冬にも咲くセイヨウタンポポの黄色い花

2022年2月22日

2月中旬に、セイヨウタンポポの黄色い花が咲いていました。欧米では有用なハーブとして、食用などに活用されていますが、花期が3~5月の在来種のタンポポと違って、周年花が咲き、種をよくつけるため繁殖力が強く、外来生物法で要注意外来生物とされています。

冬にも咲くセイヨウタンポポの黄色い花

セイヨウタンポポの黄色い花

セイヨウタンポポの花(2022年2月11日)

2月11日に見かけたセイヨウタンポポ(西洋蒲公英)です。

この寒い時期にもタンポポが咲くのかと思いましたが、在来種の花期は3~5月とされますが、セイヨウタンポポは周年とされ、寒い時期にも咲くようです。

ヨーロッパ原産のキク科の多年草で、1904年、北海道に移入され、その後全国に広まったと言われます。当初は、食用目的だったとも言われます。

カントウタンポポなど、日本の在来種よくにていますが、外来種であることを示すためセイヨウタンポポと名づけられました。「タンポポ」は、花の後につく綿毛が、拓本をつくる時に墨をつけて叩く道具であるのタンポ(「短穂」、打包」)ににているとして、「タンポ穂」とよばれたとする説など、諸説あります。(詳しくは、基本情報をお読みください。

花の直径は3.5~4cmで、たくさんの舌状花をつける黄色い花は、お馴染みで懐かしく感じます。

セイヨウタンポポと在来のタンポポは見た目がそっくりなのですが、花の裏を見ることによって見分けがつきます。

セイヨウタンポポの総苞

タンポポの花の下には、花序を支える役目をしているとされる、総苞と呼ばれる葉が変形した組織がついています。

この総苞が、セイヨウタンポポでは、写真のように反り返ります。在来種では、反り返ることなくまっすぐのびるので、区別することができます。

ただし、在来種も花の盛りを過ぎると、総苞が反り返るので、注意が必要です。

セイヨウタンポポの葉

セイヨウタンポポの葉

セイヨウタンポポの葉は、狭い楕円形になりますが、波状に深く切れ込みます。

ただ、切れ込みは、深く裂したものから、鋸歯のないものまで、さまざまな形があるとされます。

西欧では、若葉は少し苦みがありますが、サラダやハーブティーなどで利用されるようです。

セイヨウタンポポの綿毛

セイヨウタンポポの花と綿毛

この時期にも、まっすぐ伸びた茎の先に、綿毛がついていました。綿毛が規則的とも思えるようについて、きれいな球状になっているのは、見事だと思います。

セイヨウタンポポは、一年中花を咲かせ、一個体だけで種子をつくることができるため、在来種に比べて種子をたくさん作ることができます。在来種は、一個体だけでは種子をつくることができず、他の株から昆虫などによって花粉を運んでもらう必要があるため、同じ仲間と群生していることが多いと言われ、繁殖力では劣るようです

拡大した綿毛

このため、セイヨウタンポポは繁殖力が強く、日本の侵略的外来種ワースト100に登録され、外来生物法で要注意外来生物とされています。

欧米では、有用なハーブとして利用されているのに、日本では悪者扱いになっているのは、残念なことですね。

在来種のカントウタンポポについては、5月に見る野草として、他の草花とともに記事にしていますので、こちらもご覧ください。

5月に見かける野草たち

5月になると、カタバミ、ジシバリ、カントウタンポポ、ヘビイチゴ、サワハコベなど、いろんな野草たちが花を咲かせ、実をつけます。野草や雑草と呼ばれ、あまり気にもかけられないようですが、毎年、元気に花を咲か ...

セイヨウタンポポの基本情報・花言葉

セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)は、ヨーロッパ原産で日本全土に分布するキク科タンポポ属の多年草です。

1904年に北アメリカから北海道に移入し、日本全土に広がったとされ、海外の原産であることから、セイヨウタンポポと名づけられました。

「タンポポ」は、花後につく綿毛が、拓本をつくる時に墨をつけて叩く道具であるのタンポににているとして、「タンポ穂」とよばれたとする説、花茎を切って切り裂いて水に浸けると反り返ると、鼓のような形になるため、タン・ポン・ポンという音の連想からという説、などがあるようです。(Wikipediaより)

学名は、Taraxacum officinale

英名は、dandelion

花期は周年で、直立つした茎の先に、直径が3.5~4cmほどの黄色い舌状花を1個咲かせます。花序を支える葉とされる総苞が、外側に反り返ります。在来種のカントウタンポポは、反り返らないため、見分けるためのポイントになります。

葉は、狭い楕円形で波状に深く切れ込みますが、深く裂したものから、鋸歯のないものまで、さまざまな形があります。

草丈は15~30cm。

なお、セイヨウタンポポは繁殖力が強く、日本の侵略的外来種ワースト100に登録され、外来生物法で要注意外来生物とされています。

一方、セイヨウタンポポは、古くからヨーロッパや中東では食用にされ、多少の苦味がある若葉はサラダやハーブティーなどに利用されてきました。また、「自然の薬局」といわれるほど、有用なハーブの一つとされ、花・茎・葉・根が、食用、ヘルスケア用、染色用、観賞用にされます。根を乾燥させて炒ったものは、コーヒーの代用品として知られています。

セイユタンポポの花言葉は、「愛の神託」 「真心の愛」 「明朗な歌声」 「別離」で、3月10日、3月27日、3月29日の誕生花です

参照サイト・書籍

Wikipedia セイヨウタンポポ タンポポ カントウタンポポ 日本の侵略的外来種ワースト100

国立環境研究所 侵入生物データベース セイヨウタンポポ

花言葉 花の持つ言葉 セイヨウタンポポ

高村忠彦監修 日本文芸社 「季節の野草・山草図鑑」

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