シダレヤナギ(枝垂れ柳)の新緑と黄色い花

2021年3月21日

3月になって、シダレヤナギの枝に瑞々しい新緑がでてきました。葉がでるのと同時に、円柱状の黄色い花もたくさん咲き、樹全体が一気ににぎやかです。中国原産で、奈良時代に渡来した雌雄異株の落葉高木広葉樹ですが、日本のものはほとんどが雄になります。

シダレヤナギ(枝垂れ柳)の新緑と黄色い花

シダレヤナギの新緑

シダレヤナギの新緑

シダレヤナギに垂れ下がる、たくさんの枝一本づつに新緑がでています。

ヤナギと言えば普通はシダレヤナギを指すことが多く、公園や街路樹などでもよく見かけますが、近くでみたことがなかったので、この冬から春への変化を見るのは新鮮でした。

一つひとつの若い葉はまだ小さく、薄緑で、間隔を置いてついているためか、葉としては、まだ幼い感じですが、樹全体は、緑で覆われつつあるようできれいです。

風が吹くたびに、枝についたが綺麗な緑が、左右に大きくなびく姿は魅力的だと思います。(=^^=)

緑に変化した樹

写真をみると、樹の枝はある程度の太さのものが上に伸び、その先から、なだらかに下に垂れさがっているようです。

葉が落ちていた頃のシダレヤナギは、つぎのような感じでした。

2月初めのシダレヤナギ

枝が垂下がっていても、なんとなく硬い印象がありますが、葉がつくことによって、違った感じになります。

2月初めの枝先

枝に下方向の力が加わると同時に、葉に当たる風があたってそよぐからでしょうか、しなやかになり、柔らかさが加わったような感じがします。

葉が成長して大きくなり、色も濃くなってくると、印象は、さらに違ってくるはずですが、それもまた楽しみです。

次の写真は、4月に撮ったものです。いよいよ緑が濃くなってきました。

緑が濃くなったシダレヤナギの葉(4月)

葉には5~10mmの葉柄があって互生し、長さ8〜13cm 幅が1〜2cmの細長い形で、縁には浅い細かな鋸歯がついています。

ヤナギと言えば、昔聞いたことがある銀座の柳や、夏の幽霊が出る場面に出てくるヤナギを思い出しますが、昔から人々の近くに植えられ、親しまれてきた樹だと思います。

シダレヤナギの黄色い花

葉と一緒に咲いた花

シダレヤナギは雌雄異株ですが、日本ではほとんどが雄の樹で、挿し木で増やすのが普通のようです。(Wikipediaより)

花は、写真のように新芽がでるのと同じ3~4月に開花します。

シダレヤナギの黄色い花

写真のように、花序は2~2.5cmの円柱状で、短い柄がついています

ネコヤナギのように密な毛ではなく、まばらで大き目ですが、よく似にた形の花です。

落下したシダレヤナギの花

見た目は毛虫のようにも見えますが、(>N<)

樹の下に、たくさん落ちていました。

花言葉は、「悲哀」で、3月12日の誕生花です

夕暮れのシダレヤナギが寂しげに見えることがあるとして、「悲哀」となったようです。

樹皮

シダレヤナギの樹皮

シダレヤナギの樹皮は、写真のように暗灰色で、縦方向に筋が見られ、ごつごつした感じがします。

樹高は17m、直径10~70cmくらいになると言われます。

シダレヤナギの基本情報

シダレヤナギ((枝垂れ柳)は、中国原産で日本には奈良時代に伝来したとされ、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木広葉樹で、雌雄異株です。

中国ではこの木で矢を作り、「矢の木」といい、  「やのき」→「やなぎ」へと  変化した。

別名は、イトヤナギ(糸柳)、シダリヤナギ(垂り柳)、オオシダレヤナギヤナギ(大枝垂柳)、オオシダレ(大枝垂)など。

学名は、Salix babylonica

英名は、Weeping Willow

花期は3~4月で、葉が出るのと同じ時期に咲きます。雄花序は長さ2~2.5cmの円柱形で、短い柄がついています。雌花序は雌花序より小さめになります。

実はさく果で、5月に成熟して裂開します。

葉は互生し、長さ8〜13cm 幅1〜2cmの線形で、縁に浅い細かな鋸歯があります。

樹高は8~17mで、直径10~70cmになり、枝は垂れさがります。

樹皮は灰褐色で縦に割れが見られます。

シダレヤナギの花言葉・誕生花

シダレヤナギの花言葉は、「悲哀」で、3月12日の誕生花です

夕暮れのシダレヤナギが寂しげに見えることがあるとして、「悲哀」となったようです。

なお、ヤナギ一般の花言葉は、「従順」「自由」です。

参照サイト

Wikipedia シダレヤナギ ネコヤナギ

松江の花図鑑 シダレヤナギ

花言葉-由来 シダレヤナギ

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