ピンクの花がきれいサフランモドキ、サフランとの違い

2022年9月29日

 サフランモドキは、6~10月ごろに、直径6cmほどのピンクの花を咲かせます。ヒガンバナ科の多年草で、30cmほどの花茎に1個の花をつけます。江戸時代末期に渡来し、サフランと命名されましたが、明治時代に間違いに気づきサフランモドキと変更されました。

ピンクの花がきれいサフランモドキ、サフランとの違い

サフランモドキの花、サフランとの違い

サフランモドキの花

夏から、サフランモドキのピンクの花が咲いています。

一時花が咲くのを休んでいたようですが、9月中ごろからでしょうか、

ふと見ると、また元気に咲いていました。

地面から30cmほどに伸びた花茎に先に、一つだけ直径6cmほどの花を咲かせます

長い楕円形状の、ピンクの花びらを3枚と、少し花広の萼が3枚ついていて、目を引きます。

白く長くのびた1本の雌しべの先は3つに分かれています。

黄色い葯をつけた雄しべは6本ついていて、たくさんの花粉を出すようで、

花びらにもついているようです。(^_^)

花言葉は、「清純な愛」「陽気」「喜び」「歓喜」「便りがある」で、9月30日、10月23日の誕生花です

ピンクできれいな花にふさわしい、明るく元気をもらえる花言葉ですね。

風にそよぐサフランモドキ

こちらは8月に撮ったものです。

暑いのか少し元気がなさそうですが、風に吹かれてそよぐ様子も味わいがありました。

サフランモドキは、メキシコ・ガテマラ原産で1845年ごろに渡来した鑑賞用草花で、

ヒガンバナ科タマスダレ属の球根性多年草です。

ヒガンバナもタマスダレ(詳しくは関連投稿をご覧ください。)も、いま盛んに咲いて、秋を賑わせていますが、

サフランモドキも同じ仲間で、みんな有毒植物です。

葉が食用植物のニラやノビルなどに少しにているので、間違って食べないように、注意が必要です。

サフランモドキの名前は、江戸末期に日本に渡来したときに誤ってサフランと呼ばれていましたが、

明治時代になって間違いに気づき、サフランモドキと変更されたとのことです。( >_< )

サフランモドキとサフランの違い

それではサフランがどんな花なのかと気になって、調べて見ました。

つぎに写真がサフラン(番紅花)の花です。

サフランの花

こちらは素材サイトで借用した写真ですが、サフランモドキににていますが、

花弁のいろが紫で、垂れ下がった3本の赤い雌しべである点が大きく違っています

また、アヤメ科クロッカス属の多年草で、サフランモドキとは違う種類になります。

サフランの雌しべは、香辛料や生薬として利用されるのも特徴で、

青銅器時代から栽培されていたと言われ、

いまも盛んに栽培されているようです。

以上から、サフランモドキとサフランの花の違いをまとめました。

サフランモドキとサフランの違い
サフランモドキ サフラン
科属 ヒガンバナ科タマスダレ属 アヤメ科クロッカス属
花弁のいろ ピンク
雌しべのいろ
雌しべの数 1本 3本
花期 6~10月 10~11月

サフランとサフランモドキの花は、違いがはっきりしているので、間違うことはなさそうですね。 (^◎^)

サフランモドキの葉や花茎

サフランモドキの葉と花茎

サフランモドキは地下に鱗茎があり、そこから葉や花茎を出します。

写真のように、地面からたくさん葉と、太い花茎がのびているのが見られます。

一つの鱗茎から、長さ15~30cm 幅7mmほどの葉が7~10本と、1本の花茎がのびます。

鱗茎は、直径1~2.5cmほどの卵形で、分球して増えます。

秋に咲くピンクのサフランモドキ、モドキとついていますが独自のきれいな花で楽しませてくれています。

サフランモドキの基本情報・花言葉

サフランモドキは、メキシコ・ガテマラ原産で1845年ごろに渡来した鑑賞用草花で、ヒガンバナ科タマスダレ属の球根性多年草です。

名前は、江戸末期に日本に渡来したときにサフランと間違えられて呼ばれていましたが、

明治時代になって誤りであることがわかったため、サフランモドキと名づけられました。

学名は、Zephyranthes carinata

英名は、rozepink zephyrilly, rain lily

花期は6~10月で、長さ30cmほどの花茎の先に、直径6cmほどのピンクの花を咲かせます。

花びらは6枚に見えますが、3枚は外花被(萼)で、3枚が中花被(花弁)で、長楕円状倒披針形になります。

雄しべは6本で先端に黄色い葯をつけます。

雌しべは白いいろで、雄しべより長くのび、柱頭は3つに分かれます。

葉は長さ15~30cm 幅7mm程で、春から秋に1個の鱗茎から7~10個ほど出ます。

葉の形は線状で質は厚く、表側に浅い縦溝がつきます

地下に、直径1~2.5cmほどの卵形の鱗茎があり、1本の花茎と7~10本の葉を出します。

サフランモドキは鑑賞用に花壇や鉢で栽培されますが、あたたかい地方では野生化している地域もあると言われます。

また、全草にアルカロイド等を含む有毒の草花なので注意が必要です。

サフランモドキの花言葉は、「清純な愛」「陽気」「喜び」「歓喜」「便りがある」で、9月30日、10月23日の誕生花です

ピンクできれいな花にふさわしい、明るく元気をもらえる花言葉ですね。

参照サイト・書籍

Wikipedia サフランモドキ サフラン

Green Snap  サフランモドキ

弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 サフランモドキ

森 昭彦著 秀和システム 「帰化&外来植物 見分け方マニュアル 950種

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