5月に咲くオダマキ(苧環)の赤い花

2022年5月31日

5月にオダマキ(苧環)の赤い花が咲いています。直径約3cmで、中心に5枚の花びら(萼片?)がつき、長い距をもった独特の形の花で、30cmほどの茎の先に複数咲いています。名前は、花の形が、紡いだ糸を巻くオダマキににていることに由来します。

5月に咲くオダマキ(苧環)の赤い花

オダマキの赤い花

オダマキの花

近くの道のそばで変わった花を見かけました。

調べて見ると、オダマキ(苧環)の仲間で、キンポウゲ科オダマキ属「Aquilegia atrata」と呼ばれる種族のように思われますが、資料がすくなく、はっきりしません。日本でよく流通している、Aquilegia vulgarii(セイヨウオダマキ)とは少し違った品種のように思われます。この花の名前をご存じの方がおられましたら、お教えください。 m(__)m

花の色は、ワインレッドというのでしょうか、赤い花で、30cmほどの高さに伸びた茎が複数に枝分かれし、その先でさいています。

直径は3cmほどで、5枚の丸みを帯びて広がった萼片(?)と、その外側に細長い距(キョ)がついています。

そして、花の中心部にたくさんのシベ(蕊)が伸びています。(距とは、萼片や花冠の根元につく突起物のことです。)

セイヨウオダマキの解説を見ると、花びらは筒状になってついているとのことですが、この花には見られないようです。

オダマキのツボミと花

茎はコンクリートの割れ目から2本伸びており、それぞれ途中で枝分かれして、その先に花をつけています。

花は横向きに咲いていますが、ツボミなのでしょうか開く前は下を向いています。

別の角度から撮ってみました。

2本の茎に咲くオダマキ

茎の上部には葉がほとんどついておらず、曲がりながら枝分かれした先に花がついています。

下を向いたオダマキの花

こちらは、別の株で、花が開く前の様子ですが、このように、萼片や距が垂れ下がっています。

オダマキの葉

オダマキの葉

葉は、地面ちかくにつく根性葉と、茎につく葉(少ない)が見られます。

いずれも、3出複葉で、小葉には切れ目が入っていますが、根出葉には葉柄がついています。

この葉の形は、オダマキの仲間の特徴のようです。

初めて見る花で、どこから来た花なのか、よくわかりませんが、もう少し調べて見たいと思います。

オダマキの基本情報・花言葉

オダマキ(苧環)は、アジア、ユーロッパ、日本に約70種類が自生し、外国産のものは園芸品種として栽培され、

日本産のものは山野草として親しまれているキンポウゲ科オダマキ属の多年草です。

オダマキの名前は、花の形が、紡いだ糸を巻いたオダマキ(苧環)ににていることに由来します。

別名は、イトクリソウ(糸繰草)。糸巻きににていることに由来します。

学名は、Aquilegia L.

英名は、Columbine

花は、茎の先に総状花序になって複数の花を咲かせます。花の直径は約3cmで、中心部に5枚の花びらがつき、外側に萼片が変化した長い距がつきます。

また、花の中心部にたくさんのシベ(蕊)がつきます。

葉には根出葉と茎葉の2種類があり、3出複葉になりますが、小葉は縁に割れ目が見られます。

また、根出葉には葉柄があり、茎につく葉は互生します。

草丈は30~90cmになります。

オダマキ属の花は、全草有毒とされています。

なお、ここで扱ったオダマキは、キンポウゲ科オダマキ属Aquilegia atrataと呼ばれる種族のように思われます。

だだ、資料が少なく確実ではないと思われるので、題名はオダマキとしました。

花言葉は、般的には「愚か」、赤は「心配して震えている」で、5月29日の誕生花です

英名のコランバインは、ヨーロッパの道化芝居に登場する娘の名前で、花がその娘が持つ杯に花姿が似ているためにつけられましたが、道化役にちなんで「愚か」とつけられました。また、この花がヨーロッパでは「捨てられた恋人」のシンボルになっていることから、「心配して震えている」とつけられたいわれます。

参照サイト

Wikipedia オダマキ属 Aquilegia atrata

EVERGREEN セイヨウオダマキ

GKZ植物事典 アクイレギア・アトラータ

みんなの趣味の園芸 あかげらさんの園芸日記

ボタニック ガーデン アクレイギア・アトラータ

花言葉-由来 オダマキ

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