寒さの中で元気に咲くパンジー

パンジーは、ヨーロッパ〜西アジア原産でスミレやサンシキスミレから分化した園芸種で、一年草です。花期は主に秋〜春の冷涼期で、5枚の重なり合う花弁と”顔”のような模様が特徴で、黄、オレンジ、赤、紫など、たくさんのいろの花が開発されています。

寒さの中で元気に咲くパンジー

パンジーの花

人の顔を思わせるパンジーの花

「パンジー」という名前は、フランス語で「思想」や「考える」を意味する「パンセ(pensee)」にちなみます。

秋から冬の花が少ない季節に咲いて、賑やかにしてくれるうれしい花ですね。

花が人間の顔に似ていたり、前に傾いて咲く様子が、

思索にふける人のように見えるためなどと言われます。

日本では、「サンシキスミレ(三色菫)」と呼ばれたり、

花弁の模様が人の顔に見えることから「ジンメンソウ(人面草)」や、

蝶が舞う姿に似ているとして「ユウチョウカ(遊蝶花)」、

「コチョウソウ(蝴蝶草)」といった別名があります。

たしかに、人の顔のようにみえます。

ここでは、どうして人の顔のように見えるのかをみてみたいと思います。

パンジーの花びらは、5枚になります。

わずかに重なった「上側の花弁が2枚」、「脇の花弁が2枚」、

そして「下側の花弁が1枚」で、計5枚で構成されています。

花びらの中心部の黄色い部分は、「蜜標(みつひょう)」や「ハニーガイド(蜜の道しるべ)」と呼ばれ、

蜂などの昆虫を招き入れるための部分といわれます。

また、中心部には、黄色い葯がついた雄しべが5本、

淡い緑色〜黄色い柱頭の雌しべが1本ついており、

人の顔では鼻に当たる部分が、黄色くなっています。

その周辺は、ブロッチ」と呼ばれる黒い斑紋が入ることが多く、

これは品種改良の過程で生まれたものといわれます。

また、下側3枚の花弁が結合する部分には「ヒゲ」と呼ばれる放射状の線が見られます。

このように、蕊(シベ)、斑紋、放射状の線などによって、

描かれていることになります。

一方、パンジーの花の色は多彩で、黄、オレンジ、赤、紫、青紫、白、黒(濃青)、茶色、複色(バイカラー)など、

ほぼ全ての色をカバーしているといわれます。

全部の色を調べたわけではありませんが、以下の写真のように、

花のいろによって、顔の見え方も違ってるようです。

青いパンジー、白いパンジー

白いパンジーは、斑紋は見られないが、ヒゲはくっきりとよく見えます。

青いパンジーは、斑紋やヒゲはついているようですが、

下地の青のために見えにくくなっているようです。

ほかの色の花にも共通するようですが、

中心部の黄いろは、みんな目立っています。

赤パンジー

赤も、青と同じように、はっきりとした斑紋やヒゲは目立たないようです。

黄いろいパンジー

黄いろのパンジーは、何故か全体が黄色く、顔は見られません。

顔の作りも、それぞれに違っているようです。

花壇で咲くパンジー

こちらは、2023年の新年に、安部文珠院さんの花壇に植えられていた、

パンジーたちです。

それぞれに、違った表情のパンジーたち、

普段は、何気なく見ていますが、多様な色や個性をもっているのもいいですね。

花言葉は、「物思い」「私を思って」「思い出」「思想」「思索」「心の平和」「愛の使者」「純愛」など。

たくさんありますが、色別にもつけられているようです(詳しくは、基本情報を参照ください)。

パンジーの名前の由来である、「思想」や「考える」に関連してつけられているようです。

パンジーの茎や葉

パンジーの茎や葉

葉は互生し、卵形で鋸歯があり、長い葉柄があります。                                              まままた、葉の付け根には羽状の大きな托葉が見られます。

草丈は10~30cm程度
株はロゼット状、あるいは枝分かれして広がります。
特に這い性の品種は株張りがよく、
プランターいっぱいに広がって成長します。

どこにもよく植えられ、いろとりどりで楽しませてくれるパンジー、一つひとつ見て見るのも面白いと思った次第です。

パンジーの基本情報・花言葉

原産地、属性、特徴など

パンジー(学名:Viola × wittrockiana)は、
スミレ科スミレ属に分類される園芸植物です。
原産地はヨーロッパですが、野生種そのものではなく、
1800年代に北欧で、野生のサンシキスミレ(Viola tricolor)に、
野生スミレのビオラ・ルテア(V. lutea)や
近東原産のビオラ・アルタイカ(V. altaica)などを交配して作られた改良種です。
特にイギリスの園芸愛好家や、19世紀の貴族の庭師ウィリアム・トンプソンらによって                                    育種が進められ、観賞植物として確立されました。

園芸上は「秋まき一年草」として扱われますが、
本来は短命な多年草の性質を持っています。
日本の気候では夏場の高温多湿で枯れてしまうことが多いため、
一年草として扱われるのが一般的です。
最大の特徴は、その豊富な花色と耐寒性です。
雪に埋もれたり凍結したりしても、株や葉、花は損傷せず、
解凍後に活動を再開するほど非常に丈夫な植物です。
かつては大輪のものを「パンジー」、
小輪で株立ちになるものを「ビオラ」と呼んで区別していましたが
、現在は交雑が進み、その境界は曖昧になっています。

名前について

「パンジー」という名前は、花が人間の顔に似ており、
前に傾いて咲く様子が思索にふける人のように見えることから、
フランス語で「思想」や「考える」を意味する単語「パンセ(pensee)」にちなみます。

日本では、「サンシキスミレ(三色菫)」と呼ばれるほか、
花弁の模様が人の顔に見えることから「ジンメンソウ(人面草)」、
蝶が舞う姿に似ていることから「ユウチョウカ(遊蝶花)」、
「コチョウソウ(蝴蝶草)」といった別名があります。

学名は 、Viola × wittrockiana
Viola(ビオラ): ラテン語で紫色(violet)を意味し、スミレ属の総称です。
wittrockiana: 交雑種であることを示す名前であり、
スミレ研究者ウィットロック(Wittrock)にちなみます.
シノニム: サンシキスミレの亜種として
Viola tricolor hortensis と表記されることもあります。

英名は、Pansy                                                                    これも前述のフランス語「pensee」が語源となっています。
また、ヨーロッパでは古くから「Hearts ease(心の癒やし、安寧)」と呼ばれ                                                  愛されてきました。
他にも「Love-in-idleness(無為の中の愛)」や                                                                 「Jump-up-and-kiss-me(飛び上がって私にキスして)」など、
非常に多くのユニークな呼び名が存在します。

花について

開花期は長く、一般的に10月下旬から翌年の5月中旬頃まで咲き続けます。
寒冷地では春に、暖かい地域では冬から開花が始まります。

花びらは、5枚。わずかに重なった「上側の花弁が2枚」、「脇の花弁が2枚」、

そして「下側の花弁が1枚」で構成されています。
中心に「ブロッチ」と呼ばれる黒い斑紋が入ることが多く、
これは品種改良の過程で生まれた特徴です。

また、下側3枚の花弁が結合する部分には「ヒゲ」と呼ばれる放射状の線が見られます。

パンジー節のスミレ属の大きな特徴として、
雌しべの柱頭(先端)が「つぼ状」で、先がへこんで穴が開いている構造をしています。
受粉はこの穴の中に花粉が入ることで行われます。
一般的なスミレ属同様、雄しべは5本、雌しべは1本と考えられます。

大きさは、 大輪のものから小輪(ビオラと呼ばれるサイズ)まで様々です。
品種によっては花径約6cm(中輪)、あるいは約7.6cm(3インチ)に達するものもあります。
非常に多彩で、黄、オレンジ、赤、紫、青紫、白、黒(濃青による)、茶色、複色(バイカラー)など、ほぼ全ての色をカバーしています。

特に「ユニバーサルプラス・シリーズ」はオレンジと黒以外の全色を持つとされています。

実について

花が終わった後、受粉に成功すると実(果実)ができます。
実は最初は緑色ですが、熟すと茶色くなり、
自然に割れて中の種子が飛び散る仕組みになっています。

種を採る場合は、実が完全に茶色くなって弾ける前、
やや緑色が残っているうちに採取し、
封筒などに入れて陰干しして乾燥させます。

葉や茎

葉は卵形で、鋸歯があり、長い葉柄があり、互生します。                                              ままた、葉の付け根には羽状の大きな托葉が見られます。

草丈は10~30cm程度に成長します。
株はロゼット状、あるいは枝分かれして広がります。
特にビオラや這い性の品種は株張りがよく、
プランターいっぱいに広がって成長します。

栽培上の注意点

発芽適温が15~20℃と低いため、
適期は9月中下旬です。年内に開花させたい場合は8月に蒔きますが、
高温で発芽率が落ちるため、種を冷蔵庫で保管するなどの工夫が必要です。
パンジーの種は「好光性(光発芽性)」ではないため、
覆土が厚すぎると発芽しにくくなりますが、
発芽までは涼しい日陰に置くことが推奨されています。
日当たりと風通しの良い場所を好みます。日照不足は徒長の原因となります。
水はけと通気性がよく、適度な保水性のある土が適しています。
(例:赤玉土6、腐葉土3、牛ふん堆肥1)。

水やり: 表土が乾いたらたっぷりと与えます。
夕方の水やりは徒長の原因になるため、天気の良い午前中に行うのが基本です。
肥料: 開花期間が長いため、元肥に加え、
冬の間も月1回程度の追肥(固形肥料など)を行うと花が次々に咲きます。
咲き終わった花をそのままにすると種を作ることにエネルギーが使われ、
株が疲れてしまいます。
このため、花茎のつけ根からこまめに摘み取ることで、長く花を楽しめます。
栽培する上では、灰色かび病(低温期の過湿)、斑点病、うどんこ病などに注意が必要です。

花言葉、誕生花

パンジー全般の花言葉には、名前の由来である「思想」や「考える」に関連するものが多く、
「物思い」「私を思って」「思い出」「思想」「思索」「心の平和」「愛の使者」「純愛」などがあります。
色別の花言葉は、
紫: 「あなたのことで頭がいっぱい」「思慮深い」
黄: 「つつましい幸せ」「田園の喜び」
白: 「温順」「愛の思い」

【誕生花】
パンジー: 1月6日、1月9日、1月18日、2月2日、2月6日、2月8日、3月5日、3月11日、3月15日など。
色別:ピンク(1月6日, 5月25日)、アプリコット(2月7日)、黄色(3月12日)、紫(1月16日)な

参照サイト

Wikipedia パンジー

みんなの趣味の園芸 パンジー・ビオラの基本情報 パンジー・ビオラの育て方、栽培方法

サカタのタネ 園芸通信 東アジア植物記 パンジーの来た道 [その1] パンジーの来た道 [その2]

三河の植物観察 パンジー

Chills Laboratory   パンジーの花言葉・誕生花

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