キツリフネ(黄釣船)は、6~9月に3~4cmほどの黄色い花を咲かせます。花びらが上下につく唇形花で、上につく小さな1枚と、下につく大きな2枚からなり、3つの萼の一つは袋状で細長く後方に伸びます。花の形から、別名はホラガイソウ(法螺貝草)。
6~9月に咲くキツリフネ(黄釣船)の黄色い花
キツリフネの花
道路沿いに、キツリフネ(黄釣船)が群生し、たくさんの黄色い花が咲いていました。
初めて見る花だったのでgoogleレンズで調べたところ、名前はキツリフネで、ツリフネソウ科の一年草だとわかりました。
(googleレンズは、確認は必要ですが、参考になることが多くよく使われてもらっています。)
名前は、ツリフネソウ科に属し、黄色い花が咲くことに由来します。ツリフネソウが赤い花が咲くのに対して、こちらは黄色い花になります。
また、花の形がホラガイ(法螺貝)ににているとして、ホラガイソウ(法螺貝草)とも呼ばれるようです。
写真のように少し変わった形をした花で、葉腋から伸びた花柄の先に、3~4cmの黄色い花を咲かせます。
花の構成は、つぎにようになっています。写真と見較べながら読んでいただくとわかりやすいかと思います。
花は、葉の腋から出た花柄の先に、花びらについた萼を介してぶら下がっています。
花びらは3枚の唇形で、上に小さな1枚が反り返ってつき、下に大きな2枚がついており、奥に赤い斑紋がみられます。
また、萼片は3個つきますが、一個は袋状で後方に伸びて先が尖っています。
花が咲き出してから時間がたっているようで、花の近くには、細長く伸びた実も写っています。
まだ緑色ですが、熟くすと触れるだけで、種を弾き飛ばすようです。
このように、ここでは、群生してたくさん生えています。
道路の山側なので、湿っぽく、キツリフネの生育環境に適しているのではないかと思います。
キツリフネの葉や茎
草丈は70cmほどで、茎は赤みをおびていて、途中で枝分かれし、その先に花をつけているようです。
葉は茎に互生し、長楕円形~卵形で長さ4~10cm 幅2~5cmで柔らかく、先端は鈍頭で、縁に緩い鋸歯が見られます。
初めてみる花ですが、改めていろんな野草があるものだと認識しました。
キツリフネの基本情報・花言葉
キツリフネ(黄釣船)は、ユーラシア大陸や北米大陸に分布し、日本全土の湿っぽい場所で自生する、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草です。
名前は、ツリフネソウ科で、黄色い花が咲くことに由来します。
別名は、ホラガイソウ(法螺貝草)。花の形がホラガイににていることに由来します。
学名は、 Impatiens noli-tangere
英名は、Touch-me-not Balsam、Yellow Balsam
花期は6~9月で、葉腋から伸びた花柄の先に、3~4cmの黄色い花を咲かせます。
花びらは5枚で、上に小さな1枚が反り返ってつき、下に大小2枚が合着した大きな2枚がついていますが、奥に赤い斑紋がみられます。
また、萼片は3個つき、一個は大きな袋状で後方に向かって先が尖ります。
果実は線型の蒴果で、熟すと刺激を受けることにより、種を弾き飛ばします。
葉は互生し、長楕円形~卵形で長さ4~10cm 幅2~5cm、柔らかく先端は鈍頭で、縁に緩い鋸歯があります。
草丈は40~80cmで、直立した茎は分岐します。
キツリフネの花言葉は、「私にさわらないで」「期待」「安楽」「じれったい」で、10月27日の誕生花です。
参照サイト・書籍
Wikipedia キツリフネ
野草図鑑 キツリフネ
Flower Library キツリフネ
Tom’s 素人植物図鑑 キツリフネ
高村忠彦監修 日本文芸社 「季節の野草・山草図鑑」