5~6月に咲くハコネウツギ(箱根空木)の白、ピンクや赤い花

2022年5月22日

ハコネウツギは、5~6月に漏斗状の花を咲かせ、はじめは白く咲き、ピンク、赤へと変化します。白と赤の花がつくのでゲンペイウツギとも呼ばれ、花言葉は「移り気」。幹が中空なのでウツギとついていますが、スイカズラ科の落葉小高木で日本固有種です。

5~6月に咲くハコネウツギ(箱根空木)の白、ピンクや赤い花

ハコネウツギの花

ハコネウツギの花

ハコネウツギ(箱根空木)に白、ピンクや赤い花が咲いています。

この花は、ツボミや咲いたばかりの花は白く、時間がたつにつれて、ピンク、赤へと変化します。一つの樹に白や赤の花が咲くので、意外な姿に目を引かれます。

このように、花の色が変化することから、花言葉は「移り気」とつけられています。(^_^)

日本固有種で、関東から中部の太平用側の海岸地帯に自生しますが、北海道から九州の浜辺などにも植えられていると言われます。

ハコネとつきますが、根拠ははっきりしないようです。また、幹が中空なので、ウツギ(空木)と名前がついていますが、ウツギの仲間ではないようです。

別名は、白や赤の花が一緒になって咲くことから、ゲンぺイウツギ(源平空木)やサキワケウツギ(咲き分け空木)などとも呼ばれます。

なお、ゲンペイ(源平)は、源氏(赤)と平家(白)が戦ったときの目印に由来し、1本の樹に赤と白の花が咲く様子を表します。

花は写真のように漏斗状の両性花で、枝先や葉腋に2~3個咲かせ、白から赤へと変化します。花の直径は2~3cmほど、長さは1.5~2cmになります。

近くで見ると、楕円状の5枚の花びらと、中心部につく1本の雌しべや、5本ほどの雄しべが印象的ですね。

ハコネウツギの白いツボミと花

この写真では白いツボミや花が多く写っており、ちらほらと、ピンクや赤い花がついています。最初に白く咲き、赤く変化していくのが想像できるかと思います。

赤く変化するハコネウツギの花

こちらは、ピンクと赤が混じって咲いています。

このような咲き方は、ほかにはあまりないのだろうと思いますが、きれいですね。

花のそばには、茶色く細長いものが上向きにたくさんついていますが、昨年ついた果実が種を落してそのまま残っているようです。

ハコネウツギの果実は2~3cmの蒴果で、11月ごろに熟して種を放出するといわれます。

ハコネウツギの葉

ハコネウツギの葉

ハコネウツギの葉は、茎に対生し、楕円形~広卵形で先が尖り、大きさは長さ6~16cm 幅4~8cmです。

葉の表面は光沢があって葉脈が目立ち、縁に細かな鋸歯があります。生き生きとしてきれいな葉だと思います。

ハコネウツギの基本情報・花言葉

ハコネウツギ(箱根空木)は、日本固有種で、関東・中部の太平洋側の海岸地帯に分布し、

北海道南部から九州に植栽されているスイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木です。

箱根と名づけられていますが、箱根近辺に自生する植物ではなく、植栽されたものが野生化して生育しているとのことです。

別名は、花のいろが白から赤に変化するため、ゲンペイウツギ(源平空木)やサキワケウツギ(咲き分け空木)。

学名は、Weigela coraeensis

花期は5~6月で、漏斗状の両性花を枝先や葉腋に2~3個咲かせ、白から赤へと変化します。

花の直径は2~3cmほどで、長さ1.5~2cmになります。

果実は蒴果で、長さ2~3cmの円筒形になり、11月ごろ熟して割れます。

葉は対生し、楕円形~広卵形で、長さ6~16cm 幅4~8cm、縁に細かな鋸歯がつき、表面は光沢があります。

樹高は5mほどになり、樹皮は灰褐色で縦に裂けめが出来て剝れます。

ハコネウツギの花言葉「移り気」で、6月12日の誕生花です

花の色が、白、ピンク、赤へと変化することに由来します。

参照サイト・書籍

Wikipedia ハコネウツギ

樹木図鑑 樹木ぺディア ハコネウツギ

弥生おばさんのガーデニングノート「花の緑の365日」 ハコネウツギ

高橋秀男校閲 池田書店 「葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑

  • B!