ヒマラヤユキノシタは、地下の根茎から上に伸びた大きく革質の根生葉をつけ、その間から花茎を伸ばした花序に、ピンクや白いきれいな花をさかせます。ヒマラヤ地方原産のユキノシタ科の常緑性の多年草で、冬から春にかけて長く咲き続けます。
冬から春にピンクの花が咲くヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下)
ヒマラヤユキノシタの花
道路沿いの花壇で、ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下)が咲いていたので、撮らせていただきました。
以前から、大きな葉を見かけていて、何の花かと思っていたのですが、
11月末から写真のようなピンクのきれいな花が咲き始め、名前がわかりました。
冬にも雪の下から緑の葉を見せることからこの名前がつけられたそうです。
ヒマラヤ地方原産のユキノシタ科の多年草で、日本へは明治初期の渡来したといわれます。
ヒマラヤユキノシタは、地下の根茎からのびた大きな葉がつけ、その間から1本の花茎を伸ばし、
花序になって直径1~3cmほどの花をたくさんつけ、目を引きます。
花びらは5~6枚で、花びらに囲まれて10~12本の雄しべと一本の雌しべがついています。
こちらはツボミの状態ですが、地面から伸びた太い褐色の花茎にたくさんついており、
これからの寒いこの時期に花を咲かせようと元気そうです。
花期は12~5月ごろといわれ、長く咲き続け、楽しませてくれそうです。(^_^)
花言葉は、「順応」「忍耐」「深い愛情」「情愛」「秘めた感情」で、3月23日の誕生花です。
「順応」は、高山植物なのに日本の気候でもよく育つことから、
「忍耐」は、冷たい雪の下でも緑を保ち育つことから、つけられたといわれます。
「深い愛情」「情愛」「秘めた感情」は、花の姿にちなむともいわれるようです。
花茎は、このように地面から四方に伸びたたくさんの葉の間から、
30cmほどの高さに伸びて花を咲かせていますが、花が重いからでしょうか、
このように少し傾くものも見られます。
ヒマラヤユキノシタの葉
こちらは、花をつけていない株です。
ヒマラヤユキノシタは、地下の太い根茎がよく伸びて広がるようで、
あちこちで株になって、このように長い葉柄を持った葉を出しています。
葉は、長さ15~20cm 幅10cmほどの楕円形状で、革質で光沢があり、丈夫そうです。
一旦根を張ると、手をかけなくてもよく育つので、グランドカバーなどにも適しているといわれます。
はるばるヒマラヤからやってきて、寒い冬にきれいな花を咲かせるうれしい花、いいですね。
ヒマラヤユキノシタの基本情報・花言葉
ヒマラヤユキノシタ(ヒマラヤ雪の下)は、ヒマラヤ地方原産の園芸品種で、ユキノシタ科ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)の多年草です。
名前は、冬にも雪の下から緑の葉を見せることからつけられたといわれます。
別名は、ベルゲニア、オオイワグンバイ(大岩軍配)、オオイワウチワ(大岩団扇)など。
ベルゲニアは、ドイツの植物学者である「Bergen」氏の名前に由来します。
学名は、Bergenia stracheyi
英名は、 Himalayan creeping saxifrage
花期は、12中旬~5月ごろで、葉の間から伸びた花茎の先に、集散花序になってピンクや白い花を咲かせます。
花の直径は1~3㎝ほどで、花びらは5~6枚、雄しべは10~12個、雌しべは1個で柱頭は2~3裂します。
葉は、太い根茎から出てロゼット状に生え、長さ15~20cm 幅10cmほどの楕円形状で、革質で光沢があります。
草丈は15~30cmほどになります。
ベルゲニア属は原産地では8種類あるとされますが、園芸品種もたくさん開発されており、
ベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれます。
根ずくと放任しておいても育つため、グランドカバーなどに植えられます。
ヒマラヤユキノシタの花言葉は、「順応」「忍耐」「深い愛情」「情愛」「秘めた感情」で、3月23日の誕生花です。
「順応」は、高山植物なのに日本の気候でもよく育つことから、
「忍耐」は、冷たい雪の下でも緑を保ち育つことから、といわれます。
参照サイト
Wikipedia ヒマラヤユキノシタ
みんなの趣味の園芸 ヒマラヤユキノシタ
季節の花 300 ヒマラヤユキノシタ
かぎけん花図鑑 ヒマラヤユキノシタ
花言葉事典 ヒマラヤユキノシタ
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