道路沿いの広場に、匍匐性の常緑低木の樹が広がっています。北アメリカ西部原産のヒノキ科の匍匐性常緑低木のアメリカハイネズと思われ、その様子を書きました。名前は、アメリカ原産で、地を這うように育ち、葉がネズ(ネズミサシ)ににていることに由来します。
地面を這って伸びる針葉樹はアメリカハイネズ?
アメリカハイネズの葉
よく通る道路の近くに、冒頭の写真のように、匍匐性の針葉樹が一面に広がっているので撮らせていただきました。
10m×10m以上はあると思われる広い面積に、隙間なく緑の葉が広がっています。
最初に見たときは、樹がこのように地面を這っているのを見たことがなたったので、感動しました。
グランドカバーとして植えられているようですが、他にはなにも生えておらず、繁殖力の強さを感じます。
ハイネズの名前は、地を這うように育ち、葉がネズ(ネズミサシ)ににていることに由来しますが、
こちらは、鱗片状の葉の様子などからアメリカハイネズではないかと考えました。
ハイネズの種類は多いので、間違っているかもしれません。間違っていたらご容赦ください。
枝の先端はこのように、勢いよく伸びています。
枝が地面に沿って長くのび、その枝の両側にたくさんの葉がついています。
伸びた枝の節は地面に接触すると発根し、さらに広がるようです。
そして、このような枝がたくさんあつまって、ジュウタンのようになっています。
葉はヒノキと同じように、ちいさな枝に鱗片状の葉がつき、枝全体は扁平になっていますが、ヒノキにくらべて枝は短いようです。
普通の樹の枝は、地面から高い位置につきますが、この樹は、地面を這って四方に長く伸びています。
この違いはどうして起こるのでしょうか。不思議だと思います。
アメリカハイネズの実
こちらは、7月に撮ったものですが、
枝のあちこちに、まばらに5mmほどの大きさの白い実がついていました。
アメリカハイネズは、春はやく花を咲かせ、雌の樹にはこのような実をつけます。
実はそのまま長くのこり、1年ほどたつと、灰緑色に変化します。
こちらは、12月の葉の様子です。
夏のきれいな緑と違って、茶色い緑というのでしょうか、くすんだ感じです。
この理由はよくわかりませんでしたが、同じ針葉樹のスギも冬に茶色く変化します。
スギの場合は、葉の中の葉緑素が少なくなるために、ロドキサンチンと呼ばれる色素があらわれて赤くなるとのことです。
アメリカハイネズでも同じようなことが起こっているのでしょうか。
やはり、アメリカハイネズには、暖かくなり、きれいな緑でいきいきとした葉の方が似合っているようですね。
本日も読んでいただき、ありがとうございました。 (^◎^)
アメリカハイネズの基本情報・花言葉
アメリカハイネズ(アメリカ這杜松)は、北アメリカ西部原産のヒノキ科ビャクシン属の匍匐性で低木針葉樹で、雌雄異株です。
名前は、アメリカが原産で、地を這うように育ち、葉がネズ(ネズミサシ)ににていることに由来します。
学名は、Juniperus horizontalis
英名は、Carpet juniper、 Creeping cedar,、Creeping juniper
雌雄異株で、春はやく、雌雄の樹に雌花と雄花を咲かせます。
実は球果で、若いうちは白緑色ですが、成熟するとワックスに覆われて灰緑色になります。
葉は青緑色~灰青色で、鱗片状になって先端が尖ります。幼木は針葉ですが、成長すると次第に鱗葉が増え、針葉と鱗葉が混在します。
匍匐性で、四方に枝を伸ばし、枝先は下垂し、茎が地面に接すると、節から発根して這い広がります。
花言葉は、「保護」「奪われることのない愛」。
参照サイト
Wikipedia ハイネズ
植物写真鑑 アメリカハイネズ
pictureThis アメリカハイネズ