カモガヤ(鴨茅)の茎につく薄緑や薄紫の小穂と花粉症

2022年5月27日

カモガヤは5~7月に、茎の先に長さ10〜20cmの円錐花序になって、薄緑や薄紫色の小穂をつけます。小穂についた小花からは花粉が飛び、花粉症の原因になるため、要注意外来生物に指定されています。明治初期に牧草用に輸入されたイネ科の多年草です。

カモガヤ(鴨茅)の茎につく薄緑や薄紫の小穂と花粉症

カモガヤの小穂

カモガヤの薄緑の小穂

道路沿いの空き地で見かけたカモガヤ(鴨茅)の小穂です。

1mほどに伸びた茎の先に、20cmほどの円錐花序になって、10mm前後の小穂がたくさんのついています。小穂は、複数の小花からなり、鱗片状につらなっています。

英名は cock's-foot grass ですが、 cock(ニワトリ)を duck(カモ)と間違えて、カモガヤと名づけられたといわれます。

なお、カヤ(茅)は、イネ科やカヤツリグサ科の草本の総称です。

オーチャードグラス、キヌイトソウ(絹糸草)などとも呼ばれます。

カモガヤの原産地はヨーロッパから西アジアで、明治初期に牧草用に輸入されましたが、いまは、日本全土に分布しているようです。

花粉症の原因になっており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。(^ ^;)

たくさんついた薄紫の小穂

こちらには、薄緑の小穂がついています。花が咲いた状態なのでしょうか、小花の先からシベが出ているようです。

スギ花粉が2~4月ごろに飛散し、数十~数百kmほど飛ぶのに対し、カモガヤは、4月下旬~7月ごろに、数十mの範囲で飛ぶとされます。

ただ、スギ花粉と同じな症状を起こすと言われるので、近くに生えている場合は、気を付けたいですね。

カモガヤの葉や茎

カモガヤに茎と葉

カモガヤの茎は高さ80~100cmになり、表面は平滑で無毛です。

葉は、葉鞘(ヨウショウ)と呼ばれる筒状の鞘で茎につき、内側に湾曲しています。また、粉白色を帯びて柔らかくなります。

カモガヤの根元

写真は、カモガヤの根元をとったものです。地下の根茎は短く近くから複数の茎がでて叢生しています。

カモガヤの花言葉は、「神聖」です。由来は不明ですが、牧草に使われてきたからでしょうか、いい花言葉ですね。

カモガヤの基本情報・花言葉

カモガヤ(鴨茅)は、ヨーロッパから西アジアが原産で、明治初期に牧草として日本へ輸入されましたが、いまは全土に分布するイネ科カモガヤ属の多年草です。

花粉がよく飛ぶ(飛散距離は数十m)ため、スギ花粉後の花粉症の原因となっており、外来生物法で要注意外来生物に指定されています。

英名は、 cock's-foot grass ですが、 cock(ニワトリ)を duck(カモ)と間違えて、カモガヤと名づけられたといわれます。

なお、カヤ(茅)は、イネ科やカヤツリグサ科の草本の総称です。

別名は、オーチャードグラス、キヌイトソウ(絹糸草)。

学名は、Dactylis glomerata

英名は、orchard grass

花期は5~7月で、花序は広い円錐形で長さ10〜20cm。小穂は扁平な楕円形で長さ7〜10mm、毛と短い芒(ノギ)があり、3〜6個の小花からなります。

果実は、披針状紡錘形で、長さは約3mm。

根生葉は長さ40〜60cm 幅6〜12mmで、粉白色を帯びて柔らかく、内側に湾曲します。

葉は、葉鞘(ヨウショウ)と呼ばれる筒状の鞘で茎につき、平滑で無毛です。

草丈は80~100cm。根茎は短く、周辺から茎をだして叢生します。

カモガヤの花言葉は、「神聖」

参照サイト・書籍

Wikipedia カモガヤ 小穂

松江の花図鑑 カモガヤ

三河の植物観察 カモガヤ

岡山理科大学 生物地球学部 葉舌と葉耳

侵入生物データベース カモガヤ

植物の育て方や豆知識をお伝えするよ! カモガヤ

林弥栄監修 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花

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