モロヘイヤ(Corchorus olitorius L. )は、インド~中東が原産のシナノキ科の一年草で、古代エジプトでも食べられていた野菜です。葉は栄養豊富で粘りがあり、黄い花も食べられますが、完熟した実や種には毒性があるため注意が必要です。
栄養価が高い夏野菜、モロヘイヤ
モロヘイヤの黄色い花
モロヘイヤの花
モロヘイヤは1980年代に渡来した栄養価の高い野菜で、
葉や花が食用にされますが、
熟した実や種は有毒なので気を付ける必要があります。
名前のモロヘイヤは、アラビア語の「ムルキーヤ(王家のもの)」に由来すると言われ、
古代において、重要な食料だったことが伺われます。
和名では、シマツナソ(島綱麻)。
ツナソ(綱麻)(綱をつくるための麻)と呼ばれる植物の仲間で、
モロヘイヤが日本に渡来した当初、
沖縄や南西諸島などの島しょ部で栽培されたことに由来ます。
花は9月ごろから咲き出しますが、1cmほどと小さく、
茎の先端や、枝分かれした茎についた葉の腋に咲きます。
花弁は5枚で、たくさんの雄しべと、柱頭が5裂した雌しべが1つつきます。
私は花も有毒かと思っていましたが、
花に毒性はなく、食べることができるとのことです。
あちこちに咲くモロヘイヤの花
小さな花なので、あまり目立ちませんが、
よくみると可愛い花で、健気だと思います。
花言葉は、「体力回復」
モロヘイヤの高い栄養価と古代からの薬効に由来します。
モロヘイヤの実
モロヘイヤの実
花が咲き終わったあと、特徴のある莢(サヤ)状の実がつきます。
細長い円筒状のサヤ(蒴果)で、
長さは2〜4cm 直径 3〜5mm、
表面に縦方向に浅い稜(すじ)があります。
種子は、楕円形〜やや扁平な卵形で、
大きさは長さ約1.5〜2mm 幅約1mmになります。
完熟した実や種子には「ストロファンチジン」という有毒成分を含むため、
食べるのは厳禁です。
モロヘイヤの葉、茎
モロヘイヤの葉
葉は互生し、長さ 4〜10cm 幅 2〜5cmの長楕円形で縁に鋸歯があり、
若葉は柔らかく、この部分が食用にされます。
茹でてお浸しにしたり、みそ汁に入れて食べると
美味しくいただけます。
ヌルヌルしているので、
猿も敬遠して食べない、便秘に有効、
などのメリットもあります。
モロヘイヤの茎
草丈は1.5mほど、茎はよく枝分かれし、
たくさんの葉をつけるので、若葉をこまめに摘み取って収穫します
一年草なので、毎年、種まきするか、苗を買う必要がありますが、
挿し木でも容易に増やすことができます。
サルに食べられることなく (*^m^*)、 容易に増やすことができる栄養価の高い夏野菜、私の毎年のお馴染みさんです。
モロヘイヤの基本情報・花言葉
モロヘイヤはインド〜中東原産のアオイ科ツナソ属の一年草です。
栄養価が高く古代エジプトでも食べられていた野菜で、
日本へは1980年代に渡来し、夏野菜として定着。
健康志向の高まりとともに注目されるようになりました。
特に葉に含まれるβカロテン、カルシウム、ビタミンKなどの栄養価が非常に高く、
粘りのある食感が特徴で、茹でて刻むことで納豆のような粘りが出ます。
<名前>
名前のモロヘイヤは、アラビア語の「ムルキーヤ(王家のもの)」に由来すると言われます。
和名は、シマツナソ(島綱麻)
ツナソ(綱麻)と呼ばれる植物の仲間で、日本に渡来した当初、
沖縄や南西諸島などの島しょ部で栽培されたことに由来ます。
学名は、Corchorus olitorius
Corchorusは、ギリシャ語「κόρχορος(korkhoros)」に由来し、
古代ギリシャで食用植物として知られていた「ツナソ属」を表します。
olitoriusは、ラテン語の「olitorius」に由来し、
「野菜用の」「菜園の」「食用の」を意味します。
英名は、Jew’s mallow
Jewはユダヤ人を表し、ユダヤ人がよく食べていたからとする説があります。
mallowは、アオイ科の植物の総称で、粘り気のある葉を持つものが多いとされます、
<花>
花は9〜10月頃に葉腋に開花し、黄色で約1cmと小さく、
花びらは5枚つけます。
雄しべは10本、雌しべは1本で柱頭は5裂します。
花も食用可能で、天ぷらなどにして楽しむことができます。
<実>
実は細長い円筒状のさや(蒴果)で、
長さは2〜4cm 直径 3〜5mm、
表面に縦方向に浅い稜(すじ)があります。
種子は、楕円形〜やや扁平な卵形で、
大きさは長さ約1.5〜2mm 幅約1mmになります。
完熟した実や種子には「ストロファンチジン」という強心配糖体が含まれ、
摂取すると嘔吐やめまいなどの中毒症状を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
家庭菜園では花が咲き始めたら収穫を終えるのが安全とされます。
<葉、茎>
葉は互生し、長さ 4〜10cm 幅 2〜5cmの長楕円形で縁に鋸歯があり、
若葉は柔らかく、食用に適しています。
茎は直立して分枝しやすく、やや硬めで、
草丈は1〜2メートルに達します。
<花言葉>
花言葉は、「体力回復」
モロヘイヤの高い栄養価と古代からの薬効に由来します。
参照サイト・花言葉
Wikipedia シマツナソ
モロラボ モロヘイヤとは
切り撮るりLttle Garden モロヘイヤ
みんなの農業広場 モロヘイヤの作り方