カルミアは北米原産のツツジ科カルミア属の常緑低木です。
5〜6月頃に開花し、金平糖のような星形のつぼみと、傘状になる独特の花が特徴です。
花の色は白〜淡紅〜濃桃色まで多彩で、花冠に模様が見られます。コンパクトにまとまり、洋風・和風どちらの庭にも映えます。
たくさんの可愛い花で咲くカルミア(アメリカシャクナゲ、Kalmia )
カルミヤの花
カルミアの花
カルミアは、アメリカシャクナゲやセイヨウシャクナゲなどとも呼ばれる、
北アメリカ原産のツツジ科の常緑低木で、有毒です。
シャクナゲの仲間ではないのですが、葉や花がにているとして、シャクヤクと呼ばれているようです。
名前のカルミヤ(Kalmia)は、スウェーデンの植物学者ペーテル・カルム(Pehr Kalm)の名前に由来します。
渡来時期は1915年(大正4年)で、昭和30年代の終わり頃から普及しだしたとのことですが、ホームセンターで見かけて購入しました。
買ったときはたくさんのツボミだけの状態でしたが、5月になってたくさんの花が咲き出しました。
花は、20~30個ほどがついていて、押し合っているように見えます。
花弁が5枚の合弁花で、五角形の皿のようにも見えます。大きさは直径1~3cm(約2センチ)ほどで、薄いピンク。
カルミアは、雌しべが1個、雄しべは5個つきます。雄しべは、先端の葯(ヤク)が花びらの小さなポケットに隠れるように収まっているのが特徴です。そして、虫が触れるなどの刺激を受けると、バネのように雄しべが跳ね上がって花粉を飛ばすユニークな仕組みを持っています。
花の色は、白、赤、紫のほか、複色や白とピンクの咲き分けなど豊富です。
つぎの写真は、花が咲き始めたころのもので、たくさんの先が尖ったツボミがついています。
カルミアの花と蕾
ツボミは、金平糖やお菓子のアポロチョコに似ているといわれますが、
ツボミの状態もきれいで、見栄えがすると思います。
白いカルミア
こちらは、素材サイトから借用した写真です。
ギュウギュウになって咲く真っ白い花も、綺麗です。
花言葉は、「優美な女性」「大きな希望」「野心」で、2月11日、2月20日、4月30日の誕生花。
「優美な女性」は、カルミアが満開になった姿が、レースの絵日傘を広げたような、しとやかで美しい姿をしていることに由来します。
「野心」は、葉などに有毒物を含んでいることに由来するのでしょうか。
実
実をつけ始めたカルミア(6月16日)
6月になると花が終わり、実をつけます。
扁平状の丸い実がつき、その先に、花柱でしょうか、細長いものが付き出しています。
あまり見栄えのいいものではありませんが、カルミアにとっては一番たいせつなものだろうと思います。
葉
カルミアの葉
葉は枝に互生し、濃緑色で光沢のある革質で、長さ2~12cm(通常5~10cm) 幅3~4cmほどで、形は先端が尖った長楕円形(または披針形)、
縁に鋸歯は見られません。
樹高は、日本では通常1~5メートル程度の低木から小高木です。
幹は通常1本立ちで、樹皮は灰褐色になります。
いくつものかたまりになって綺麗な花を咲かせるカルミア、低木ですが、有毒物を作り出して身を守っているようです。
カルミアの基本情報・花言葉
原産地、属性、特徴、など
カルミアは、北アメリカ東部およびキューバを原産地とするツツジ科カルミア属の常緑低木(または小高木)です。原産地のアメリカでは大変親しまれており、コネチカット州とペンシルバニア州の州花に指定されています。
日本への渡来時期は1915年(大正4年)ですが、一般に普及して栽培されるようになったのは昭和30年代の終わり頃からとされ、日本では比較的栽培の歴史が新しい植物です。
性質としては耐寒性がありますが、根が細く浅く張るため乾燥や極端な多湿には弱いという特徴があります。また、ツツジ科特有の酸性土壌を好みます。
特に注意すべき点として、葉や枝に「グラヤノトキシン」という麻酔性の有毒成分が含まれており、誤食すると嘔吐、下痢、神経麻痺などの中毒を引き起こすため、取り扱いには注意が必要です。
名前について
カルミアという名前は、属名および学名である「Kalmia」に由来します。この学名は、分類学の父リンネの弟子であり、北アメリカの植物調査を行ったスウェーデンの植物学者ペーテル・カルム(Pehr Kalm)氏の名前にちなんで命名されました。
分類上はシャクナゲの仲間ではありませんが、葉や花の姿が似ていることから「アメリカシャクナゲ」や、花が集まって咲く姿が笠のように見えるため「ハナガサシャクナゲ(花笠石楠花)」、「セイヨウシャクナゲ」という別名があります。また、葉が月桂樹に似ていることから、生け花の世界などでは「アメリカン・ローレル」や単に「ローレル」とも呼ばれます。
英名は、Mountain laurel、Calico bush、Lambkill
laurelは月桂樹。Calicoは、インド産のまだら模様のプリント綿布(キャラコ)のこと、転じて「まだら模様」「色とりどり」を意味します。
Lambkillは、葉に毒性があり、羊がこれを食べて中毒を起こしやすいことに由来します。
花
開花時期は、4~6月(初夏から梅雨入り頃)にかけてで、約1ヶ月間と比較的長く咲き続けます。
花は浅いお椀状をしており、大きさは直径1~3cm(約2センチ)ほどです。色は白、ピンク、赤、紫のほか、複色や白とピンクの咲き分けなど、品種により多岐にわたります。
開花前のつぼみは、突起のある金平糖やお菓子のアポロチョコに似たかわいい形をしています。花が開くと、星型の萼(ガク)とつながった5枚の花弁(花冠が浅く五つに裂けた状態)が広がり、正面からは五角形のように見えます。
カルミアの雌しべは1個、雄しべは5個つきます。雄しべは、先端の葯(ヤク)が花びらの小さなポケットに隠れるように収まっているのが特徴です。そして、虫が触れるなどの刺激を受けると、バネのように雄しべが跳ね上がって花粉を飛ばすユニークな仕組みを持っています。
これらが枝の上部に10~50個(通常20~30輪)ほど集まって散房花序を作り、半球状の花笠のように咲きます。花の内部には、先端(柱頭)がピンク色をした雌しべが1本と、長い雄しべが10本あります。
雄しべの先端(葯)は、普段は花弁の斑点のくぼみに密着して埋もれていますが、花粉を媒介する昆虫が飛来して刺激を与えると、反転して跳ね上がり、昆虫の背中に花粉を付着させるという精巧な仕組みを持っています。
実
花が終わった後には、軟毛に覆われた乾いた小さな蒴果(サクカ)ができます。実は5つの丸い突出部を持った球形をしており、10月頃になると褐色に熟します。
熟しても花柱と萼が残ったままであるため、瑞々しい果実らしい見た目ではありません。
実の内部には淡い褐色の小さな種子が多数含まれており、乾燥して果皮が自然に裂ける(開裂する)ことで、種子を外部へ拡散させます。
葉、樹
葉は枝から互い違いに生じる「互生」で、枝先では不揃いな螺旋状に付きます。大きさは、長さ2~12cm(通常5~10cm) 幅3~4cmほどで、形は先端が尖った長楕円形(または披針形)で、葉の縁は滑らかで、鋸歯はありません。
表面は濃緑色で光沢のある革質をしており、常緑樹として一年を通して鑑賞することができます。一方、裏面は黄緑色を帯び、まばらに毛が生えています。
樹高は日本では通常1~5メートル程度の低木から小高木ですが、原産地では10mに達することもあります。幹は通常1本立ちで、樹皮は灰褐色です。
枝は柔軟性があり、車輪状に分岐するため、自然と全体が美しい球形の樹形に整います。また、若い枝には細かな毛が生えています。
栽培上の注意点
カルミアは日当たりと風通しの良い場所を好みますが、極端な乾燥を嫌うため、夏場に強い西日が長時間当たる場所は葉焼けの原因になるため避けます。
土壌はツツジ科特有の、腐植質に富んだ水はけと保水性の良い酸性土(ピートモスや鹿沼土などを混ぜ込んだもの)が適しています。
自然に樹形が整うため強い剪定は嫌いますが、枝を整理する場合は、翌年の花芽が作られる前の5月から6月(花後なるべく早い時期)までに行う必要があります。
また、花がらを放置すると種子を作るのに養分が奪われ、翌年の花付きが悪くなるため、花が終わったら速やかに花柄を摘み取ることが毎年花を咲かせるコツです。
さらに、前述した有毒成分を含むため、ペットや家畜が足を踏み入れる場所で育てる際には、誤食されないよう十分な配慮が必要です。
花言葉、誕生花
カルミア全般の日本の花言葉は、「優美な女性」「大きな希望」「野心」です。
このうち「優美な女性」という花言葉は、カルミアが満開になった姿が、まるでレースの絵日傘を広げたような、しとやかで美しい姿をしていることに由来します。
西洋における花言葉では「ambition(大望、野心)」のほかに、「treachery(裏切り)」というネガティブな言葉も当てられています。
2月11日、2月20日、4月30日の誕生花。
参照サイト
Wikipedia カルミア属
庭木図鑑 樹木ペディア カルミア
季節の花 300 カルミア
LOVEGREEN カルミアの育て方・栽培方法
花言葉ー由来 カルミア