形のかわいい花をたくさん咲かせます。
花びらは5枚で、雄しべが5~6本つき、いい香りがします。
一つひとつの花の大きさは、1.5cmくらいと小さいのですが、樹全体にたくさん咲くのでにぎやかです。
花言葉は、「強運」「気品」「謙虚」「謙譲」で、7月7日の誕生花です。
「強運」は、勢いよく伸びた枝の先にたくさんの小さな花を長く咲く強さを持つとして、
また、「気品」「謙虚」「謙譲」は、慎ましく可憐に咲く小さな花々の姿からつけられたとされます。
アベリアの樹と葉
こちらは、長い生垣に植えられたアベリアです。
11月に撮ったものですが、たくさんの枝が出て、隙間が無いほど密になっています。
樹を見ると、花がたくさんつき、あちこちから枝が伸びており、冬が近づいても元気いっぱいのようです。
新しく伸びた枝は、茎や葉が茶色っぽく、いきいきと輝いているようで、きれいです。
葉は、茎の上下で90度ずれる十字対生でついていることがわかります。
ただ、枝によっては、3~5枚の葉が輪生してつくこともあるようです。
これは、アベリアの先祖が輪生でついていたため、その性質が現れたものと言われます。
このような現象を、先祖返りと呼びます。いつまでも先祖のことを忘れていないということで、面白い現象だと思います。
アベリアの基本情報・花言葉
アベリア(Abelia)は、スイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木で園芸品種です。
野生種は、日本、中国、ヒマラヤ、メキシコに15種が分布する常緑、または落葉低木で、日本には4種が自生していると言われます。
アベリアは、19世紀中ごろにイタリアで開発されたといわれ、中国原産のAbelia chinensisと同属のAbelia unifloraとの交配種です。
名前のアベリアは、ツクバネウツギ属のラテン語名です。
日本名として、ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)や、ハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木)があります。
ツクバネウツギと呼ばれるのは、この樹がウツギににており、花が終わった後に、
プロペラのように広がる5枚の萼が残って、ハネツキの羽根のように見えることに由来します。
学名は、Abelia × grandiflora
花期は6~11月で、春から秋にかけて長く咲き続けます。
枝先の葉腋から円錐花序をだし、長さ1.5~2cmの釣鐘状の白い花をたくさん咲かせ、いい香りがします。
花が終わった後に実はつきませんが、ハネツキの羽根ににた5枚のガクが残ります。(日本名のツクバネの由来です。)
葉は輪生から十字対生につき、長さ2~5cm 幅1~2cmの披針形(ヒシンケイ)で、縁には緩い鋸歯が見られます。
樹高は2mほどで、日陰でもよく育ち、暑さ寒さや刈込にも強いため、生垣、道路沿い、庭木などに植えられます。
増やし方は、株分けや挿し木(7月ごろに新しい枝で実施)で行われます。
アベリアの花言葉は、「強運」「気品」「謙虚」「謙譲」で、7月7日の誕生花です。
「強運」は、勢いよく伸びた枝の先にたくさんの小さな花を咲かせ、長く咲く強さを持つことから、
「気品」「謙虚」「謙譲」は、慎ましく可憐に咲く小さな花々の姿からつけられたと言われます。
参照サイト・書籍
Wikipedia アベリア
みんなの趣味の園芸 アベリア
GreenSnap アベリア
神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙 タウンニュース ハナゾノウツギ
中川重年他解説 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花」