シダレヤナギ(枝垂れ柳)の新緑と黄色い花 2021年3月21日 2023年12月21日 完全版を表示する 3月になって、シダレヤナギの枝に瑞々しい新緑がでてきました。葉がでるのと同時に、円柱状の黄色い花もたくさん咲き、樹全体が一気ににぎやかです。中国原産で、奈良時代に渡来した雌雄異株の落葉高木広葉樹ですが、日本のものはほとんどが雄になります。 シダレヤナギ(枝垂れ柳)の新緑と黄色い花 シダレヤナギの新緑 シダレヤナギの新緑 シダレヤナギに垂れ下がる、たくさんの枝一本づつに新緑がでています。 ヤナギと言えば普通はシダレヤナギを指すことが多く、公園や街路樹などでもよく見かけますが、近くでみたことがなかったので、この冬から春への変化を見るのは新鮮でした。 一つひとつの若い葉はまだ小さく、薄緑で、間隔を置いてついているためか、葉としては、まだ幼い感じですが、樹全体は、緑で覆われつつあるようできれいです。 風が吹くたびに、枝についたが綺麗な緑が、左右に大きくなびく姿は魅力的だと思います。(=^^=) 緑に変化した樹写真をみると、樹の枝はある程度の太さのものが上に伸び、その先から、なだらかに下に垂れさがっているようです。 葉が落ちていた頃のシダレヤナギは、つぎのような感じでした。 2月初めのシダレヤナギ枝が垂下がっていても、なんとなく硬い印象がありますが、葉がつくことによって、違った感じになります。 2月初めの枝先 枝に下方向の力が加わると同時に、葉に当たる風があたってそよぐからでしょうか、しなやかになり、柔らかさが加わったような感じがします。 葉が成長して大きくなり、色も濃くなってくると、印象は、さらに違ってくるはずですが、それもまた楽しみです。 次の写真は、4月に撮ったものです。いよいよ緑が濃くなってきました。 緑が濃くなったシダレヤナギの葉(4月) 葉には5~10mmの葉柄があって互生し、長さ8〜13cm 幅が1〜2cmの細長い形で、縁には浅い細かな鋸歯がついています。 ヤナギと言えば、昔聞いたことがある銀座の柳や、夏の幽霊が出る場面に出てくるヤナギを思い出しますが、昔から人々の近くに植えられ、親しまれてきた樹だと思います。 シダレヤナギの黄色い花 葉と一緒に咲いた花 シダレヤナギは雌雄異株ですが、日本ではほとんどが雄の樹で、挿し木で増やすのが普通のようです。(Wikipediaより) 花は、写真のように新芽がでるのと同じ3~4月に開花します。 シダレヤナギの黄色い花 写真のように、花序は2~2.5cmの円柱状で、短い柄がついています。 ネコヤナギのように密な毛ではなく、まばらで大き目ですが、よく似にた形の花です。 落下したシダレヤナギの花 見た目は毛虫のようにも見えますが、(>N<) 樹の下に、たくさん落ちていました。 花言葉は、「悲哀」で、3月12日の誕生花です。 夕暮れのシダレヤナギが寂しげに見えることがあるとして、「悲哀」となったようです。 樹皮 シダレヤナギの樹皮 シダレヤナギの樹皮は、写真のように暗灰色で、縦方向に筋が見られ、ごつごつした感じがします。 樹高は17m、直径10~70cmくらいになると言われます。 シダレヤナギの基本情報 シダレヤナギ((枝垂れ柳)は、中国原産で日本には奈良時代に伝来したとされ、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木広葉樹で、雌雄異株です。 中国ではこの木で矢を作り、「矢の木」といい、 「やのき」→「やなぎ」へと 変化した。 別名は、イトヤナギ(糸柳)、シダリヤナギ(垂り柳)、オオシダレヤナギヤナギ(大枝垂柳)、オオシダレ(大枝垂)など。 学名は、Salix babylonica 英名は、Weeping Willow 花期は3~4月で、葉が出るのと同じ時期に咲きます。雄花序は長さ2~2.5cmの円柱形で、短い柄がついています。雌花序は雌花序より小さめになります。 実はさく果で、5月に成熟して裂開します。 葉は互生し、長さ8〜13cm 幅1〜2cmの線形で、縁に浅い細かな鋸歯があります。 樹高は8~17mで、直径10~70cmになり、枝は垂れさがります。 樹皮は灰褐色で縦に割れが見られます。 シダレヤナギの花言葉・誕生花 シダレヤナギの花言葉は、「悲哀」で、3月12日の誕生花です。 夕暮れのシダレヤナギが寂しげに見えることがあるとして、「悲哀」となったようです。 なお、ヤナギ一般の花言葉は、「従順」「自由」です。 参照サイト Wikipedia シダレヤナギ ネコヤナギ 松江の花図鑑 シダレヤナギ 花言葉-由来 シダレヤナギ 関連投稿 猫のしっぽのようなネコヤナギ(猫柳)の花穂 ネコヤナギ(猫柳)は、3月ごろにつける穂状の花が猫の尻尾を連想させるとして、ネコヤナギと名づけられました。この樹液は昆虫が好み、よく集まります。中国東部、朝鮮半島や日本の北海道から九州に分布するヤナギ ... B!