山の樹々の紅葉を撮りました。山全体を彩る、赤、黄、褐色の紅葉と、緑の常緑樹がきれいです。赤いイロハモミジ、黄色いイタヤカエデ、褐色のヒメシャラ、それぞれの紅葉の様子も見てみました。
山の樹々の紅葉
山一面の紅葉
毎年のことですが、ことしも紅葉を撮りました。
私の撮影技術では、自然の迫力を伝えきれませんが、山の紅葉を見ていただければと思います。
まえの写真は、遠方が人工林になっていて、緑が目立ちますが、
手前は、岩場になっていて雑木のこってが生えているため、
きれいに紅葉しています。
岩肌の間に見られる赤い紅葉がみごとです。
ぽつぽつと生えた常緑樹を囲んで生えた雑木林の紅葉です。
青空のもとの、緑と黄、赤の色どり、人工的な紅葉とは違った美しさだろうと思います。
こちらは、常緑樹が優先した林の中の紅葉です。
山の紅葉は、場所によって林相が違うため、いろんな姿を見せてくれています。
それぞれに味わいがあるように思いますが、どうでしょうか。
以下、樹に近づいて撮ってみました。
いろんな樹の紅葉
イロハモミジの赤い紅葉です。
場所によっていろの様子は違うようですが、
日の当たる場所で真赤に紅葉する姿は一番目を引くようです。
Wikipediaによると、赤、黄、褐色などの紅葉は、
樹によって色素を作り出す能力の違いと、
気温、水湿、紫外線などの自然条件の作用による酵素作用発現の違いが、複雑にからみあって起こる現象とのことです。
赤い紅葉は、アントシアンと呼ばれる色素によっておこっており、
クロロフィルなどが分解される葉を守る役割をしているとのことです。
山のあちこちで、このように緑で囲まれたイロハモミジの紅葉が見られます。
見るたびに、どちらがきれいかと比較しながら見るのも楽しいと思います。
あまり見かけないようですが、このような紅葉もみられます。
雑木の日陰になっているためでしょうか、
黄と赤が混じってあって紅葉しています。
環境条件によって、いろんな色どりになるようですね。
こちらは、イタヤカエデの黄葉です。
五角形状の葉が茂る様子が屋根を葺く板のようだとして、
イタヤカエデと呼ばれるようになったといわれます。
イロハカエデの赤と違って黄色い紅葉です。
イタヤカエデについては、記事にしていますので、よろしかったらこちらもご覧ください。
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下から見た、イタヤカエデです。
上からみた黄色い紅葉に較べて茶色っぽく見えますが、青空に生えてきれいです。
黄葉は、葉に含まれているカルテノイドと呼ばれる黄色い色素が、
秋になって、葉のクロロフィルが分解するために目立つようになったものとのことです。
こちらは、ヒメシャラの茶色い紅葉です。
茶色い紅葉は、褐葉(カツヨウ)と呼ばれるようです。
黄葉と同じように、葉に含まれているタンニン性などの褐色の色素が、
秋になって目立つようになったものとのことです。
大きく育った樹全体を濃い茶色の葉が覆っていて、目を引きます。
ヒメシャラの紅葉については、記事にしていますので、こちらもご覧ください。
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いろんな樹が、いろんな色で紅葉して、冬を迎える準備をしていますが、
人はそれを見てきれいだと楽しませてもらっている、植物に感謝です。
参照サイト
Wikipedia 紅葉