ピンクや白の蝶形花がきれいなハナズオウ（花蘇芳）

ハナズオウ（花蘇芳）は、3～4月ごろに、ホウキ状の樹形の枝に鮮やかなピンクや白い蝶形花を密につける落葉低木です。日本へは、江戸時代中期に中国から渡来したマメ科ハナズオウ属で、庭木や公園樹などにされています。

3月終わりごろから、ハナズオウ（花蘇芳）の鮮やかなピンクの花が、枝に数珠なりになって咲いています。

以前からよく見ていた花木なのですが、名前は今回調べて知りました。(^ ^；)

中国北中部原産のマメ科ハナズオウ属の落葉低木で、庭木や公園などで、ときどき見かけます。

花はマメ科特有の蝶形花で、花柄がなく、枝に直接花がつくのが特徴で、きれいな花のいろと、独特の花の付き方が、人の目を引き付けるようです。

名前は、花のいろが、マメ科ジャケツイバラ亜科のスオウ（蘇芳）から作られる染料のいろににていることに由来します。

花言葉は、日本では「喜び」「目覚め」「高貴」「豊かな生涯」で、春にきれいに咲く花の姿からつけられたとされます。

西欧での花言葉は、「裏切り」「不信仰」。キリスト教の十二使徒の一人であるイスカリオテのユダが、イエスを裏切ったことを悔い、セイヨウハナズオウの木で命を絶ったことに由来するようです。

花言葉は、暗いより、明るい方がいいと思いますね。（^_^）

花は、葉が出る前に咲きますが、花が咲き終わる前に葉も出てきているようです。

ハナズオウの花と葉

こちらと、つぎの写真は、大阪公立大学附属植物園で撮らせてもらったものです。

光のかげんか、花のいろが赤みがかっていますが、あちこちから葉が出てきているのが見られます。

ご覧のようにハート形をした可愛い葉で、枝のあちこちから出てきていますが、

光沢のあるきれいな葉で、縁にギザギザは見られません。

やがて花が落ちて実をつけ、葉が増えて、実を充実させ、秋には黄葉します。

白い花のハナズオウ

近くには、白い花のハナズオウも咲いていました。

白もきれいですが、ピンクの花の方が、やはり人の目を引き付けるように感じます。

ハナズオウは、このように、枝があまり横に広がらず、ホウキ形と呼ばれる樹形になるのも特徴です。

花がきれいで、低木、面積を取らず、暑さ寒さに強い育てやすい樹なので、庭木などに適しているとされます。

花が終わると実をつけますが、意外なことに、ご覧のように、エンドウマメのような鞘状の実になります。

花が密につくので、実もたくさん集まってつけていますが、

つけた実は、秋になると褐色になり、長く枝に残ります。

桜のような派手さはありませんが、春に特徴のある花を咲かせる花木で、毎年気になる存在だと思います。

ハナズオウ（花蘇芳）は、中国原産のマメ科ハナズオウ属の落葉低木で、日本へは1695年（江戸時代中期）以前に渡来したとされます。

花のいろが、スオウ（蘇芳）から作られた染料のいろににているとして名づけられたといわれます。

学名は、Cercis chinensis

英名は、Chinese redbud

花期は3～4月で、葉が出る前に、ピンク（赤紫）や白で長さが1cmほどの蝶形花をつけます。花には花柄がなく、枝に直接花がつくのが特徴です。

花の後につく実は、エンドウマメのような鞘状で細長く、秋に褐色になって枝に残ります。

葉は互生し、ハート状で光沢がありますが、縁に鋸歯はみられません。

樹高は2～3ｍで、枝はあまり広がらず、ホウキ状の樹形になります。

また、暑さ寒さに強く、育てやすいことなどから、庭木などによく植えられています。

花言葉は、「喜び」「目覚め」「高貴」「豊かな生涯」「裏切り」「不信仰」で、3月16日の誕生花です。

「喜び」「目覚め」「高貴」「豊かな生涯」は、日本の花言葉で、春にきれいに咲く花の姿に由来するといわれます。

「裏切り」「不信仰」は、西欧の花言葉で、キリスト教の十二使徒の一人であるイスカリオテのユダが、イエスを裏切ったことを悔い、セイヨウハナズオウの木で命を絶ったことに由来するといわれます。

参照サイト

庭木図鑑樹木ペディア　ハナズオウ

花言葉.net　ハナズオウ