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春の七草のひとつナズナ(薺)に白い花がさき、ハート型の実がたくさんついています。有史以前の帰化植物で、食用や民間薬にも利用されてきたようです。草も生えない荒地を、「ペンペングサも生えない」と例えられる強い植物のようです。
春の七草、ナズナ(別名ペンペングサ)
ナズナの白い花
畑の近くにナズナ(別名ペンペングサ)がたくさん生えていました。
春の七草として正月の頃からでる若葉が食用にされます。
ナズナの名前は、春に生えて夏に枯れるため「夏無き菜」から「夏無(ナツナ)」、撫でたくなる菜から「撫で菜(ナデナ)」、などが変化したなどの説があるようです。
日本全国どこでも見られる越年草ですが、いまは、白い花が咲き、ハート型の面白い形の実をつけています。
花は、2月ごろから6月にかけて咲くようですが、
30cmほどに伸びた茎の先に総状花序で、3mmほどの白くて小さな花をたくさんつけています。
総状花序の特徴で、花は茎が伸びながら、つぎつぎに咲いています。
近ずいてよく見ると、4枚の花びらの可憐な花です。
ナズナのハート型の実
ナズナの実(ミ)は、特徴があるハート型なので、この実を見るだけでナズナとわかります。花が咲いたあとに実がつくので、下から上に、たくさんの実がついています。
この実は、三味線の撥(バチ)にもにていると言われます。o(^∇^)o
このことから、三味線をひく擬音「ペンペン」の名を使ったペンペングサや、シャミセングサの別名があります。
ナズナの葉
ナズナの葉は、初期にはロゼット状の根生葉が出て大きくなり、茎が伸びるにしたがって茎を囲むようについた葉がつきます。
根生葉にはご覧のように、たくさんの切れ込みが入っています。
食用にするのは、根生葉が主になるようですが、冬には写真のように、紫がかった色をしています。
ナズナの基本情報・花言葉
ナズナは、北半球に広く分布し、日本では全土に生える、アブラナ科ナズナ属の越年草です。
史前帰化植物で、古くから日本で繁殖し、春の七草など、早春から若葉を食べることができる植物として、
また、薬効があるとして民間薬としても利用されてきたようです。
名前は、春に生えて夏に枯れるため「夏無き菜」から「夏無(ナツナ)」、撫でたくなる菜から「撫で菜(ナデナ)」、などが変化したなどの説があるようです。
別名のペンペングサは、実(ミ)が三味線のバチににていることから、三味線をひく擬音「ペンペン」が使われたとのことです。
同様に、シャミセングサと呼ばれることもあるようです。
学名は、Capsella bursa-pastoris
英名は、shepherd's purse
花期は3 ~ 7月ころ、秋に生え春に咲き始めます。花茎を伸ばし、分枝した茎の先に総状花序を出して、4枚の白い花びらの直径3mmほどの小さな花をたくさん咲かせます。
3月ころから咲き始めて長く咲き続け、時期を分散することによって、災害などに対する危険分散を図っていると言われます。
実は倒三角形で、左右2室に分かれており、それぞれに5 - 6個の種が入っています。
草丈は10 ~50cm で、春の終わりごろには50 cm近くになります。冬の根生葉は地面にそってロゼット状に広がります。
冬の寒い時期に葉を広げて光合成をおこない、栄養を根に蓄えておいて、暖かくなっていち早く花を咲かせることができるのだと言われています。
ナズナの花言葉は、「あなたに私にすべてを捧げます」で、1月17日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ナズナ
花言葉-由来 ナズナ