クサノオウ( 瘡王 )は、有毒植物で黄色い花を咲かせます

2021年4月13日


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クサノオウ(瘡王)は、春に黄色くきれいな花を咲かせますが、アルカロイド系の有毒物質を含んでおり、注意が必要です。皮膚病などに効くとされ、生薬として使われてきました。ユーラシア大陸と周辺に分布し、日本全土で見られるケシ科クサノオウ属の越年草です。

クサノオウ( 瘡王 )の黄色い花が咲いています

クサノオウの黄色い花

クサノオウの黄色い花

先日、近くの野で、黄色できれいな花がさいていました。

いままでも、毎年見ていた花なのですが、花弁が4枚の黄色い花で、特徴のある葉の様子から、クサノオウであることがわかりました。

花の直径は2cmくらいで、卵形の黄色い花びらが間隔をおいてついています。

たくさんの雄しべがついていて、その中心に本体が緑で先がしろい球状の雌しべがついています。

トモエソウ(巴草)ににていますが、花びらが小さめで、草丈も低いようです。

クサノオウの花期は、4~7月と言われるので、時期的にもあっています。

花のまわりには、いくつもツボミがついていているので、これからも咲き続けるようです。

横から見たクサノオウの花

横からみると、花びらが平面状についていて、雄しべと雌しべが飛びだしています。

しっかりと受粉して、種をつけるようで、元気がいい花のようですね。

クサノオウの実

クサノオウの花の周りに、先が曲がった細いものが、いくつも上を向いてついています。

これが実のようです。細長い鞘状で、2~3cmほどになります。

鞘は熟すと、中の種をはじき飛ばし、散布します。

茎と葉

クサノオウの茎と葉

クサノオウの全体の姿はこのようになりますが、

背丈は、50~80cmになると言われ、茎や葉を傷つけると、黄色い乳液が出ます

また、この液にはアルカロイド系の有毒物質を含んでいるので注意が必要です。(>_<)

クサノオウの葉

葉は、写真にように深い切れ込みがあり、一~2回羽状複葉で茎についています。

この葉の形も特徴があるので、識別するための手がかりになります。

クサノオウの基本情報・花言葉

クサノオウ( 瘡王 )は、ユーラシア大陸と周辺に分布し、日本の全土で見られるケシ科クサノオウ属の越年草です。

全身にアルカロイド系の有毒物を含んでいるので、注意が必要です。

名前の由来は諸説あり、はっきりしていませんが、下のような説があるそうです。(Wikipedia クサノオウ

  • 植物体を傷つけると黄色の乳液を流すので草の黄
  • 皮膚疾患に有効な薬草という意味で瘡(くさ)の王
  • 皮膚疾患以外にも鎮痛剤として内臓病に用いられたことから、薬草の王様という意味で草の王

別名は、チドメグサ、イボクサ、タムシクサなど。

学名は、Chelidonium majus

英名は、Greater celandine

花期は5~7月で、茎の先端に散形花序になって咲く、直径2cmほどの黄色い四弁花です。

花の後は、長さ3~4cmの莢が上を向いて実ります。

秋に種が散布されて発芽し、根出葉がロゼット状に伸びて越冬します。

春に、中空の茎を直立させ草丈40~80cmほどに育ち、葉は、1~2回の羽状複葉で30cmほどに伸びます。

花や、葉、茎を傷つけると流れる黄色い乳液は、有毒アルカロイド成分を含み、皮膚に触れると炎症を起すので注意が必要です。

また、クサノオウは皮膚病などに効くとされ、白屈菜(ハックツサイ)と呼ばれる漢方薬として利用されてきたようです。

花言葉は、「思い出」「私を見つめて」で、7月26日の誕生花です。

おわりに

野原や空き地には、いろんな植物が育っていますが、よく見ると、いろんな種類の野草があって見飽きません。

ただ、中にはクサノオウのように有毒な植物もあるので、注意が必要ですね。

昔の人は、いろんな植物を試して毒性の有無や、薬用としての有効性などを調べて使っていたんでしょうね。

知らない植物を一つずつ調べるのも、大変ですが面白いことでもあると思います。(^_^)

参照サイト

Wikipedia クサノオウ

木のぬくもり・森のぬくもり クサノオウ

弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 クサノオウ

花言葉 花の持つ言葉 クサノオウ

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