アケボノソウの花は直径約2cmで、5枚の白い花びらについた夜明けの星を連想させる小さな黒い斑点から、この名前がつけられたと言われます。中国、朝鮮半島と日本の北海道から九州に分布するリンドウ科センブリ属の2年草で、鹿の不嗜好植物です。
アケボノソウの白い花びらには、夜明けの星を連想させる斑点がある!
アケボノソウは、リンドウ科センブリ属の2年草で、日本全土に分布します。
ただ、いくつかの都道府県では、絶滅危惧種のレッドリストの指定を受けています。
2年草とは、種(タネ)が蒔かれてから、一年目は、茎、葉、根をのばしてその冬は休眠し、
二年目の春から夏にかけて花を咲かせ、その後枯れる草花のことを言います。
花の大きさは1.5cm程度で、花弁は5枚に見えますが基部で合着している合弁花です。
それぞれの花びらには、二つの黄色い点が並び、その外側にたくさんの細かな点がついています。黄色い点は、1.5mmほどの大きさで蜜腺です。
自然の造形ですが、きれいですね。 (^_^)
アケボノソウの名前は、この花びらについた細かな黒い点を、暁の星のようだとしてつけられました。
茎は、枝分かれしながら伸びて、高さ90cm程度までのびますが、それぞれの枝にたくさんの花を咲かせます。
私が観察したところでは、アケボノソウは、鹿に食べられません。
資料を調べても毒性があるという記述がないので、理由はよくわかりませんでした。
ただ、非常に苦い薬草であるセンブリ(千振)の仲間だと言う点から、もしかすると、アケボノソウも苦いのかもしれないと、この記事を書きながら思いました。
一度、味を見てみたいと思います。違うかもしれません。(後日確認したところ、たしかに苦い味がします。)
しかし、苦いたけで鹿が食べないのかという疑問は残りますが・・
こちらは、センブリの写真です。
アケボノソウによく似ていますね。花弁の模様は違いますが、センブリの花も綺麗ですね。
センブリはゲンノショウコ、ドクダミとともに、日本の三大民間薬と言われ、薬用にされますが、苦いことで知られています。
じつは以前、センブリを育ててみようと苗を買って鉢に植えたことがあるのですが、上手くそだてられませんでした。
センブリの栽培は難しいと聞いていたのですが、残念ながらその通りでした。(;_;)
アケボノソウの基本情報・花言葉
アケボノソウ(曙草)は、中国、朝鮮半島と日本の北海道から九州に分布するリンドウ科センブリ属の2年草です。
アケボノソウの名前は、花びらについた斑点が夜明けの星を連想させるとして名づけられたと言われます。
別名は、キツネノササゲ、ヨシノソウ、ヨシノシズカ。
学名は、Swertia bimaculata
開花時期は9~10月。葉の脇から、集散状円錐花序で、長さ1~5 cmの花柄がある白色(黄白色)の花をつけます。
離弁花のように見えますが、花冠は深く4~5裂しますが付け根で合着しています。
また裂片には濃緑色の斑点が多数あり、直径1.5 mmの黄緑色の蜜腺が2個あります。
葉は、根出葉と茎葉があります。根出葉は、大きな長楕円形で長い葉柄と平行する数脈がついており花期には枯れます。
茎葉は、卵状の楕円形で長さは5~12cm、先が尖っています。
草丈は50~90cmで、茎は角ばっています。
なお、いくつかの都道府県では、絶滅危惧種のレッドリストの指定を受けています。
アケボノソウ(曙草)の花言葉は、「今日も元気で」「前向き」で、10月8日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia アケボノソウ センブリ ゲンノショウコ ドクダミ
SPITOPI アケボノソウ