4月半ばを過ぎて、ヤマザクラ(山桜)が咲いています。樹々の黄緑や赤みがかった新緑がきれいな中で、白や薄いピンクのヤマザクラがきれいです。古代から親しまれてきた日本固有種で、葉と花が同時期に出て色どりがきれいです。山で咲くヤマザクラを撮りました。
新緑の中で、白や薄いピンクの花を咲かせるヤマザクラ(山桜)
近くで見るヤマザクラの花
ヤマザクラ(山桜)は、ソメイヨシノ(染井吉野)が咲き終わったあとに咲きます。
赤っぽい新緑がでるのと一緒に白から薄いピンクの花が咲き、きれいな姿を見せてくれます。この色の取り合わせがなんとも言えずきれいで、毎年見るのが楽しみです。(^⊆^)
日本のサクラに野生種は、10~11種類と言われますが、その中の一つで、日本固有種です。ソメイヨシノが開発されて普及する前は、主にヤマザクラが親しまれてきたとも言われます。
サクラの名前は、日本神話にでてくる木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)のサクヤが変化したものと言われます。別名は、ホンザクラ(本桜)。
私の近くで咲く、カンヒザクラ、クマノザクラ、ヤエザクラなどが見られ、それぞれについて記事に書いていますので、よろしければ関連投稿もご覧ください。
少し離れてとったヤマザクラですが、きれいだと思います。
こちらは、人里近くのヤマザクラですが、山でもたくさんのヤマザクラが咲いています。
山では4月半ばを過ぎて、たくさんのヤマザクラが咲いています。有名な吉野山で咲くサクラもこのヤマザクラと言われますが、同じ種類なのだろうと思います。
こちらは、道路沿いの大きなヤマザクラですが、白い花と赤みを帯びた葉がきれいです。
山で咲くヤマザクラ
このころになると樹々の新緑もきれいになってきたところで、その中で咲く薄いピンクのサクラとの共演もきれいです。
人工林の緑と違って、落葉樹の若い葉は、黄緑が新鮮で微妙に違う緑が入り混じっています。
新緑といっても、緑だけではなく、赤みがかった色が見られるのも春の葉の特徴かと思います。
つぎの写真は、国道から撮ったものですが、道路沿いに植えられた八重桜もさいています。
ヤエザクラは人が植えたものですが、ヤエザクラと遠景のヤマザクラのとりあわせもいいですね。
ヤマザクラはあちこちで咲いていますが、多いところではこのようにたくさん咲いています。咲いた花に実がつき、自生して増えているのだろうと思います。
自然の中で咲く、古来から咲き続けてきたヤマザクラも味わいがあっていいものだと思います。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。 (^◎^)
ヤマザクラの基本情報・花言葉
ヤマザクラ(山桜)は、宮城県から新潟県を北限に鹿児島県のトカラ列島を南限に分布する、バラ科サクラ属の落葉広葉樹で、日本固有種です。日本に自生する10あるいは11種の野生種の一つです。
山で咲くサクラのためヤマザクラ(山桜)と名づけられましたが、広義にはカスミザクラやオオヤマザクラを含みます。ただ、カスミザクラは花期が4月下旬から5月下旬で、若葉の色が緑色から薄茶緑であり、オオヤマザクラは花が大きく、北海道に多く分布するなどの点で、山桜と異なります。
サクラの名前は、日本神話にでてくる木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)のサクヤが変化したものと言われます。
別名は、ホンザクラ(本桜)。
学名は、Cerasus jamasakura
英名は、Yama-zakura
花期は3月下旬から4月中旬で、開花は、赤味を帯びた新芽の芽吹きと同時になります。花は、枝に散房花序で2~5個まとまってつき、直径は3cmほど、花弁は5枚の一重咲きで色は薄いピンクになります。
果実は直径1cm前後の核果で、5~6月に黒紫色に熟しますが、苦味があって食用にはなりません。
葉は互生し、大きさは長さ8~12cm 幅12cmで、倒卵形あるいは長楕円形で先がとがり、縁には鋭い鋸歯があります。
樹高は20m程度。樹皮は紫褐色で、横方向に長い皮目が多くなります。
材は緻密で、かつては浮世絵の版木などに使われました。また樹皮は光沢があり、茶筒などの容器の装飾とする樺細工に用いられます。
ヤマザクラの花言葉は、「あなたに微笑む」で、4月1日の誕生花です。
参照サイト
Wikipedia ヤマザクラ カスミザクラ オオヤマザクラ オオシマザクラ ソメイヨシノ
木のぬくもり・森のぬくもり ヤマザクラ
庭木図鑑 樹木ペディア ヤマザクラ
弥生おばさんのガーデニングノート「花と緑の365日」 ヤマザクラ
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