ヤブガラシ(藪枯)はビンボウバナとも呼ばれ、オレンジの花を咲かせます

2021年8月31日

ヤブガラシは、6~8月ごろに、花序で5mmほどのオレンジの花をさかせます。花の段階に応じて色が変化し、カラフルできれいです。名前は、藪を覆って他の植物を枯らすほど元気なことに由来します。北海道南西部以南に分布する,ブドウ科のツル性多年草です。

ヤブガラシ(藪枯)はビンボウバナとも呼ばれ、オレンジの花を咲かせます

ヤブガラシのオレンジの花

ヤブガラシの花

他の植物に覆いかぶさって枯らしてしまうと言われほど元気なヤブガラシ(藪枯)の花です。

この草が生えると貧乏になるとか、貧乏な家の庭に生えるとか言われ、ビンボウバナ(貧乏花)とも呼ばれるそうで、やっかいな嫌われものの雑草です。

花言葉は、「不倫」「攻撃性に富んだ」「積極性のある」。

ヤブガラシが元気のいい雑草で、他の草木を覆って伸びる様子をよく表した花言葉です。(^ ^;)

たしかに、栽培している花などに巻き付かれたり、枯らされたりするとこまりますね。

でも、花は小さくてきれいなので、それほど悪くはないような気もしますが・・ そんなことを思っていると被害を受けるのかもしれません。

茎の先端に花序が出て、たくさんのツボミや花をつけ、その下にもいくつもの花序が出て、5mm位の小さな花をたくさん咲かせています。

写真を見ると、丸くて薄緑のツボミ、オレンジ色の花盤が目立つ花だとわかります。

そしてちょっとわかりにくいかもしれませんが、花が終わったあとに残り、真ん中に1本の雌しべがついたピンク色の花盤がみられます。

なんとなく、きれいに見えるのは、花の変化とともに、いろが変わるからなんですね。

オレンジ色は、花が咲いている状態で、薄緑の花びらが4枚反り返っていて、雄しべが4本見られます。

花は命が短くて、半日で終わるようですが、花盤がピンクに変化し、中心に1本の雌しべが残っています。

この姿から、ロウソクバナとも呼ばれるようです。昔の人は、細かなところまでよく見ていたようですね。(#^.^#)

花にはたくさんの蜜が含まれているとされ、蜂や昆虫がとんできて必死にすっているようでした。

アシナガバチでしょうか、人にはまったく関心がないようで、こういうときは刺されるこのもなく、少し安心そうです。

ヤブガラシの蜜を吸う蜂

鳥足状の複葉

鳥足状のヤブガラシの葉

ヤブガラシの葉は、鳥足状複葉と呼ばれる少し変わった葉をつけます。

上の写真のように、五枚が一組になって、先端に1枚その下に2枚が対になっていて、茎に互生しています。

5枚の葉の付き方から、鳥の足の指の付き方ににているとして、鳥足状とつけられたようです。

小葉には1~3cmくらいの葉柄があり、卵形で、緩い鋸歯があります。

若葉は食用になるようですが、よく煮る必要があるようです。

良く伸びるツル

ヤブガラシのツル

ここのヤブガラシは、低木の上にツルを長く伸ばしていました。

ツルは角ばって長く伸びており、先の方の茎や葉は、茶色味を帯びているようです。

これくらいだと、樹が枯れることはないでしょうが、いつまでも放置しておくと、油断はできませんね。

ヤブカラシは、ルを巻き取って伸びないようにしておくと枯れてしまうと聞きますが、

早めに対処するのが肝心のようです。(^⊆^)

ヤブガラシの基本情報・花言葉

ヤブガラシ(藪枯)は、東南アジアから東アジアや日本の北海道南西部から南西諸島に分布する,、ブドウ科ヤブガラシ属のツル性多年草です。

ヤブカラシの名前は、藪を覆って他の植物を枯らしてしまうほど元気なことに由来するようです。

別名は、ビンボウカズラ(貧乏葛)、貧乏で庭の手入れができないような家に生えるとか、

この植物が生えると貧乏に見えるとか、貧乏になるとか、いろんな説があるようです。

(あまりよく思われてこなかったことは確かなようです。(>_<))

また、花びらが落ちた後の形から、ロウソクバナとも呼ばれます。

学名は、Cayratia japonica

英名は、Bush killer

花期は6~8月で、茎の先端に花がつき、少し下から横枝が出てその先に花が咲く形の集散花序で、

直径5mmほどの薄緑の花びらが4枚ついた、小さな花を咲かせます。

花びらは薄緑ですが、花盤がオレンジいろで、雄しべが4本、雌しべが1本つきます。

花びらと雄しべは半日ほどで散ってしまいますが、ピンクいろに変化した花盤と、真ん中に雌しべが残ります。

この様子から、「ロウソクバナ」とも呼ばれます。

花序は、薄緑いろの丸いツボミと、オレンジいろの花盤が目立つ花、そして花びらが散ったピンクいろが入りまじってカラフルな姿になります。

実(ミ)は、広卵形で長さ4mmほどです。ただ、中部以西では2倍体で結実しますが、関東以北では3倍体が多く、結実しないとのことです。

葉は、5枚の小葉からなる鳥足状複葉で、互生します。

小葉は葉柄があり、卵形で先が尖り、鋸歯があります。

つるは角ばっていて、長さは 2 ~ 3 メートルに伸び、葉と対生して巻きひげが伸び、ものに巻き付いて葉を茂らせます。

ヤブガラシは、ツルを巻き取って巻き付くものがないようにしておくと、枯れてしまうとのことですが、根をはってしまうと駆除するのが厄介な植物です。

根は、烏歛苺(ウレンボ)」と呼ばれる生薬として利用され、利尿・解毒・鎮痛などの薬効のあるとされます。

ヤブガラシの花言葉は、不倫」「攻撃性に富んだ」「積極性のある」です

他の植物を枯らしてしまうほど、どんどん伸びていく様子からつけられた花言葉のようです。

参照サイト

Wikipedia ヤブガラシ

松江の花図鑑 ヤブガラシ

はなたま ヤブガラシ

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