ミツマタ(三椏、三又)は、中国中南部やヒマラヤが原産で、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。名前は、枝が必ず3つに分かれることから名づけられ、皮の繊維が強いため、お札用の和紙の原料に使われます。花期は3~4月で、黄やオレンジに花をつけます。
ミツマタの樹について
3月ころに花が咲くミツマタに、いま沢山のツボミがうつむいてついています。
この樹は写真でみるように、
枝別れする部分が必ず、3つに分かれている(三又)ので、
ミツマタと名づけられたそうですが、
万葉集にも登場する植物だそうです。
いまは、和紙やお札の原料にされていますが、
いつ頃から和紙につかわれるようになったかは、よくわからないようです。
また、ミツマタは、写真のようにきれいな花が咲き、
有毒なので鹿の食害も見られないので、
去年から山に植えています。 (^▽^)
この写真は、去年植えたものですが、順調に育っているようです。なので、引き続き、今年も植えることにしました。
ミツマタの調達と植樹
苗の調達について
一般的な増やし方は、挿し木になるようですが、
手間をかけないで苗を得ることを考えて、私は、つぎの2通りの方法を行っています。
- 圧条法・・昨年の記事「ミツマタの苗を植えました!」に詳 しく書いていますが、地面近くの枝を地面に押さえつけておくことによって発根させる方法。
- ひこばえを引き抜く・・ミツマタはひこばえがたくさん出てくるので、それを引き抜きます。
ここでは、後者について触れます。
大きく育ったミツマタの根元を見ると、写真のように、たくさんの細い枝が出てきています。
地面から出ているものは、引き抜くと根がついているので、そのまま苗になります。
このようにして採った苗が、先ほどの写真「山に植えたミツマタの例」です。
今年は30本ほどの苗を植えることができました。
植える場所
植えるといっても、岩場を避けて土がある場所に、穴を掘って植えるだけですが、
半日陰で、人工林の下や、がけの近くで草木が生えていない場所に植えています。
草木が生えていないと、土砂が流出するので、できるだけ防ぎたいと思っているのですが、
鹿の食害を受ける樹だと、こうは行きません。
防獣用ネット(1,000円位するかと思います)などを準備して、植える草木を保護する必要があります。
また、ネットをしても強風が吹けば倒されたりすることもあるので、なかなか大変です。
このため、鹿が食べないシキミ、ミツマタ、ユズリハなどを植えるようにしています。
ミツマタの基本情報・花言葉
ミツマタ(三椏)は、中国中南部やヒマラヤ地方が原産地で、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木で、樹皮は和紙や紙幣に使われます。
ミツマタの名前は、枝が必ず3つに分岐してのびることに由来し、三枝、三又とも書かれます。
学名は、Edgeworthia chrysantha
英名は、Oriental paperbush
花期は3~4月で、枝の先に、30~50個の小さな花を球状につけた頭状花序が下向きに咲きます。花は黄や赤の両性花で、花弁はなく、萼が目立ちます。
葉には5~10mmの葉柄があって互生し、長さ5〜20cm 幅2〜5cmで披針形、先がとがり、全縁です。
ミツマタは、株立ちなって育ち、2mほどの高さになります。樹皮は灰褐色で滑らかで繊維質が強く、和紙の原料にされ、日本紙幣の原料とされます。
増やし方は、挿し木、取り木、株分けなどにより、庭木などにも植えられますが、有毒植物です。
最近では、枝を漂白したものや、切り花にすることもあるようです。
ミツマタの花言葉は、「肉親の絆」、「強靭」で、2月15日、3月20日の誕生花です。
「肉親の絆」は、三つに分かれる枝を、両親と子供に見立ててとのことです。
おわりに
今年も、ミツマタの苗を山に植えました。
主な利用である和紙や紙幣の原料にすることは無理ですが、
人工林中心の殺風景な山の中で、花として楽しむのもおもしろいかなと思います。 (*^m^*)
参照サイト
Wikipedia ミツマタ
Green Snap ミツマタ
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