クズ(葛)は秋の七種(ナナクサ)の一つで、8~9月ごろに紅紫色の花序で花を咲かせるメ科クズ属のつる性多年草です。根に含まれるデンプンから作られるくず粉は、料理や漢方薬などに利用されますが、繁殖力が強く、海外では侵略的外来種に指定されています。
秋の七種(七草)、クズ(葛)に咲く紅紫色の花
クズ(葛)の紅紫の花とツル
クズは日本全国に分布するつる性の多年草で、空き地や道路の土手などで、よくみかけます。
花は8~9月ころに、総状花序で上向きにつきます。個々の花は、紅紫いろの蝶形花になります。
花は蔓の中に隠れていることが多いので、近くでみる機会は少ないのですが、きれいなで、いい匂いがします。
葛の花言葉は「活力」「芯の強さ」「治癒」「思慮深い」「根気」「努力」「恋のため息」で、9月12日の誕生花です。
「活力」「芯の強さ」「根気」「努力」などは。繁殖力の強さから、
「治癒」「思慮深い」などは、生薬や料理に利用されることに由来するようです。
昔から、人々に愛されてきたことをうかがわせる花言葉だと思います。
また、クズ(葛)の花は、山上億良によって万葉集において、「秋の七種」一つとして、次のように歌われています。
萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝貌(あさがお)の花 (⌒_⌒)
この歌によって、秋の七種が決まったというわけですね。このブログでは、ハギ(萩)、オバナ(尾花)、キキョウ(桔梗)について書いています。関連投稿をに上げていますので、よろしかったらご覧ください。
クズは、蔓に細かい毛が生え、長さが10m以上に伸びる野生的で、繁殖力の旺盛な植物です。
繊維質が丈夫なため、古代では布を作り、衣服にして利用されたと言われます。
葉は長い葉柄をもった三出複葉で、互生しますが、葉の裏側には白い毛が密に生えています。
クズの蔓が長く伸びて、つぎの写真のように周辺の草木がたくさんの葉で覆われているのをよく見かけます。
このような風景を、良くみかけることがあるのではないでしょうか。
樹やフェンスなどに巻き付いていて、切ってもすぐに伸びてくるので、なかなか取り除くことができなくなってしまいます。
このように、繁殖力が強いため、海外では「世界の侵略的外来種ワースト100」に入れられています。
昔は有用で利用されていたクズも、今ではやっかいものになっています。ヽ('ー`)ノ
クズ(葛)の根の利用
やっかいもののクズですが、根は食用に利用されています。(^⊆^)
見る機会はありませんが、
クズの根は長芋のように長細く、長さは1.5mほど、直径20cmほどの大きさまで成長すると言われます。
そして、この根にはデンプンが多く含まれており、葛粉(クズコ)として使われてきました。
冬季に掘り起こした根を砕いて繊維を取り除いたものが、葛粉(クズコ)になります。
写真は、我が家で買った葛粉です。
葛粉を湯に溶かしたものを、葛湯と呼び、そのまま食べたり、料理や和菓子などでも利用されます。 (^.^)
また、根は葛根と呼ばれ、風邪薬にされていることは、ご存じのとおりです。
せっかくのクズ、このような形でもっと利用できたらいいと思いますが、
いまではなかなかむつかしいのかもしれませんね。
クズの基本情報・花言葉
クズは、東南アジア、中国、朝鮮半島や、日本全国に分布するつる性の多年草で、空き地や道路の土手などで、よくみかけます。
学名は、 Pueraria montana var. lobata
英名は、kudzu
花は8~9月ごろに、総状花序で上向きにつきます。個々の花は、紺紫いろの蝶形花になり、いい香りがします
花の後には、褐色の剛毛におおわれた枝豆のような、長さ15cmほどの扁平な豆果をつけます。
葉は大きな三出複葉で、長い葉柄を持って互生します。小葉は直径15cmほどの菱形状の円形で、中裂することがありますが、草質で幅広く大きくなります。
また、葉の裏面は白い毛が密生し、白っぽく見えます。
地面を這うツルは、他のものに巻きつきながら10m以上に伸び、褐色の細かい毛が生えます。
さらに、根もとは木質化し、地下の根は肥大して長芋状の塊根となり、長さは1.5m、径は20cmに達します。
繊維質が丈夫なため、古代から布を作り、衣服にして利用されたようですが、葛粉としても、料理に使われたり葛根と呼ばれる生薬として利用されてきました。
ただ、繁殖力が強いため、海外では「世界の侵略的外来種ワースト100」に入れられています。 (;_・)
葛の花言葉は「活力」「芯の強さ」「治癒」「思慮深い」「根気」「努力」「恋のため息」で、9月12日の誕生花です。
「活力」「芯の強さ」「根気」「努力」などは。繁殖力の強さから、
「治癒」「思慮深い」などは、生薬や料理に利用されることに由来するようです。
参照サイト
Wikipedia クズ 世界の侵略的外来種ワースト100
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