花が梅ににていて、葉や枝のつき方が車輪のようなシャリンバイ(車輪梅)は、5月ごろにたくさんの白い花を咲かせ、秋に黒い実をつけます。乾燥や大気汚染、刈込みなどに強いため、街路樹、庭木などに植えられますが、大島紬の染料にもつかわれてきました。
春に白い花を咲かせ、秋に黒い実をつけるシャリンバイ(車輪梅)
シャリンバイの白い花
シャリンバイ(車輪梅)は、4~6月に、枝の先に写真のような白い花を咲かせます。
名前は、梅ににた感じの花で、葉や枝の付き方が車輪のようだとしてシャリンバイとつけられました。
花は、葉に囲まれた小さな枝に、かたまってつき(円錐花序)、たくさん咲いています。
直径は1cmくらいで、花びらは円形または倒卵形で5枚、雄しべは20個ほど、雌しべは3本ついています。
花言葉は、「そよ風の心地よさ」「愛の告白」「純真」で、3月7日の誕生花です。
4~6月の心地いい風が吹く季節に花が咲くことから「そよ風の心地よさ」、
枝先にまとまって花をさかせる様子が花束のようだとして「愛の告白」、
また、真っ白な花を咲かせることから「純真」、などの花言葉がつけられたといわれます。
シャリンバイの黒い実
花が終わった後にはたくさんの実をつけます。
写真は、11月に撮ったもので、ブルーべリーのようで美味しそうですが、
残念ながら可食部が少なく、渋いため食用には向かず、染物の原料にされるようです。
大きさは1cmほどで、10月ごろに黒く熟し表面に白い粉がついています。
シャリンバイの葉
黄緑色の新しい葉です。
周囲には、濃い緑で、厚く、ごつごつした感じの古い葉がついていますが、
明るい色で、良く伸びてきれいです。
葉は軸に互生し、茎が伸びた先に、軸を囲むように葉がついていることがわかるかと思います。
シャリンバイの名前は、梅のような花で、このような葉の付き方が、車輪のようだとしてつけられました。
こちらは、古い葉ですが、濃い緑色をしていて厚みがあります。
こちらのように、茎の先端につく葉が一点から出て、その周囲についているので車輪が連想され、名前のもとになったようです。
葉の周囲には、軽く鋸歯がついており、外側に反り返っているように見えます。
シャリンバイは、潮風や大気汚染、それに刈込にも強く、街路樹、生垣、庭木などに植えられますが、
タンニンを多くふくむため、奄美大島では、大島紬を染める染料として使われてきました。
ただ、シャリンバイの確保が難しくなっているとのことで、今後が心配されています。
シャリンバイの基本情報・花言葉
シャリンバイ(車輪梅)は、韓国、台湾や日本の東北地方南部以南の海岸近くに分布する、バラ科シャリンバイ属の常緑低木です。
名前は、花が梅のようで、枝や葉が車輪のように集まってつくことに由来します。
学名は、Rhaphiolepis indica var. umbellata
花期は4~6月で、たくさんの白い5枚の花びらの1cmくらいの花を、円錐花序でつけます。
実は1cmくらいで、10月ごろに黒く熟し、表面に白い粉が見られます。
有毒ではありませんが、食べる部分が少なく食用にはならないようです。
葉は長さ4~8cm、幅2~4cmくらい、枝に互生し、長楕円形~倒卵形で、鋸歯はあったりなかったりするようです。
生垣や庭木に植えられるほか、奄美大島では、大島紬を染める染料にされてきましたが、木が強いため槌の柄にも利用されてきました。
シャリンバイの花言葉は、「そよ風の心地よさ」「愛の告白」「純真」で、3月7日の誕生花です。
シャリンバイは、4~6月の心地いい風が吹く季節に花が咲くことから「そよ風の心地よさ」、
枝先にまとまって花をさかせ、まるで花束のようだとして「愛の告白」、
また、真っ白な花を咲かせることから「純真」、などの花言葉がつけられたといわれます。
参照サイト・書籍
Wikipedia シャリンバイ
庭木図鑑 樹木ペディア シャリンバイ
GreenSnap シャリンバイ
高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑」
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