料理の添え物や生け花に使われるハラン(葉蘭)の葉

2020年12月25日

ハラン(葉蘭)は、葉の幅が広くて長く伸び、丈夫できれいな緑いろをしていることから、料理の添え物や切り花などに使われてきました。原産地は九州南部と推測されており、キジカクシ科ハラン属の常緑多年草で、庭園などの下草としても植えられています。

料理の添え物や生け花に使われるハラン(葉蘭)の葉

我が家のハラン(葉蘭)

長く伸びたハラン

我が家のハランは、北側の樹の陰で、日当たりが良くない場所に植えられています。

特に手入れをすることもなく放任状態で、自由に伸びていますが、

しっかりと地下茎が伸びており、引き抜くのも大変なほどになっています。

ハランは、日陰でも根をしっかり張れば、元気に育つようです。

以前は、お寿司の下に敷いたり、お弁当の仕切りなどの使っていましたが、いまは使う機会もなくなっているようですね。

ハランの古名は、中国名のバラン(馬蘭)で、江戸時代はバランと呼ばれていましたが、

後にハラン(葉蘭)と呼ばれるようになったと言われます。

ハランの茎

根元はこのように、たくさんの茎が出ていて、葉も密に重なり合っています。

花言葉は、「強い心」「強い意志」「平癒」で、11月30日の誕生花です

「強い心」や「強い意志」は、葉が硬く強いことに由来するようですが、

「平癒」は、葉に抗菌作用があり、乾燥した葉や茎に薬用効果があることに由来すると言われます。

ハランの葉

ハランの葉

ハランの葉には、抗菌作用があると言われ、料理などで、食品の下に置かれたり、添え物などに使われてきました。

1本のハランの葉は、写真のような形で、葉の部分の長さは50cmほど、茎の長さが30cmくらいで、幅は12cm前後です。

そして、少々の力で引っ張ってもちぎれることがなく丈夫です。 ヘ(*^0^*)v

お弁当などでビニール製の人造ハラン(バラン)が使われますが、もとは、このハランだったんですね。

環境やマイクロプラスチックなどの問題が切実になっているいま、

ハランの活用を考えてもいい気もしますが、いかがでしょうか。

ハランの葉の表

ハランの葉の表面は、光沢があり、表側はすこし湾曲しているようですが、しっかりしています。

切り花にしたことはありませんが、生けると迫力があるかもしれませんね。

ハランの葉の裏

裏面は、光沢がなく、中心の葉脈が目立ちます。

なお、葉や茎を乾燥したものは、利尿や強壮剤の効用があると言われます。

また、ハランにはいろんな種類があります。以下に、いくつかを見てみます。

斑入りハラン

星斑入りのハラン

先にも触れたように、伝統園芸品種として改良が進められてきため、いろんな斑入りの品種があります。

写真は、星斑入りで、「銀河」と呼ばれる品種だと思われ、たくさんの白い小さな点がついています。

あまり大きくならないようで、手元のものは葉の長さは30cmほどです。

天の川の葉

人によって、好き嫌いはあるかもしれませんが、ちょっとおもしろい品種だと思います。

庭に植えたり、切り花にするといいかもしれませんね。

縞ハラン

こちらは、黄色っぽい縞模様が入った品種です。

斑が入ると、微妙に違った感じがするように思います。

こういうものもいいですね。

ハランの花と実

ハランの花と実

ハランの花や実は、変わった形をしています。

この写真の、左側の緑の球状のものが実で、右側の紫いろのものが花です。

花は、5月ごろにこのように、地面近くに紫いろの花を咲かせます。

あまり見たことがない、変わった花と実ですね。

ハランの基本情報・花言葉

ハラン(葉蘭)は、中国や、九州南部が原産と推測されている、キジカクシ科ハラン属の常緑多年草です。

古名は中国名のバラン(馬蘭)で、江戸時代はバランと呼ばれていましたが、後にハラン(葉蘭)と呼ばれるようになりました。

学名は、Aspidistra elatior

Aspidistraは、ギリシャ語の「aspidion(小盾)」と「aster(星)」の合成語で、柱頭が星のように広がっていることに由来し、

「elatior」はラテン語の「elatus(より背の高い)」を意味します。

英名は、cast-iron plant

「cast-iron」は、鋳鉄のように硬いで、硬い植物を意味しているようです。

花期は5月ごろで、地下茎から出た、紫いろで多肉質の花が地面すれすれに咲き、実は、球状で緑色をしています。

葉は薄いが硬くて光沢があり、濃い緑色をしています。

また、長い楕円形で、長さは50cm以上になります。

茎は地下茎になって長く伸び、そこからたくさんの葉を出します。

葉は、切り花や料理の添え物などに利用されますが、庭木の下草としても植えられます。

日陰を好み木陰などでよく育ちますが、水を大量に吸収する力があると言われます。

花言葉は、「強い心」「強い意志」「平癒」で、11月30日の誕生花です

「強い心」や「強い意志」は、葉が硬く強いことからつけられたのでしょうか。

「平癒」は、葉に抗菌作用があり、乾燥した葉や茎に薬用効果があることに由来するようです。

参照サイト

 Wikipedia ハラン(植物)

 みんなの趣味の園芸 ハラン

 GREEN SNAP ハランの花言葉

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