コエビソウ(小海老草)につく赤い苞と白い花

2022年11月19日

コエビソウは、6~11月ごろに枝先に連なった赤い苞をつけ、先端に白い唇形花を咲かせます。連らなった苞の形が小海老のように見えるのが、名前の由来です。メキシコ原産のキツネノマゴ科の半常緑低木ですが、寒さに弱いため露地植えにすると冬に枯れることが多いと言われます。

コエビソウ(小海老草)につく赤い苞と白い花

コエビソウの花

たくさん咲くコエビソウの花(10月8日)

車で通りかかった道端に植えられたコエビソウにたくさんの花が咲いていました。

樹高は1mほどで、たくさんに枝分かれした枝の先に、赤い色をした海老のような花がついていて、目を引きます。

赤く連らなっているのは苞で、少し曲がっているので、海老のように見え、名前のもとになっています。

そして、その先から飛び出している白いものが花で、上下の分かれた唇形花です。

コエビソウ(小海老草)は、メキシコ原産のキツネノマゴ科キツネノマゴ属の半常緑低木で、

以前記事に書いたキツネノマゴと同じ仲間のようですが、あまりにていないように思います。

キツネノマゴについては、つぎの記事をご覧ください。

8~10月に赤紫いろの花を咲かせるキツネノマゴ(狐の孫)

キツネノマゴ(狐の孫)は、花期8~10月ごろに茎の先端に穂状花序をつけ、赤紫の小さな花を咲かせます。花言葉は「女性の美しさの極致」など。中国、朝鮮半島、インドシナ、インドなどや、日本の本州以南に分布す ...

近づいてみたのが、つぎの写真です。

コエビソウの苞と花

苞は葉が変化したものと言われますが、たしかに葉のような形で連なっています。

先端についた花の形がよくわからない写真になってしまいましたが、上下に分かれた唇形花で、

下唇には赤紫の斑点がついています。

また、長く連なった苞は花びらと違って丈夫なため、枝に長くついているようです。

コエビソウの花

こちらは、素材サイトから借用したものですが、

咲いてまもないころの写真のようで、苞のいろが薄い緑いろをしています。

また、長く伸びた花は上下に分かれ、したの花びらは先が3つに分かれ、赤い模様がついています

コエビソウの花びらについた斑紋

キツネノマゴもした唇に赤紫の模様をつけますが、コエビソウも同じように斑紋が見られます。

花言葉は、「思いがけない出会い」「女性の美の極致」「ひょうきんな」「おてんば」で、11月28日の誕生花です

「思いがけない出会い」や「女性の美の極致」は、連なって色が変化していく苞の先で咲く白い花の様子から、

「ひょうきんな」「おてんば」は、エビのように曲がった苞の姿からつけられたようです。

コエビソウの茎・葉

コエビソウの茎と葉

茎は上部で枝分かれし、その先に花を咲かせますが、

葉は枝に対生し、長さが5~8㎝ほどの先の尖った楕円形~卵形になります。

樹高は、高いものは2mほどになると言われますが、普通は1mほどのことが多いようです。

メキシコから来てユニークな花を咲かせるコエビソウ、長く咲いて楽しませてくれています。

コエビソウの基本情報・花言葉

コエビソウ(小海老草)は、メキシコ原産で、キツネノマゴ科キツネノゴマ属の半常緑低木です。

半常緑低木と書きましたが、耐寒性が低く、南関東以西で冬に落葉しますが、越冬は可能と言われます。

名前は、枝の先に連なってついた苞(ほう)の形が、小海老ににているとしてつけられました。

別名は、ベロペロネ。ギリシャ神話に由来します。

学名は、Justicia brandegeeana

英名は、Shrimp plant

花期は6~11月で、連なった苞の先端から白い唇形花を咲かせます。

唇形花は、2~3㎝の長さで下唇が3裂し、中央に赤紫色の模様がつきます。

連なった苞は、最初は薄緑色からクリーム色ですが、秋に赤く変化します。

葉は対生し、5~8㎝ほどの先が尖った楕円形~卵形です。

樹高30~100㎝ほどで、枝はよく分枝します。

コエビソウの花言葉は、「思いがけない出会い」「女性の美の極致」「ひょうきんな」「おてんば」で、11月28日の誕生花です

「思いがけない出会い」「女性の美の極致」は、連なって色が変化していく苞の間で咲く白い花の姿から、

「ひょうきんな」「おてんば」は、エビのように曲がった苞の様子からつけられと言われます。

参照サイト

Wikipedia コエビソウ

ガーデニングの図鑑 コエビソウ

花ろ緑の図鑑 コエビソウ

弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 コエビソ

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