道端で咲く黄色い花、キンポウゲ(金鳳花、別名:ウマノアシガタ)

2023年5月11日

キンポウゲ(金鳳花)は、ウマノアシガタ(馬の脚形)とも呼ばれ、日本全土の道端などで見られるキンポウゲ科の多年草です。4~6月に、直径2cmほどの黄色い花を咲かせます。花びらは5枚で光沢があり、中心部にはたくさんの雌しべと雄しべが見られるきれいで可憐んな花です。

道端で咲く黄色い花、キンポウゲ(金鳳花、別名:ウマノアシガタ)

キンポウゲの花と実

キンポウゲの花

道端の草むらにキンポウゲ(金鳳花)の黄色い花が、たくさん咲いていました。

車で走っていて見かけたのですが、黄色くたくさん咲いていたので、見つけることができました。

直径が2cmほどの小さな花ですが、光沢があってきれいな可愛い花で、人目をひきます。

ハート形の花びらが5枚、中心部にはたくさんの雌しべと雄しべがついています。

名前のキンポウゲ(金鳳花)は、このようなきれいな黄色い花であることからつけられたようです。

別名は、「ウマノアシガタ(馬の脚形)」。この花の形が馬の蹄につけるワラジの形ににているウマグツ(馬沓)としたとする説や、根生葉が馬のヒズメににているとする説があるようです。

中国、朝鮮半島、台湾などや、日本全土に自生するキンポウゲ科の多年草で、有毒植物です。

食べると、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を起こすといわれますので、いたずら半分に食べたりしないほうが良さそうです。(^_^)

花は、同じキンポウゲ科のヒメリュウキンカ(姫立金花)やリュウキンカ(立金花)ににていますが、花びらの数がや茎葉の姿は違っています。

葉がハート形で黄色い花のヒメリュウキンカと、リュウキンカの違い

ヒメリュウキンカは、直径が2~3cmで、輝くようなきれいな黄色い花を咲かせます。茎についたハート形の葉の付け根から、長く伸びた花柄の先に、1個咲いています。ここでは、ヒメリュウキンカと近縁種のリュウキ ...

花言葉は、「栄誉」「栄光」「子どもらしさ」「中傷」で、2月18日の誕生花です

「栄誉」「栄光」は、この花のきれいな黄色い色のイメージから、

「子どもらしさ」は、花の素朴なイメージから、

「中傷」は、毒草であることに由来するといわれます。

キンポウゲの花と実

花は、4月ごろから6月頃まで咲くようです。

この写真は5月6日に撮ったものなので、花と同時に実もつけていました。

ご覧のように、金平糖のような形をした実で、直径は5mmほど、

たくさん着いたたくさんの雌しべが種にかわり、このような形になったようです。

キンポウゲの実

形をみると、ピンクと白の「継子の尻ぬぐい」の実とよくにた感じがしますが、

キンポウゲは、ごらんにようにトゲトゲした感じです。

この特徴も、キンポウゲを見分ける時の手がかりになるでしょうね。

たくさん咲くキンポウゲの花

ここでは、このように道路沿いの草むらの中で、たくさんの花を咲かせていました。

日当りはそれほどよくなく、半日陰ですが、このように群がって繁殖しています。

キンポウゲの葉や茎

キンポウゲの茎と葉

キンポウゲの草丈は30~70cmほどになりますが、

写真のように茎から途中で枝が出ており、その枝の先に複数の花を咲かせています。

写真ではわかりませんが、茎は中空で、表面には毛が見られるのも特徴です。

葉にも特徴があり、根生葉、茎の下部につく葉、茎の上部につく葉で、形(葉の切れ込み方)が違っています。

上の写真を見ると、茎の途中についた葉は大きく3裂していますが、それぞれにさらにギザギザがついています。

その上で、花の下についた葉は、細長く3枚に見えますが、根元まで切れ込んだ葉で、普通は5枚のように見えるようです。

さらに、その下につく根生葉も3裂しますが、切れ込みが少なく次の写真のようになります。

キンポウゲの茎と葉

はっきりした写真でなくて恐縮ですが、

右下に写っている、長い葉柄の先についている葉が根生葉です。

茎の高さによって、このように葉の形が違っているとは、変わっていますが、なぜなのでしょう。

日本全土に分布するとされるキンポウゲ(金鳳花)、派手ではないですが、きれいで可愛い花だと思います。

キンポウゲの基本情報・花言葉

キンポウゲ(金鳳花)は、中国、朝鮮半島、台湾や日本全土に分布するキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草です。

ピンポウゲと呼ばれますが、花の形が馬の蹄につけるワラジの形ににているウマグツ(馬沓)としたとする説や、根生葉がヒズメににているとする説があり、「ウマノアシガタ(馬の脚形)」とも呼ばれます。

なお、キンポウゲ(金鳳花)は、花のいろに由来するといわれます。

学名は、Ranunculus japonicus

英名は、Buttercup

花期は4~6月で、直径1.5~2cmほどの、光沢のある黄色い5弁の花を咲かせます。中心部に、たくさんの黄色い雌しべと雄しべがつきます。

実はそう果がたくさん集まったもので、直径5~6mmほどの大きさで金平糖のような形をしています。

葉は、根生葉と茎の下部につく葉、最上部につく葉で形が違っています。根出葉は数枚で、3または5つに中~深裂します。両面に毛が生えており、10~20cmほどの葉柄を持ち、毛がたくさんつきます。

一方、茎の下部に付く葉には切れ込みが深くなり、茎の最上部に付く葉は基部まで深く切れ込んでおり、細長い小葉が5枚付いているように見えます。

茎は中空で、毛がたくさん生え、草丈は30~70cmほどになります。

同じキンポウゲ科の トリカブトと同じ有毒植物で、誤って食べると腹痛や下痢、嘔吐などの症状を起こします。

花言葉は、「栄誉」「栄光」「子どもらしさ」「中傷」で、2月18日の誕生花です

「栄誉」「栄光」は、この花のきれいな黄色い色のイメージから、

「子どもらしさ」は、花の素朴なイメージから、

「中傷」は、毒草であることに由来するといわれます。

参照サイト・書籍

Wikipedia キンポウゲ属

季節の花 300 金鳳花(きんぽうげ)

岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科  ウマノアシガタ

花言葉事典 キンポウゲ

林弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花

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