山に生えるているマタタビ(木天蓼)が実をつけています。猫が好きと言われるマタタビですが、6月に咲いた花が、8月になると、虫がついてごつごつ変形した実や、きれいな実がついています。マタタビの花言葉は、「夢見る心地」、「晴れやかな魅力」。
猫が好むといわれるマタタビ(木天蓼)
マタタビ(木天蓼)の実
マタタビ(木天蓼、別名「夏梅」)は落葉蔓性(ツルセイ)で、他の樹に巻き付いて成長します。
樹に巻き付いて上にのぼり、上から垂れ下がっているのを良くみかけます。
8月のマタタビの実です。ゴツゴツしていますが、これは虫が卵を産見つけたため、このような形になっています。
マタタビミタマバエまたはマタタビアブラムシと言われる虫が、マタタビに卵を産み寄生しているため、このような形になっているんです。
この実は、生薬として用いられますが、虫えいがないものに較べて薬効が高いと言われます。
この写真に、虫えいがある実と虫えいがない実が映っています。これらの実は同じ樹についています。
虫が寄生しているか、寄生していないかによってこのように、形が違ってくるんですね。
6月に実をつけ始めた頃の写真です。先が尖って、表面がつるつるした綺麗な実ですね。
虫に卵を産み付けられたために、あのゴツゴツしたかたちに変化してしまったんですね。ちょっと気の毒な気がしますね。
写真の実は、その後なくなってしまいました。高いところについているので、おそらく猿が食べたのだろうと思います。
この実は、生で食べてもおいしくないのですが、他にうまいものがなかったんでしょうか。
マタタビの花
花はこのように白く、下向き咲きます。花弁は5枚、丸い楕円形をしていて、きれいですね。
キウイと良くにているように思います。キウイやサルナシは、マタタビと同じマタタビ科マタタビ属なので、うなづけますね。
マタタビの葉
マタタビの葉の一番の特徴は、写真のように表面が白くなることだと思います。
何かを塗ったように見えますが、そうではありません。自然についた色なんです。
このように、広く広がった樹全面の葉が白くなるので、遠くからでもよくわかります。
また、葉は互生し、葉柄は赤みを帯びています。葉のかたちは、広卵形ですが先端が細くのびています。
マタタビの基本情報・花言葉
マタタビは、焼酎漬けなどにされます。私も、もらったことがあります。毎日少しづつ飲むのがいいようです。
虫えいになった果実を乾燥させたものは、生薬として利用されており、鎮痛、保温、強壮、神経痛などに効果があるとされています。
マタタビには、ネコ科の動物が恍惚を感じるといわれるイリドミルメシン、アクチニジン、プレゴンなどの臭気物質を含んでおり、イエネコもマタタビに強い反応を示すといわれています。
このように、ネコがマタタビを好むことから、ネコの「おもちゃ」として枝が販売されているようですが、効果のほどはどうなんでしょう。
また、マタタビは蔓性であるため柔軟性があり、クリスマス用のリース材料や編細工の材料としても利用されています。
マタタビの花言葉は「夢見る心地」、「晴れやかな魅力」で、7月25日の誕生花です。
おわりに
今、山で育っているマタタビが実を付けています。
あまり馴染みのある植物ではありませんが、
ネコちゃんにプレゼントすると喜ばれるのでしょうか。
参照サイト
Wikipedia マタタビ
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