梅雨空に白い筒状の花を咲かせるヤブレガサ(破れ傘)

ヤブレガサは、朝鮮半島や日本の本州以南の山地に自生するキク科の多年草で、傘状の葉が特徴です。6~9月に、長く伸びた花茎の先に、白く、細長い花を花序になって咲かせます。春に伸びた葉や茎は、山菜としてお浸しや天ぷらなどに利用されます。

梅雨空に白い筒状の花を咲かせるヤブレガサ(破れ傘)

ヤブレガサの花

ヤブレガサの花

昨年買ったヤブレガサ(破れ傘)が、今年は50cmほどに花茎を伸ばし、

その先に、花序になって細長い筒状の頭をたくさんつけました。

去年は葉が1枚だけだったのですが、

ことしは、大きな葉が2枚、茎にも小さな葉を数枚つけて、

大きく育ちました。

ヤブレガサは、朝鮮半島や日本の本州以南の山地などに自生する、

キク科ヤブレガサ属の多年草で、

若い葉や茎は、山菜として食べることもできます。

花序で咲くヤブレガサ(6月26日)

花は、69月ごろに咲きますが、

ご覧のように、筒状の花で咲いたように見えず、

見栄えがいいとは言えませんが、たくさん咲いています。

花より、大きく広がった葉の方が目を引きます。

花が終わった後には綿毛をつけた実がなり、

風によって飛ばされます。

花言葉は、「透き通る心」「復縁」。

「透き通る心」 は、葉の裂け目から光が差し込むような姿が、隠し事のない素直な心を象徴していることから、

「復縁」 は、春に閉じた傘のような若葉が、ことしも再び開いていく様子が、関係の再生や再会を連想させます。

どちらの花言葉も、特徴のある葉に由来しているようです。

ヤブレガサの葉

ヤブレガサの発芽(4月16日)

ヤブレガサは、冬は枯れてしまいますが、

4月中ごろには、写真のように、石ころと間違うような白い毛に包まれた新芽が出てきます。

なんだか怪しげですが、見つけたときには、ことしも現れたんだと喜ばせてくれました。

変化は意外に早く、3日後にはつぎの写真のようになりました。

伸びてきたヤブレガサ(4月19日)

資料によると、この状態を見て、ヤブレガサのようだとして命名されたようです。

白い毛がたくさんついて、葉が下向きについていることから、

このような名をもらったようです。

ちょっと、みすぼらしい感じがして、

もう少しいい名前はないものかとも思うのですが・・・

このころか、もう少ししてからになるのでしょうか、

葉や茎を採って、お浸しや天ぷらにすると美味しいようです。

ヤブレガサの葉(4月23日)

1週間もたたないうちに、

葉が水平に持ち上がり、綺麗な葉が水平にそろいました。

その後、少し日数はかかりましたが、

葉の間から花茎が50cm程と長く伸び、

その先に、花が花序になってたくさん咲きました。

名前はヤブレガサでも、その期間はほんの短い間だけで、

大きく育ってたくさんの花が咲き、

綿毛を受けた実が風にと飛ばされて増えていくはずです。

名前も姿も特徴的なヤブレガサ、春に小さな面白い芽を出し、楽しませてくれました。どんどん増えてもらいたいものです。

ヤブレガサの基本情報・花言葉

ヤブレガサ(破れ傘)は、朝鮮半島や日本の本州以南に自生するキク科ヤブレガサ属の多年草です。

発芽したころの若い葉が綿毛に覆われ、「破れ傘(やぶれがさ)」のようだとして名づけられました。

別名は、カラカサグサ。

学名は、Syneilesis palmat

Syneilesis は、ギリシャ語で「合着して巻いた小葉を持つ」という意味で、

若葉が展開する前に、傘のように丸まっている姿に由来します。

palmatは、ラテン語で「掌状の」の意味で、

葉が手のひらのように深く裂けて広がる形に由来します。

英名は 、shredded umbrella plant

shreddedは、「切れぎれになった」の意味。

花期は6月から9月頃で、成熟した株の茎頂に円錐花序を形成し、白色から淡紅色の小さな頭花をたくさんつけます。

頭花は直径約8〜10mmで、両性の筒状花から構成されます。

花の外側を包む総苞は円筒形で、長さ9〜10mmほど。総苞片は5枚で不等長、外側は狭く、内側は幅広くなっています。

花托は平らで無毛、ハチの巣状の構造を持ち、小花が規則的に配置されます。

小花の花冠は5裂し、淡白色から淡紅色を呈し、開花時には花柱の先端が2裂して反り返るのが特徴です。

葯は基部が矛形で、先端に短い付属体を持ち、花粉を放出します。

花柱の枝には外側に毛があり、先端は鈍形または三角形で、受粉後に痩果を形成します。

実は痩果で、長さ約4mm、表面には多数の縦肋があり、冠毛(長さ約7mm)は汚白色で細かい剛毛状です。

このため、風による散布され、繁殖します。

春先、芽吹いた若葉は傘を閉じたように丸まり、細かい縮れ毛に覆われており、

まるで破れた傘のように見えることから和名がつけられました。

根生葉は1枚で、長い葉柄をもち、葉身は直径30〜50cmほどの円形で、掌状に7〜9深裂します。

葉柄は楯状につき、基部が茎を抱くように着きます。

若葉や若い茎は柔らかく、お浸しや天ぷらにして食べることができます。

葉の裂片は細長く、成長とともに広がります。

茎は直立し、高さ60〜80cmほどに伸び、茎葉は2〜3枚が互生します。

茎葉も根生葉と同様に掌状に深裂し、若い時期にはクモ毛状の綿毛が密生しますが、

成長とともに無毛になります。

冬には枯れて葉がなくなりますが、

春になると発芽し、大きく育ちます。

花言葉は、「透き通る心」「復縁」

「透き通る心」は、 葉の裂け目から光が差し込むような姿が、隠し事のない素直な心を象徴しています。

「復縁」は、 春に閉じた傘のような若葉が再び開く様子が、関係の再生や再会を連想させます。

参照サイト

Wikipedia ヤブレガサ

みんなの趣味の園芸 ヤブレガサ

華のいわや ヤブレガサの花言葉とは?

TERRARIUMU   ヤブレガサ

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