マツバウンランは、4~6月ごろに紫の花が咲き、黒い種をつけます

2021年5月17日


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マツバウンラン(松葉海蘭)は、4~6月ごろに紫の花が咲き、花後にすぐに実をつけて種を落として発芽するとともに、地下茎でも増える繁殖力の高い雑草です。北アメリカ原産の帰化植物で、北関東、北陸地方以西に分布するオオバコ科の一年もしくは越年性です。

マツバウンランは、4~6月ごろに紫の花が咲き、黒い種をつけます

マツバウンランの紫の花

マツバウンランの花

近くで見かけたマツバウンラン(松葉海蘭)の花です。

10mmぐらいの薄紫の花で、仮面状の唇形になっています。少し変わった形の花ですが、この時期に咲くトキワハゼやカキドウシの花ににているように思います。普通は雑草として、じっくりと見ることもない花ですが、よく見てみると特徴のある可愛い花だと思います。

トキワハゼやカキドオシについては記事に書いていますので、こちらもご覧ください。

普段は、雑草として邪魔になるので、引き抜いているのですが、よく見るときれいな花です。

長く伸びた先に咲くマツバウンラン

マツバウンランは、このように30~50cmぐらいの高さに伸びた茎の先に、いくつもの花を咲かせています。茎が上に伸びながら、下から上に向かって、つぎつぎに咲いています。

4月から6月にかけて、空き地では、たくさんのマツバウンランの長く細い茎が風に吹かれて、揺られているのが見られます。

マツバウンランの茎と葉

マツバウンランの茎と葉

他の雑草と一緒に撮ってしまったのですが、赤い矢印が、マツバウンランの茎と葉です。茎に互生して、細長い葉がついている様子がわかります。

この細長い葉から「松葉」が連想され、花がウンランににているとして、マツバウンランの名前になりました。

マツバウンランの株

冬に出始めたころの葉は、地面にそってロゼッタ状に広がって伸びますが、その後は、上に伸びてくる茎に互生してつきます。

写真の株は、いくつもの茎が上に向かって伸びています。

マツバウンランの黒い実

マツバウンランの実

こちらは、花が終わった後につけた2mmほどの実で、この中に小さな種が、たくさん詰まっています。

つぎの写真は、種がついたところです。

マツバウンランの種(5月23日)

花のあとの実に、黒くて小さな種がの覗いているのがわかると思います。

このように、花が終わるとすぐに実ができ、種が落ちて発芽するので、よく増えると言われます。

マツバウンランの基本情報・花言葉

マツバウンラン(松葉海蘭)は、北アメリカ原産の帰化植物で、北関東、北陸地方以西に分布し、オオバコ科マツバウンラン属の一年もしくは越年草です。

葉が松の葉に、花がウンラン(海蘭)ににていることから、マツバウンランと名づけられたとのことです。

学名は、Nuttallanthus canadensis

英名は、Canada toadflax, oldfield toadflax

花期は4~6月で、まっすぐ伸びた茎の先に紫色の10mmほどの花を咲かせます。花が終わるとすぐに実をつけ、中に0.5mmほどの小さな種をつけます。花をつけてから種を落すまでの期間が短いので、繁殖力が高くなると言われます。

葉は線形で、冬には地面にそってロゼッタ状に広がって伸びますが、その後は、上に伸びる茎に互生します。

草丈は20~60cmで、地下茎とともに種で増えるため、繁殖力が強くなります。

近縁種にオオマツバウンランがありますが、花びらがマツバウンランのように白くなく、縦方向に筋が入る点がマツバウンランと違います。

マツバウンランの花言葉は、「輝き」、「喜び」

嫌われている雑草にしては、いい花言葉です。春の風に揺らいでいる姿から受ける印象に由来すると言われます。

おわりに

近くのグランドで、マツバウンランがたくさん生えていました。

よく増える雑草として、嫌われることも多いようですが、

最近取り上げたニワセキショウやユウゲショウと同じアメリカからの帰化植物のようです。

いままで記事にした、身近な野草に帰化植物が多いのは意外ですが、いずれも小さな花で、きれいな花だと思います。(^⊆^)

参照サイト

Wikipedia マツバウンラン

花図鑑 海蘭(ウンラン)

GreenSnap マツバウンラン

EVERGREEN オオマツバウンラン

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