葉を食べることができるニガナに、黄色い花が咲いています

2021年6月3日

ニガナ(苦菜)の黄色い花が咲いています。葉は食べることができ、茎を折ると白い液が出て、苦い味がすることが名前の由来。細い茎は70cmほどに伸び、その先や枝別れした茎の先に、1.5cmくらいの直径の花をつけます。その姿から、花言葉は「質素」。

葉を食べることができるニガナに、黄色い花が咲いています

ニガナの黄色い花

ニガナの花

庭で咲いたニガナ(苦菜)の黄色い花です。

ニガナは、日本全土で見られるといわれる、キク科の多年草です。

細くのびた30cmほどの茎の先や、途中から枝分かれした茎の先に、5枚の黄色い舌状花を咲かせています。花の直径は1.5cmほどですが、舌状花の先が、平坦でギザギザがついているのも印象的です。

拡大してみてみると、

近くで見たニガナの花

雄しべが5本ついています。ニガナは、雄しべが最初に花粉を出し、その先に雌しべがでて先端が2つに分かれるとのことのようです。写真では、先端はまだ2つに分かれていませんが、これからなのでしょう。

ニガナの茎と葉

ニガナの茎と葉

このニガナの茎は、30cmくらいの高さに伸びています。

ニガナの葉には、地面近くに生える根生葉(こんしゅつよう)と、茎に生える茎葉(ケイヨウ)があります。写真は、茎葉ですが、茎を包むようについています。そして、葉の付け根からも茎がのびていて、この先にも花が咲いています。

茎葉をもう少しよく見ると。

ニガナの茎と葉

葉が、茎を一周にわたって包んでいますが、小さなトゲがついています。

どのような意味があるんでしょうね。

ニガナの根元をみると、

ニガナの根生葉

茎葉とは違って、長い柄の先に葉がついています。全体で、10cmくらいでしょうか。

同じ植物に、違った形の葉がつくのも面白いですね。

ニガナの基本情報・花言葉

ニガナは、東アジアの温帯から亜熱帯や、日本全土に分布するキク科ニガナ属の多年草です。

草丈は40~70cmになると言われ、茎は上部で枝分かれしますが、折ると苦みのある白い液が出てきます。この苦みがあり、食べることがあることから、ニガナと名づけられたといわれます。

学名は、Ixeris dentata。

英名は、Korean lettuce

花期は5~7月で、花の直径は1.5cm、茎の先に5~7枚の舌状花をつけます。

ニガナの雄しべと雌しべは、「雄性先熟で、雄蕊が花粉を出し終わった後に、雄蕊の葯が合着して筒状になった集約雄蕊の中から雌蕊が伸び柱頭が2つに分かれて雌性期になる」(「しろうと自然科学者の自然科学者日記」より)とのことです。

葉は、柄が長い根出葉と、茎を抱く茎葉からなります。

ニガナの花言葉は、「質素」で、3月11日の誕生花です

おわりに

ニガナは、直径が数mmで、30cmくらいの高さの茎の先や、枝別れした茎の先に、黄色い花を咲かせています。直立するといった感じではなく、寄りかかったり倒れそうに立っています。

咲いた花も派手さはなく、慎ましく咲いているような感じを受けます。このような生き方から、「質素」という花言葉がつけられたようです。

参照サイト

Wikipedia ニガナ

しろうと科学者の自然観察日記 ニガナ

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