セイヨウキズタ(西洋木蔦、アイビー)は、大きな葉のツル性常緑植物です

2021年12月5日

セイヨウキズタ(西洋木蔦、アイビー)は、大きな葉をつけ、グランドカバーや鑑賞用に栽培されますが、成長が著しいため、管理を怠ると他の植物や庭園を覆ってしまう事があり、注意が必要です。ユーロッパや西アジアに分布するウコギ科の常緑つる性植物です。

セイヨウキズタ(西洋木蔦、アイビー)は、大きな葉のツル性常緑植物です

セイヨウキズタ(西洋木蔦、アイビー)の大きな葉

つるから伸びた葉

公園の樹の下に植えられているセイヨウキズタ、別名アイビーです。

常緑性なので、一年中きれいな緑いろをしています。

ヨーロッパや西アジアでは一般的な植物で、日本へは明治時代末期に入ってきたとようです。

古代ギリシャや古代エジプトでは、神聖視され、キリスト教でも永遠の生命の象徴とされたとのことです。

また、クリスマスには、戸口に飾られてきたようです。

葉は、長さが5~10cmぐらいで、先が3~5裂しているのが普通ですが、裂けめがない、お多福の顔のような葉も見られます。

きれいな黄緑や濃い緑の下地に、クリーム色の葉脈が走っているのも、綺麗だと思います。

地面にそって伸びるセイヨウキズタ

セイヨウキズタは、地面にそって、横方向によく伸びています。

なので、育てる場合は管理が大切で、そのまま放置すると、他の植物に覆いかぶさったり、他の敷地に侵入することになるようです。

アメリカの一部の州では、侵入種に指定され、販売や輸入が禁止されているとのことです。

植物を育てる時には、多かれ少なかれ、この問題は発生するのだろうと思います。

生き物を飼育していて、大きくなってくると野外に放たれることがあると聞きますが、にたようなことでしょうか。

大きく育った時のこともよく考えて、自分で面倒をみることができる範囲で育てることが大切なんだろうと思います。

セイヨウキズタは、横方向にもよく伸びますが、茎から気根をだして、樹や壁などをのぼり、高さ20~30mくらいの成長します。

広がって伸びるセイヨウキズタ

このセイヨウキズタは、クスノキやマテバシイなどの樹が植えられた下に、グランドカバーとして植えられたもののようですが、

手入れが行き届いているようで、適度に茂っていて、きれいです。 (^◎^)

道沿いに伸びるセイヨウキズタ

セイヨウキズタの花期は9~10月で、枝先に直径3~5cmの散形花序を出し、黄褐色で花びらが5枚の小さな花をたくさんつけます。

蜜が豊富で、蜂や昆虫の食料源になると言われます。

実は、直径6~8mmで球形の核果で、黒く熟します。

セイヨウキズタの基本情報・花言葉

セイヨウキズタ(西洋木蔦、アイビー)は、ヨーロッパや西アジアに広く分布しているウコギ科のキズタ属の常緑つる性の木本です。

名前は、西洋から伝来した木蔦であることに由来します。別名は、アイビー。

学名は、Hedera helix

英名は、ivy common ivy English ivy European ivy 

花期は9~10月で、枝先に直径3~5cmの散形花序を出し、黄褐色で花びらが5枚の小さな花をたくさんつけます。

蜜が豊富で、蜂や昆虫の食料源になります。

実は、直径6~8mmの球形の核果で、黒く熟します。

葉は互生し、長さ5~10cmで3~5裂し、質が厚く、表面に光沢があり、全縁です。葉柄は2~10cm程になります。

蔓は、高さ20-30メートルに成長し、細根を利用して、崖や壁などによじ登って育ちますが、垂直面以外の場所でも地面を覆うようにして成長します。

セイヨウキズタは、鑑賞用に栽培されていますが、アメリカでは侵入種に指定されており、一部の州では販売や輸入が禁止されています。

アイビーの花言葉は、「永遠の愛」「友情」「不滅」「結婚」「誠実」で、1月21日の誕生花です

セイヨウキズタの花言葉は、キズタ、オカメズタなどと同じアイビーの花言葉と同じになっているようです。

参照サイト・書籍

Wikipedia セイヨウキズタ キズタ

EVERGREEN セイヨウキズタ

花言葉-由来 セイヨウキズタ

林将之著 山と渓谷社 「山渓ハンディ図鑑14 樹木の葉

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