海辺近くで見られるハマカンゾウ（浜萱草）

ハマカンゾウ（浜萱草）は、関東地方南部以西の海辺近くに自生するワスレグサ属の常緑性多年草です。夏から秋に、ユリの花ににたラッパ状のオレンジ色の花を咲かせます。花はきれいな一日花で、若葉やツボミは食用にすることができます。

海辺近くで見られるハマカンゾウ（浜萱草）

ハマカンゾウの花

こちらは、大阪公立大学附属植物園で咲くハマカンゾウ（浜萱草）です。

ヤブカンゾウ（藪萱草）やノカンゾウ（野萱草）と同じワスレグザ（忘れ草）の仲間で、

8～10月ごろに写真のようなユリにに形のオレンジの花を咲かせます。

花は一日花、あるいは数日しか咲かないため、ワスレグサと呼ばれ、

よくにた花を咲かせます。

ただ、ハマカンゾウとノカンゾウは一重でさきますが、ヤブカンゾウは八重咲きになります。

また、いずれも多年草ですが、ハマカンゾウだけは冬も枯れず、常緑性です。

ヤブカンゾウとノカンゾウの違いの詳細については、つぎの記事をご覧ください。

花はこのようにきれいなオレンジいろで、

6枚の花びらのラッパ状の花に見えますが、

３枚は、萼片になります。

花は上向きに咲き、

１本の雌しべと6本の雄しべが付き出てよく目立ちます。

花が咲く期間は短いですが、

花茎の先には、ツボミをつけており、3～6個ほどの花が咲き続けます。

花言葉は、「愛の忘却」で、3月13日の誕生花です。

「愛の忘却」は、花が咲く期間が短いことに由来すると言われます。

ハマカンゾウの茎と葉

ハマカンゾウは、たくさんの葉の間から

しっかりした花茎を1m近くと長く伸ばし、

その先に、3～6個の花をつぎつぎに咲かせ続けます。

花の命が短いけど、新しい花を見せ、楽しませてくれます。

葉は、長さ60～70cm 幅1～1.5cmと細長く、

先端は垂れ下がった状態になりますが、

肉厚で冬にも枯れずに常緑を保ちます。

また、ほかのワスレグサと同じように、

若葉やツボミは食用になり、食べる楽しみもあります。

浜辺近くでよく見られるハマカンゾウ、内陸部でも育ち、鮮やかなオレンジのきれいな花を見せてくれるようです。

ハマカンゾウの基本情報・花言葉

ハマカンゾウ（浜萱草）は、関東地方南部以西の海岸近くに自生するツルボラン科ワスレグサ属の常緑多年草です。

名前は、浜辺で咲く、カンゾウ（萱草）を意味します。

カンゾウ（萱草）は、漢名を音読みしたもの。

ワスレグサ属に分類されるのは、

花が一日花とされることに由来します。

学名は、Hemerocallis fulva var. littorea

各語はラテン語で、hemerocallis ： 一日の美、fulva ：黄褐色、littorea ：海辺、を意味し、

「海辺にある一日咲きの黄色っぽい花」を表します。

英名は、Coastal day-lily

海辺で咲く、ユリのような一日花。

仲間に、ヤブカンゾウ（藪甘草）、ノカンゾウ（野萱草）などがありますが、

ハマカンゾウは常緑性の多年草で、葉が枯れない点が違います。

花期は8～10月で、長く伸びた花茎の先に３～6個のオレンジの花を咲かせます。

花は花被片（花弁3枚、萼片3枚）が6枚のラッパ状で、直径8～10cm 長さ2.5～3cmほどで、

雌しべが１本、雌しべが6本つきます。

果実は蒴果（サクカ）で、長さ2～3cmほどになり、

種子は長さ5.5mmほどになります。

葉は長さ60～70cm、幅1～1.5cmの線形で細長く、

先端は曲がって垂れ下がりますが、

肉厚で冬にも枯れずに常緑を保ちます。

花茎は70～90cmに伸び、その先に複数の花を咲かせます。

夏から秋に綺麗な花が楽しめますが、

若葉やツボミは食用にすることができます。

花言葉は、「愛の忘却」で、3月13日の誕生花です。

「愛の忘却」は、花が咲く期間が短いことに由来すると言われます。

参照サイト・書籍

Wikipedia　ワスレグサ

三河の植物観察　ハマカンゾウ

趣味の花図鑑　ハマカンゾウ

林　弥栄監修　山と渓谷社　山渓ハンディ図鑑1　野に咲く花

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