ネジバナ(捩花)は、茎の周りにらせん状にピンクの花を咲かせます

2020年7月13日

ネジバナ(捩花)は、ピンクの花が茎の周りにラセン状について咲く珍しい草花で、日本全土で見られるラン科ネジバナ属の多年草です。万葉集にも読まれており、古くから親しまれてきた花ですが、菌根菌と共生しており、栽培は共生環境をこわさないことが大切です。

ネジバナ(捩花)は、茎の周りにらせん状にピンクの花を咲かせます

ネジバナ(捩花)のピンクの花

いままで、この花が咲いていたのか、良く分かりません。

ピンクの花が伸びた茎についていたので、何かなと思ってよく見ると、ネジバナ、別名:モジズリ(綟摺)でした。

ネジリバナ、ネジレバナなどとも呼ばれるようです。

最初の写真を見ると、鳥が飛んでいるような、愛嬌がある花だと思いますがいかがでしょうか。

みる角度によって見え方は違いますが、面白い表情も見られます。

以後、詳しい記述は、廣野郁夫氏のHPネジバナの花の構造と花粉塊の様子やWikipediaを参考にさせていただきました。

両側の羽根に見えるのは萼片(ガクヘン)、上下の頭と白い腹に見える部分(唇弁)は主に花弁、中央の丸い茶色の部分は花粉塊となるようです。

長く伸びたネジバナの茎

背丈は50cmほどで、左まきです。高く伸びたためか、雨に打たれて倒れ気味になっています。

ネジバナの葉・茎

上の写真では、葉は映っていませんが、次の写真は根元を写してみました。細長い葉が根元から四方に伸びていて、その中心から茎が伸びています。

ネジバナの葉

周囲に雑草があるのでわかりにくいですが、中央から左に伸びているのが茎で、その先に花がついています。

この花は、1本だけですが、別のプランタには、まだ背の低いネジバナが生えています。

ネジバナは、このプランタだけなのですが、5~6本生えて、花をつけています。

小さなネジバナ

背丈は20cmほどですが、下の方から花を咲かせています。まだ高くなりそうですが、どこまでの伸びるのでしょうか。

いままでだと、雑草だと思ってに抜いていたでしょうが、ブログのコンテンツを探している今は、貴重な雑草です。(^_^)

ネジバナの基本情報・花言葉

ネジバナは、ラン科ネジバナ属の小型の多年草で、日本全土やヨーロッパ東部からシベリア、温帯・熱帯アジア全域、オセアニアなどに分布しています。

別名は、ネジレバナ、ネジリバナ、ねじり草など。

学名は、Spiranthes sinensis var. amoena

英名は、Lady's tresses

また、いろんな種類があるようです。

  • 色の濃淡
  • 花のつき方が、右巻き、左まきの種類
  • ねじれのない種類
  • いろが白の種類
  • 秋に咲く秋ネジバナ
  • 屋久島に分布するヤクシマネジバナ
  • 緑花のミドリモジズリ

などです。ひとつの花でこれだけの種類があるとは驚きですね。

ネジバナは、江戸時代から栽培されていたようですが、ネジバナは菌根菌と共生しているため、栽培にあたっては共生環境をこわさないことが大切のようです。

ネジバナの花言葉は、「思慕」で、7月4日の誕生花です

万葉集に詠まれた、以下の恋歌に由来するそうです。「根都古草」がネジバナです。

芝付(しばつき)の 御宇良崎(みうらさき)なる 根都古(ねつこ)草(ぐさ) 逢ひ見ずあらば 吾(あれ)恋ひめやも

ネジバナを見て、「あなたに会うことがなかったら恋に苦しむことが無かったのに」と読んだものだそうです。

おわりに

我が家でネジバナが咲きました。

かわいくて綺麗な花が、長い茎に螺旋状についたユニークな花です。

この花は菌根性であり、栽培する場合は、生育環境に注意が必要です。

我が家でも、気をつけて育てたいと思います。

参照サイト 

Wikipedia ネジバナ

続 樹の散歩道 ネジバナ

花言葉-由来 ネジバナ

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