ミヤマヨメナは、春に咲くキク科の植物です。5月ごろに近くの野で、薄いピンクや白い花が、小さく群生して咲いています。ミヤマヨメナから品種改良されたミヤコワスレとそっくりですが、7月ごろに咲く他のヨメナ類とは、開花時期が違います。
春に咲くミヤマヨメナ(深山嫁菜)のピンクの花
ミヤマヨメナのピンクの花
近くの野で咲くミヤマヨメ(深山嫁菜)です。
同じヨメナの仲間と混同されそうですが、ミヤマヨメナが4~5月ごろ咲くのに対して、ヨメナの花期は7月ころなので、明らかに違います。
ヨメナについては記事に書いていますので、こちらもご覧ください。
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秋に咲くヨメナ(嫁菜)の薄紫の花
ヨメナ(嫁菜)は、本州中部以西、四国、九州に分布するキク科の多年草です。道端でよくみる植物ですが、山間地でも見かけ、やや湿ったところを好むと言われます。万葉集では「ウハギ」という名前で登場し、食用に春 ...
名前は、文字通り奥深い山の中に生えるヨメナの意味しますが、ヨメナの「ナ」は新芽が食べられていたことを表し、ヨメは花のイメージからつけられた、と言われますが、はっきりわからないようです。
ここでは、ミヤマヨメナとしましたが、ミヤマヨメナの改良品種にミヤコワスレ(花期は4~6月)があり、
識別が難しく不安があります、間違っていたらご容赦ください。
ミヤマヨメナの花は、中心部の筒状花と周囲の舌状花からなるキク科によく見られる頭状花序で、色は、薄いピンクや白があると言われます。
花の直径は4cmほどで、中心部の筒状花は黄色で、周囲に10~13個くらいの舌状花がついています。
形がととのった可愛い花で、きれいな花だと思います。
ここでは、たくさん生えた雑草の中で、小さな群れになって頑張って生えています。
ミヤマヨメナは、地下茎がよく伸び、そこから茎を出し、群落をつくって花を咲かせます。
写真のように、雑草の中で、まとまって仲良く咲いています。
他の雑草を取り除けば、もっと花が咲くのかもしれません。
葉
ミヤマヨメナは、地面ちかくに根出葉をつけますが、春に伸びた茎には葉が互生します。
写真は、地面近くについた葉ですが、大きく伸びた葉柄の先に、幅が広い鋸歯を持った葉がついています。
つぎの写真についた葉とは、様子がちがっているようです。
写真の正面に写っているのが、ミヤマヨメナの茎と葉です。
わかりにくくて申し訳ありませんが、根出葉にくらべて葉が細長く、葉柄も短く、鋸歯も少ないようです。
ミヤマヨメナの基本情報・花言葉
ミヤマヨメナは、本州から九州に分布するキク科シオン属の多年草です。
名前は、山に生えるヨメナの意味で、ヨメナの「ナ」は新芽が食べられていたことを表し、ヨメは花のイメージからつけられた、と言われるようですが、はっきりわからないようです。(Wikipediaより)
学名は、Aster savatieri
ミヤマヨメナの花期は5~6月で、春に咲くキク科植物は珍しく、近縁種のヨメナの仲間は、7月ころ開花するものが多いとされます。
花は直径が4cm前後で、中心部に黄色い筒状花がつき、周囲に淡青紫色や白い舌状花が8~12個つきます。
葉は、根生葉と茎につく葉があり、根生葉は花期にも残ります。茎につく葉は互生し、長さ4~6㎝の卵状長楕円形で、葉柄には翼がつきます。
また、葉縁には粗い切れ込みがあり、両面に毛がつきます。
茎は20~50cmに伸び、長い毛が密生して直立し、上部で分枝します。
改良品種にミヤコワスレがあり、切り花として流通しているようです。
ミヤマヨメナの花言葉は、ミヤコワスレと同じ扱いで、「しばしの慰め」「別れ」。
佐渡に流された順徳天皇が、この花を見て都での日々を忘れて癒やされたことから、4“ミヤコワスレ”の名がつけられたと言われます。
おわりに
この花も以前からよく見て、きれい花だと思っていましたが、今回調べたところでは、ミヤマヨメナのようです。
改良品種のミヤコワスレの可能性もあるので引き続き見ていきたいと思います。
植物には、よくにた近縁種が多いことがあるので、見分けに苦労します。
我々人間は、楽しんでみるだけでいいんでしょうが。
違いがあるとやはり、確かめたくなります。(^_^)
参照サイト
三河の植物観察 ミヤマヨメナ
みんなの趣味の園芸 ミヤコワスレ
植物の名前を探しやすい デジタル植物写真集 ヨメナ
花言葉-由来 ミヤコワスレ