ヒオウギは、8月ごろにオレンジの花を咲かせ、秋にヌバタマ(射干玉)と呼ばれる黒い実をつけます。名前は、葉が扇状にでる様子が、宮中で使われる檜扇ににていることに由来します。また、きれいな花は切り花に、茎にいつまでも残る実は装飾などに使われます。
ヒオウギ(檜扇)は、夏にオレンジの花が咲き、秋に黒い実をつけます
ヒオウギ(檜扇)のオレンジの花
写真は、7月に咲き始めた、ヒオウギのオレンジ色の花です。
ヒオウギ(檜扇)は、日本原産のアヤメ科アヤメ属の多年草で日本全土の日当たりのいい場所に自生します。
独特の斑点がついているのが印象的な花ですが、直径が5~6cmほどで、7~8月ごろに咲き、
写真のように長く伸びた茎の先に、斑点がはいったオレンジ色の6枚の花被片を付けます。
花が少ない夏の暑い時期に赤く咲き、楽しませてくれますが、
朝咲いて夕方に萎れる一日花で、つぎつぎと新しい花を咲かせます。
また、この花は切り花としてよく利用されます。
特に、京都の祇園祭や、大阪の天神祭で、魔除けの花として飾られるとのことです。
花言葉は、「誠意」「個性美」で、8月25日の誕生花です。
「誠意」は、京都の祇園祭りや大阪の天神祭りなどの祭花につかわれてきたからと言われ、
「個性美」は、花びらに斑点がつく独特の姿に由来します。
草丈は比較的低く、60cm~120cmで、葉は長さ30~60cm 幅2~4cmほどになります。
ヒオウギ(檜扇)の名前は、葉の形がつぎの写真のように、宮中で使われる檜扇に、にていることに由来します。
ヤブカンゾウなのどにもにていますが、横に開いているのが特徴です。
ヒオウギ(檜扇)の黒い実
花は次々と咲き、花が終わると写真のようにたくさんの鞘(サヤ)をつけます。
鞘は最初は緑色をしていて、くびれていますが、秋になると茶色く変化し、割れて中から黒い実が顔を覗かせます。
鞘(サヤ)が割れると、いくつもの黒い実がかたまった状態で現れます。
鞘(サヤ)から出てきた黒い実は、直径4mmほどで光沢がありますが、ヌバタマ(射干玉)と呼ばれます。
ヌバタマ(射干玉)という言葉は、和歌において「黒」「夜」「髪」「夕べ」などにかかる枕言葉として使われてきました。
万葉集にも使われていることから、古くから愛されてきた花であることがわかります。
また、この黒い実は、茎が枯れても落ちずに、そのまま形でついているので、生け花や装飾に利用されます。
ヒオウギ(檜扇)の基本情報・花言葉
ヒオウギは、中国、朝鮮など東アジアおよび日本の本州以南に分布するアヤメ科アヤメ属の多年草で、有毒植物です。
葉が扇状に広がり、宮中で使われる檜扇ににていることからヒオウギと名づけられました。
別名は、カラスオウギ、ブラックベリーリリー。
学名は、Belamcanda chinensis
英名は、blackberry lily、 leopard flower
花期は7~8月で、直径が5~6cm、花被片はオレンジ色で6枚あり、赤い斑点がつきますが、
黄色やピンク、赤、紫色などの花もあります。
また、花は朝開いて夕方に閉じる一日花ですが、つぎつぎに新しい花を咲かせ続けます。
秋には、射干玉(ヌバタマ)と呼ばれる、直径4mmほどの球形で、光沢のある黒い実をつけます。
「ヌバタマ(射干玉)」は、和歌において「黒」「夜」「髪」「夕べ」などにかかる枕言葉として使われてきました。
葉は、厚みがあって扁平で細長く、長さ30~60cm 幅2~4cmですが、何枚も重なり合って出るため、扇を広げたように見えます。
草丈は比較的低く、40~120cmほどです。
ヒオウギの花や実は、切り花や装飾などに使用されています。
特に、京都の祇園祭や、大阪の天神祭で、魔除けの花として飾られているとのことです。
近縁種に、同じアヤメ科アヤメ属のダルマヒオウギ(達磨檜扇)があります。
日本でよく流通しているにはこの品種と言われ、草丈が40~50cmの矮性で、葉の幅が広い特徴があります。
花言葉は、「誠意」「個性美」で、8月25日の誕生花です。
「誠意」は、京都の祇園祭りや大阪の天神祭りなどの祭花につかわれてきたからと言われ、
「個性美」は、花びらに斑点がつく独特の姿に由来します。
参照サイト
LOVEGREEN ヒオウギ