道路沿いの壁面からオオイタビの枝が、勢いよく飛び出しています。冬にもきれいな緑いろを保ち、厚く光沢のある葉をつけるクワ科イチジク属の常緑低木で、雌雄異株です。壁面緑化のために植えられているようですが、茎から気根を出してしっかりと育っているようです。
道路沿いの壁面に生える常緑性ツル植物、オオイタビ(大崖石榴)
オオイタビの葉やツル
オオイタビ(大崖石榴)が、道路の壁面で育っていたので、撮らせていただきました。
緑化のために植えられたのだろうと思われますが、
この近辺の道路ぞいには、あちこち生えていて、よく目につきます。
ツル性なのですが、見た目は長く伸びている感じではなく、
枝分かれしたたくさんの枝が、壁面から離れるように伸びています。
オオイタビは、関東南部以西に分布するクワ科イチジク属の常緑つる性低木ですが、
このように、壁面を緑化するために植えられるようです。
名前は、イタビカズラににており、実が大きいことから、オオイタビと名づけられたといわれます。
また、オオイタビのイタビは、イヌビワの別名で、実がイヌビワににていて大きいことに由来します。
広いコンクリートの壁面にも茎から気根で根を出して固定し、広がってくれるので緑化には都合がいいようです。
また、オオイタビは、暑さや乾燥にも強いことも、このような場所で育てるに適しているようです。
こちらは、壁面から離れて伸びた枝ですが、ツバキの葉を思わせるようなきれいな緑いろで光沢があります。
葉は茎に互生し、厚みがあって、長4~9cmほどの楕円形で、鋸歯はみられません。
こちらは、伸びた枝の下から見た、茎の様子です。
普通の樹の枝のように、たくさんに枝分かれしてのびており、普通にツル性植物のようには見えません。
この樹は、年数が経過するとこのような形になり、普通のツル性植物とは少し違った育ちかたをするようです。
オオイタビの株全体は、このような感じです。
ツルは気根を出して、壁面にそってひろがり、
先端は、このように壁から離れて、飛び出すように伸びています。
同じつる性植物でも、根元から先端まで、壁面にくっついて伸びるツタとは違った成長の仕方のようです。
オオイタビの実
こちらは、素材サイトから借用したもので、オオイタビの実です。
オオイタビの花は、イチジクやイヌビワと同じようにカノウ(花嚢)と呼ばれる実の中に咲きます。
そして、雌雄それぞれの樹のカノウ(花嚢)の中に雌花と雄花を咲かせ、
雄花の中でコバチが孵化し、花粉をつけて雌花の花嚢に入って受粉するそうです。
その後、雌花の花嚢は果嚢と呼ばれる実に変化します。
楕円形から球形で長さ3~5cmで、11~1月に熟すと紫に変化し、食べることができるようです。
オオイタビの基本情報・花言葉
オオイタビ(大崖石榴)は、東アジア南部や日本の関東南部以西に分布するクワ科イチジク属の常緑つる性木本で雌雄異株です。
名前は、イタビカズラににていますが、実が大きいため、オオイタビと名づけられました。
なお、オオイタビのイタビは、イヌビワの別名で、実がイヌビワににていて大きいことからつけられたたといわれます。
漢字表記では「大崖石榴」となりますが、崖に生えるザクロ(柘榴)のような実をつける樹で、実が大きいということのようです。
学名は、Ficus pumila
英名は、Creeping fig,、Climbing fig
花期は7~9月で、カノウ(花嚢)と呼ばれる実の中に咲きます。(嚢は、袋を意味します。)雌雄それぞれに雌花と雄花を咲かせますが、雄花の中でコバチが孵化し、花粉をつけて雌花の花嚢に入って受粉します。
雌花の花嚢は果嚢に変化し、楕円形から球形で長さ3~5cmになります。その後、11~1月に熟すと紫に変化します。
雌花につく雌果嚢は食べられますが、雄果嚢は食べられないようです。
葉は、ツルに互生し、厚みがあって長4~9cmの楕円形で光沢があり、鋸歯はみられません。若い葉は、菜は長さ2cm 幅1cmほどで、赤みを帯びます。
ツルから気根を出すことによって樹やコンクリートなどに固着して登ります。また、ツルや葉を傷つけると白い乳液をだします。
コンクリートなどの壁面にそって伸びて育つため、緑化用に植栽されるたり、観葉植物として用いられます。
花言葉は「知識」で、11月6日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia オオイタビ
ガジ丸の島 オオイタビ
松江の花図鑑 イタビカズラ
庭木図鑑 樹木ペディア オオイタビ
趣味の花図鑑 オオイタビ