初夏に咲くナンテン(南天)の白い花と、赤い実

2020年7月27日

ナンテンは、「難(ナン)を転(テン)じる」と言われることから縁起物とされ、赤い実が好まれて庭木や切り花などにされますが、初夏には小さな白い花をたくさん咲かせます。ここでは、あまり注目されないナンテンの花や、その後につける実について書きました。

初夏に咲くナンテン(南天)の白い花と、赤い実

我が家のナンテン

ナンテンのつぼみと花

ナンテンは、「難を転じる」の言葉から、縁起がいい植物とされてます。

我が家でも植えられています。もちろん、災難は起こらないでもらいたいですが、ナンテンのほとんどは赤い実をつけますが、中に数本白い実をつけるものもあります。

たくさんの実を落とすので、樹の周辺には、毎年たくさんの実生苗が生えます。

ナンテンは、もっぱら葉や実に利用されて、花はほとんど注目されることはありませんが、今回は花を見てみました。

ナンテンの白い花

ナンテンの花

写真のように、枝先に円錐花序でたくさんの花が咲きます。

ひとつひとつの花は、写真のように花弁が6枚で、6mmほどの大きさで、黄色い雄しべが6個、雌しべが1個で構成された、可憐な花です。

周辺には、花が咲き終わった細長い実がついています。この状態から育って、丸く大きな実になります。

ナンテンのつぼみと花

この写真で、中心部で咲いた花の左下や右上にあり、つけ根近くにうろこ状の模様がついたものがつぼみです。

うろこ状の部分はガク(萼:花びらの付け根にある葉のようなもの)ですが、開花するときに落下するようです。

ナンテンの花が散ったあとには、たくさんの小さなごみが落ちて困るのですが、花びらやガクなんですね。

ナンテンの赤い実と葉

秋になると、実は赤く熟します。

ナンテンの実

ナンテンの実と聞くと、のど飴を思い出しますが、薬用効果があると言われます。また、正月の松飾やいろんな装飾などにも利用されます。縁起物であることと、色が綺麗で見栄えがするので、重宝されるんだと思います。ナンテンの実は、長持ちすることも、都合がいいようですね。

我が家のナンテンの実の様子については、つぎの記事に書いていますので、よろしかったらご覧ください。

庭のニシキギ(錦木)、ナンテン(南天)、ピラカンサの赤い実

11月の庭木についた赤い実を撮りました。ニシキギの雌の樹のオレンジの実とそれを食べにきたジョウビタキ、ナンテンの樹に花序になってたくさんついた赤い実と白い実、ピラカンサの赤い実が、今年も元気です。 庭 ...

続きを見る

ナンテンの葉

ナンテンの葉は、殺菌効果があるため、食べ物の添え物に使われてきました。葉が平で、綺麗な形であることも、都合よかったこともあるのかもしれませんね。

ナンテンの葉は、3回奇数羽状複葉と呼ばれます。羽状複葉とは、小葉が葉軸の左右に羽状に並んでいることを表し、ナンテンでは3回繰り返しているのでこう呼ばれます。

ナンテンの基本情報・花言葉

ナンテンは、茨城県以西に分布する中国原産のメギ科ナンテン属の落葉低木で、樹高は、3m程度になります。

「難が転じる」の語呂合わせから縁起がいいとされ、庭木や切り花などに使われます。

葉は、殺菌効果のほか、健胃、解熱、鎮咳などの作用があり、実は鎮咳に有効とされます。

また、実用品として、長寿のお祝いなどとしてお箸や杖の材料にも使われます。

花言葉は、「私の愛は増すばかり」、「良い家庭」で、

1月9日、11月25日、12月5日、12月8日、12月27日、12月29日の誕生花です

参照サイト

Wikipedia ナンテン

花言葉-由来 ナンテン

関連投稿

ナンテン(南天)の赤や白の実と、食べにくる猿

「難を転じる」と言われる縁起物のナンテン(南天)は、我が家にも植えらおり、冬になると赤や白の実をつけます。最近、実が熟すころになると、猿が食べにくるようになりました。せっかく実ったきれいな実ですが、早 ...

続きを見る

  • B!